第212話. 晩秋に似合う曲・気になった音楽(36)&(37) Aztec Camera『THE BUGLE SOUNDS AGAIN』&Level 42『Something about you』

2018-12-02 02:34:04 | 気になった音楽
湖畔人です。

晩秋に似合う曲4曲目は、Aztec Camera『THE BUGLE SOUNDS AGAIN』です。
ネオアコの代表的なアーティストで以前も“透明感”枠でご紹介したAztec Cameraの最初のアルバム、且つ私が思うに彼等の最高傑作でもあるアルバム『High Land, Hard Rain』からの一曲でして、個人的にはこのアルバムの中で最も好きな一曲がこの『THE BUGLE SOUNDS AGAIN』です。ノスタルジックで、メランコリックで、宮沢賢治の詩の世界観にも似たメルヘンな雰囲気を纏った楽曲なのですが、歌詞は難解でして、比喩的で、正直申し上げて理解を超えているのですが、夜中の秘密めいた集まりを連想させ、夜のしじまに若者の心に呼応するかのようにラッパの音が鳴り響くと言うミステリアスな楽曲でして、若干の罪悪感、または秘密であるが故の連帯感?をも感じさせるような、そんな不思議な楽曲です。若干19歳の純朴な若者であった天才ソングライター・ロディフレイム君が当時抱えていた何らかの葛藤を描いたものなのかも知れません。晩秋の静かで深い夜にピッタリの楽曲です。

晩秋に似合う曲5曲目は、Level 42の 『Something about you』です。基本彼らはフュージョンバンドなはずなのですが、この時期の彼らはキャッチーなメロディの楽曲を多数ヒットさせており、その代表格がこの『Something about you』です。別に季語が出てくる訳では無いのですが、私には晩秋のイメージとして定着している楽曲でして、メロディアスでとても雰囲気のある曲だと思います。喧嘩もするし行き違いもあるし、中々うまく行かない男女の仲ではあるけれど、でもお互い無しではいられないし、それが人間、みたいな、そんな感じの曲ですかね。ベースのマークキングの低い声と美しいメロディラインが心地良い楽曲です。お勧めします。

湖畔人

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