チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

王道の主婦

2010年02月24日 09時38分49秒 | 日記
高校時代たったの3年間を共に過しただけなのに
その3年間は濃密な時間だったのだと思う

大阪で久しぶりに高校時代の親友と食事
共に別の道を歩んでい居るが
いつも暖かいまなざしで見ていてくれる

T子は大学を卒業後すぐ見合いをして
大家に嫁入った
美少女の誉れ高く且つ優等生
そのT子の婚家先は
大姑、姑、小姑などなどの大家族で
ひたすら姑に仕えた

二度ほど遊びに行ったが
家族に遠慮がありかといって外出も思い通りにはならず
友情の積み重ねはもっぱら手紙

T子は私の母をとても好きで
母はわざわざ彼女を訪ね泊まって行ったりした

母は私の知らないところで嫁としての悩みを聞いていたらしい

もともと優等生なので
姑の希望にあわせるべく全てを完璧に務めた

子育て、保存食全部手作りし、子供達の洋服も手縫い
さらには布団をつくり花の手入れも
家はピカピカ
全ての部屋は片付いている

虚像の人たちとの付き合いが多い私の仕事で
いつも彼女によって現実に引き戻されていた
ありがたいことに
チャコちゃん先生には
このように主婦の王道を歩んでいる友人が多く
なにか軸を外さないで生きてこられたと
彼女達に感謝

そしてT子は
看護も終わり子供達も独立
「憧れだったマンション住まいをするのよ」
とおお張り切り

淀川の流れに目をやりながら
今もって美しい顔を輝かせていた

本当の生活をした人だけにある
落ち着きと品
真の主婦は賢くて優しい
このような主婦の多い国が栄えるのではないかと思う

とてもとても平和な3時間だった
コメント
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