このところ頭を使っているせいか疲れている。「もっと寝ていたい~」と思いながらも、今日はやっぱり図書館へ行かないと…と思って起きた。
ところで今日は、プロの清掃に入ってもらうという主婦としてはかなりぜいたくなことをした。元々無精者の私。見えるところはきれいに保つ努力もするけど、細かいところは目をつぶりがち。休みの日に頑張ってはいるものの「あ~、もうまた今度でいいわ」と思い続ける毎日。そもそもオットが散らかすことの名人ときたら、掃除する気も失せるというもの。片付けても片付けてもきれいにならないんだもの。
だけど壁やら高いところの桟やらがどんどん埃っぽくなってきていてやだなぁと思っていた。なのでDと話し合った結果、プロの方に仕事を発注した。頼まなければ掃除はしないDにNoとは言わせないけどね。
この人は前回の引っ越しの祭、借りていた部屋の掃除をしてもらった人で、その人柄や腕はわかっていた。当時よりも値上がりしていたけど、それでも相場と比べるとお安め。4時間コースでお願いして、水回りに重点を置き、時間があまれば壁や桟、電気のホコリを落としてくれとお願いして私は仕事へ出た。今日はDが在宅勤務デー。
先ほど帰宅して見回したところピカピカ。自力で落とし切れてなかったお風呂場の水垢がきれいになくなっててすごく嬉しい。一体何が違うんやろうなぁ? 気合い??
何はともあれ主婦のぜいたく。疲れて帰ってきたときに部屋が散らかっていたらゲッソリするもんね(特にDの在宅時)。これからも数か月に1回ぐらいお願いしようかと思っている。
さて。
今日の仕事は午後から。それまでは病院内の図書館で調べ物。小論文を書き進めようとしたんだけど、私の意見を裏付ける学術的参考文献がなかなか見つからなくてイライラ。小論文の課題はこの参考文献探しにもっとも時間を取られる。たった900ワードの論文なのに遅々として進まない。精神的にすんごく疲れる。
結局今日も仕上がらないまま仕事へと向かった。
今日はわが病棟所属の先輩看護師と一緒だった。今日もカジュアルスタッフと一緒だと思っていたのに、どうも見間違えていたらしい。数名の入れ替わりがあったけれど、おおむね順調なシフトだった。
特筆するとしたら。
今日退院していったおじいさん。年齢はおじいさんでもまだまだかくしゃくとしていて色っぽさも残る男性。細かいことは気にせず豪快な感じの人だった。でも家族の話になると急に口が重くなる。離婚でもしたのかな、お子さんとうまくいってないのかな、と想像していたんだけど、よくよく話をしたら奥さんは交通事故に巻き込まれて10年ほど前に、その後まもなく娘さんも何かの事故で亡くなったらしい。その結果天涯孤独となったけれど、幸い娘さんの元旦那さんが面倒を見てくれるようで生活は何とかなっているようだった。
もう胸が痛かった。どんな理由でなくなるとしても、事故は「今朝は元気だったのに…」という場合がほとんどじゃないかと思う。おじいさんの話しっぷりからしても、仲のいい夫婦だった様子が伝わってきて、その最愛の人を突然失ったときのおじいさんの気持ちを考えたら目頭が熱くなってしまった。「アンタがしんみりしてどないすんねん」と笑っていたけど、これがわが身なら…と思うとつらかったなぁ。
お別れのあいさつにいくと「アンタのおかげで入院生活が楽しかったよ」「元気でな」と何度も手を握ってくれた。元々手のかからない患者さんだったので特に何をしたわけでもないんだけど、何かしら手助けにはなったのかと思うとうれしかった。この先のおじいさんの日々に楽しいことがたくさんあるといいと願わずにいられない。
もう一件。
昨日わが病棟にやってきたおばあさん。6月に乳がんと診断され、乳房切除の手術を受けていた。そして昨日から化学療法を開始。通常日帰りの治療なんだけど、いくつかの病歴がある上に昨日が初めての治療だったので、大事をとって入院することになった。手続きを済ませている間も軽口をボンボンたたくようなおばあさん。「ガンの野郎をやっつけるためにも頑張らんとね!」と治療にもとても前向きだった。
そして今日。夜になってナースステーションに来たと思ったら、急に大粒の涙を流して泣き始めた。理由は「ガン再発の可能性が高いと言われた」。
話をよくよく聞くと、このおばあさんはお医者さんから治療や経過についてろくすっぽ説明を受けていない様子。自分のガンのステージすら知らなかった(おそらく3か4。リンパ節もとっている)。再発の可能性についても知らず、乳房を取ってしまえば基本は大丈夫と思っていた模様。
ところが今日の午後、専門医の回診で再発の可能性が高いと説明を受け、夕方家族が帰っていくまでは気丈に振る舞っていたけど、夜ひとりになって精神的に持ちこたえられなくなったらしい。このときまで昨日とまったく様子が変わらなかったのでかなりびっくりした。
このおばあさんには育てなくてはならない10歳の男の孫がいる。この子の両親は俗にいうネグレクトで、今現在は離婚、どこにいるのかもわからない。この子と12歳の女の孫がいたけど、この女の子は振る舞いに問題があり、自分が乳がんと診断されたこともあって、矯正施設に送るしかなかったそうだ。
ガンと診断されたショックもさることながら、とにかくこの10歳の子を守るために乳房切除の手術を受けたのに、「それだけでは足りないんですよ」と言われ心が折れてしまったらしい。
もうかける言葉も見つからなかった。再発の可能性があるのは事実であること、それを防ぐためにも治療を受けているということぐらいしか言えなかった。明日、ドクターから改めて話をしてもらえるように手配したけど、後味が悪かったなぁ。
病院で勤務しているので、人様の生き死ににともない、それぞれの人生を垣間見ることはよくあるんだけど、今日のこの2件はへヴィーやった。健康で生きるって幸せなことなんやと改めて思わずにいられない。
こんな一日を過ごしたのに、帰るとDがくたばっていた。珍しく鼻をグズグズさせており、少し熱っぽい。微熱かな。でもDには「熱はないよ」と言っておいた。普段から丈夫で病気慣れしておらず、熱があるなんて知ると不治の病にかかったかのように面倒くさい患者になるので。明日は一応仕事へ行くつもりみたいやけどどうかな。今はグォーグォーといびきをかきながら寝ている。元気になってくれるといいんだけど。
早く血液検査受けよっと。
ところで今日は、プロの清掃に入ってもらうという主婦としてはかなりぜいたくなことをした。元々無精者の私。見えるところはきれいに保つ努力もするけど、細かいところは目をつぶりがち。休みの日に頑張ってはいるものの「あ~、もうまた今度でいいわ」と思い続ける毎日。そもそもオットが散らかすことの名人ときたら、掃除する気も失せるというもの。片付けても片付けてもきれいにならないんだもの。
だけど壁やら高いところの桟やらがどんどん埃っぽくなってきていてやだなぁと思っていた。なのでDと話し合った結果、プロの方に仕事を発注した。頼まなければ掃除はしないDにNoとは言わせないけどね。
この人は前回の引っ越しの祭、借りていた部屋の掃除をしてもらった人で、その人柄や腕はわかっていた。当時よりも値上がりしていたけど、それでも相場と比べるとお安め。4時間コースでお願いして、水回りに重点を置き、時間があまれば壁や桟、電気のホコリを落としてくれとお願いして私は仕事へ出た。今日はDが在宅勤務デー。
先ほど帰宅して見回したところピカピカ。自力で落とし切れてなかったお風呂場の水垢がきれいになくなっててすごく嬉しい。一体何が違うんやろうなぁ? 気合い??
何はともあれ主婦のぜいたく。疲れて帰ってきたときに部屋が散らかっていたらゲッソリするもんね(特にDの在宅時)。これからも数か月に1回ぐらいお願いしようかと思っている。
さて。
今日の仕事は午後から。それまでは病院内の図書館で調べ物。小論文を書き進めようとしたんだけど、私の意見を裏付ける学術的参考文献がなかなか見つからなくてイライラ。小論文の課題はこの参考文献探しにもっとも時間を取られる。たった900ワードの論文なのに遅々として進まない。精神的にすんごく疲れる。
結局今日も仕上がらないまま仕事へと向かった。
今日はわが病棟所属の先輩看護師と一緒だった。今日もカジュアルスタッフと一緒だと思っていたのに、どうも見間違えていたらしい。数名の入れ替わりがあったけれど、おおむね順調なシフトだった。
特筆するとしたら。
今日退院していったおじいさん。年齢はおじいさんでもまだまだかくしゃくとしていて色っぽさも残る男性。細かいことは気にせず豪快な感じの人だった。でも家族の話になると急に口が重くなる。離婚でもしたのかな、お子さんとうまくいってないのかな、と想像していたんだけど、よくよく話をしたら奥さんは交通事故に巻き込まれて10年ほど前に、その後まもなく娘さんも何かの事故で亡くなったらしい。その結果天涯孤独となったけれど、幸い娘さんの元旦那さんが面倒を見てくれるようで生活は何とかなっているようだった。
もう胸が痛かった。どんな理由でなくなるとしても、事故は「今朝は元気だったのに…」という場合がほとんどじゃないかと思う。おじいさんの話しっぷりからしても、仲のいい夫婦だった様子が伝わってきて、その最愛の人を突然失ったときのおじいさんの気持ちを考えたら目頭が熱くなってしまった。「アンタがしんみりしてどないすんねん」と笑っていたけど、これがわが身なら…と思うとつらかったなぁ。
お別れのあいさつにいくと「アンタのおかげで入院生活が楽しかったよ」「元気でな」と何度も手を握ってくれた。元々手のかからない患者さんだったので特に何をしたわけでもないんだけど、何かしら手助けにはなったのかと思うとうれしかった。この先のおじいさんの日々に楽しいことがたくさんあるといいと願わずにいられない。
もう一件。
昨日わが病棟にやってきたおばあさん。6月に乳がんと診断され、乳房切除の手術を受けていた。そして昨日から化学療法を開始。通常日帰りの治療なんだけど、いくつかの病歴がある上に昨日が初めての治療だったので、大事をとって入院することになった。手続きを済ませている間も軽口をボンボンたたくようなおばあさん。「ガンの野郎をやっつけるためにも頑張らんとね!」と治療にもとても前向きだった。
そして今日。夜になってナースステーションに来たと思ったら、急に大粒の涙を流して泣き始めた。理由は「ガン再発の可能性が高いと言われた」。
話をよくよく聞くと、このおばあさんはお医者さんから治療や経過についてろくすっぽ説明を受けていない様子。自分のガンのステージすら知らなかった(おそらく3か4。リンパ節もとっている)。再発の可能性についても知らず、乳房を取ってしまえば基本は大丈夫と思っていた模様。
ところが今日の午後、専門医の回診で再発の可能性が高いと説明を受け、夕方家族が帰っていくまでは気丈に振る舞っていたけど、夜ひとりになって精神的に持ちこたえられなくなったらしい。このときまで昨日とまったく様子が変わらなかったのでかなりびっくりした。
このおばあさんには育てなくてはならない10歳の男の孫がいる。この子の両親は俗にいうネグレクトで、今現在は離婚、どこにいるのかもわからない。この子と12歳の女の孫がいたけど、この女の子は振る舞いに問題があり、自分が乳がんと診断されたこともあって、矯正施設に送るしかなかったそうだ。
ガンと診断されたショックもさることながら、とにかくこの10歳の子を守るために乳房切除の手術を受けたのに、「それだけでは足りないんですよ」と言われ心が折れてしまったらしい。
もうかける言葉も見つからなかった。再発の可能性があるのは事実であること、それを防ぐためにも治療を受けているということぐらいしか言えなかった。明日、ドクターから改めて話をしてもらえるように手配したけど、後味が悪かったなぁ。
病院で勤務しているので、人様の生き死ににともない、それぞれの人生を垣間見ることはよくあるんだけど、今日のこの2件はへヴィーやった。健康で生きるって幸せなことなんやと改めて思わずにいられない。
こんな一日を過ごしたのに、帰るとDがくたばっていた。珍しく鼻をグズグズさせており、少し熱っぽい。微熱かな。でもDには「熱はないよ」と言っておいた。普段から丈夫で病気慣れしておらず、熱があるなんて知ると不治の病にかかったかのように面倒くさい患者になるので。明日は一応仕事へ行くつもりみたいやけどどうかな。今はグォーグォーといびきをかきながら寝ている。元気になってくれるといいんだけど。
早く血液検査受けよっと。