チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

金木犀

2008年10月16日 09時45分43秒 | 日記
金木犀の香りがおさまると
秋が深くなる

今年は剪定を間違えて
香りを楽しめないとあきらめていたが
残った枝に
お星さまのような
金平糖にも似た可愛い花がぎっしり
嬉しい

でも
今当方は外壁の塗り替えをしていて
我がバルコニー庭園は
ぐちゃぐちゃと植木が寄せられている
でも香りだけは漂って
金木犀の存在を教えてくれる

金木犀が香り始めると袷の用意をする
しかし現実はまだ単
チャコちゃん先生の単は
楊柳ー絹縮みー塩漬けー結城縮みーお召しー真綿つむぎ
という順序
そして雨模様のときは大島紬
結城縮みあたりから単の長襦袢になる

半襟は
絽縮緬、楊柳
金木犀が盛大に香るあたりが結城縮み

昨日
能州紬紬の社長鶴見初代さんが
「袷を着てきたんですがまだ暑いですね」
「私は20度を切らないと袷は着ないんですよ」
「能登も今年は太陽光線が強くて袷は着られません」
「東京もそうですよ」
「10月に入ったからといって袷着いへんでもよろしいんですね」
「私は気温で決めます」

町では
まだノースリーブの人もいる
きものだけ
衣替えの習慣に縛られるのもどうでしょう

きものには
季節を感じさせる
色と柄がある
単、袷は二の次さんの次

とチャコちゃん先生は思う
コメント
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