チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

普門寺(天台宗)

2010年02月23日 11時08分31秒 | 日記
赤穂普門寺の庵主さんが
チャコちゃん先生デザインの作務衣を作った
色は花藤、生地は能州紬

「さり気なくお洒落で品があって気に入ったわ」
という電話を頂き
東大阪の丸十さんで仕事をしていたので
庵主さんの作務衣姿を見に行くことにした

「8時までには相生駅に着くように」
との連絡
そうなんだ簡保の宿の風呂受付が8時30分
いそご急ごう

普門寺というと条件反射のように温泉となる
サウナに入り露天風呂に入り
ずーーーーとしゃべりっぱなしで
寺に着く

庵主さんの私室で夜半まで語り合う
「明日は5時から勤行」
「ハイーー」
小さく応えるとニコニコ顔で消えた

本堂には平安時代の作とされる
十一面千手観音様の坐像準国宝指定
その隣に薬師如来像
他にもお不動様をはじめたくさんの仏様が集まっている

本堂を建立するとき
薬師如来のお腹が開き其の空間にあけぼの繭を真綿で包んで内蔵した
アレから7年
お薬師さんの足元に不思議な彫刻がーー
「これ何?」
「なんだとおもう?」
「香木ですよね、白檀?」
「形をよく観察して?」
「うーーーん亀かな龍かな」
「もっとよく見て!」
「あっ蚕蚕だカイコ!」
大きなカイコに桑の葉が10枚くらい彫刻されていて
その桑の葉に原寸大のカイコが数頭乗っている
陰と陽の一対
そこはかとなく良い香りがする

見ている間にカイコがはっきりと形を現してきた
この場所はシルクロードにあたるからと
中国のからご縁でこの普門寺に昨年落ち着いたのだという

「これをナカタニさんに見ていただきたかったのよ」
「お薬師さんがお腹のあけぼの繭を気にいってくださったのね」

とにかく不思議なお寺
是非いらしてみてください
4月3日は花祭りを河川敷で大々的に行い
子供達の稚児行列も工夫があって面白い

「ここから平和の和を広げたい」
という思いが強く
一人ひとりの平和、ご縁の話などなど語り合うことが多く
ついつい長居して
当初の目的であった作務衣を着た姿を見るということも忘れ
慌てて相生の駅に急ぐ

カイコに呼ばれたチャコちゃん先生
コメント
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