華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

ひさびさ勤務

2020年12月19日 21時00分48秒 | Weblog
今日からお仕事。働けるかしら、4日間も。

目覚めたら小雨。そして肌寒い。いや~、冷夏だわ。30度超えすらしないんだもんね。今日カーディガンを着て散歩に行ったわ。お昼からはきっと歩けないと思ったので気持ち眺めのお散歩。
仕事までは適当に過ごしていた。昨日最終回を迎えた「こいはは」も観た。きれいに終わったね。面白かった。今季一番楽しんだ。賛否あったみたいだけど、ドラマの中の不倫ぐらい楽しんでいいんじゃないでしょうかね。
いくつかドラマを観ていたけど、最後まで観たのは「危険なビーナス」「こいはは」と「姉ちゃんの恋人」。「姉ちゃん~」はまだ終わってないけど。これも途中で見るのをやめようとしたけど、林遣都と和久井映見が登場するシーンが良くて見続けている。この2人がいなかったらもう見てないかも。

お昼から仕事。
今日はポート3で勤務。フロア勤務は久しぶりやな。
このクリスマスから2月ぐらいまでわが病棟では患者数制限を設ける。理由は医者不足。現在のわが病棟勤務で休暇に入るドクターたちの代わりを務めてくれる人がいないんだそうな。というわけでしばらく満床になることはない。それはスタッフ数のカットを意味するので、あまり歓迎できることでもない。いろいろ面倒だなって感じ。
ポート3の11名の患者さんに対し、スタッフ数3名。担当患者数は少ないとはいえ、今この時期に病院にいるということはややこしい人がいるとも言える。
私はそのややこしい人のひとりを担当。
この人はもう王族のような振る舞いをする人で嫌なことは何もしない。歩くのを避けるため排泄はおむつの中。嫌いな薬は飲まない。看護師の言うことが面倒なら聞こえないふり。気に入らなかったら叫ぶ。

ふふっ。アテクシは通用しなくてよ。

というわけで、私が出社したときには寝ていたけど、夕方には起こして問答無用でトイレまで歩かせた。ブツブツ文句を言っていたけど、歩けるのだから歩いてもらう。
薬に関しては「いやーっ。きらーいっ」とわめいていたけど、ひとつひとつなぜ必要かをじっくりと言い聞かせて、飲み終わるまでそばにいた。そしたら最後にはキレて「のめない!!」と叫びだしたので、「“飲めない”んじゃないよね? “飲まない”んだよね?」とあくまで患者さんの選択であることを伝えた。
その時にほかの看護師が「この薬は心臓のために大切なんだよ」と言い聞かせたら「何言ってるかわからんっ!」と患者さん。でも「うそでしょ、聞こえてるよね?」といったら黙っていた。
よほど腹立ったみたいで、投薬がおわっておしめの交換が済んだらシーツをかぶって、寝たふり。明日も担当するんだけどな。どうなることやら。
患者さんには寄り添うようにしているけど、なんでもかんでも聞くわけにはいかない。治療や看護は患者さんにとって楽しいことばかりではないもんね。そこをあの手この手で受けてもらうように持って行くのも看護師の手腕。今日みたいに憎まれることもあるけど、まぁ仕方ないね。

Dリムジンで帰宅。明日も仕事なので夜更かしはしないつもりでテレビを見ている。早く寝ないと。

ところでシドニーで起きている集団感染。連日で10数名の新規感染者が出ていて、一気に緊張感が張りつめている。
昨日わが田舎町に来たと思っていたフェリーは、私の知らなかったもうひとコースがあって、そちらに行ったらしい。わが田舎町からはふた山ぐらい離れたところ。現状ひと安心とはいえ、フェリーが走っている限り、うちの田舎町に来るのも時間の問題。感染発生地域では都市封鎖してるけど、それも水曜日まで。この先どうなることやら。
病院では緩和されていた様々な制限もまた戻ってきている。いろいろ憂うつだねぇ。
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