チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

リュック背負って逃げる

2013年05月17日 07時44分36秒 | 日記
岩手の友人がタラの芽を送って下さった
お礼の電話をしたら
「お山は元に戻ったけど人はあの日から変わっていない」
つまり
彼女は呉服屋を営んでいるが
「もう店をたたむしかないかもーー」

みんないつでも逃げられるように大事なものは背中にしょって
スニーカーを履いて暮らしているので
「おしゃれなんてするきもちにもならないらしいの」
買い物は100円ショップ
外での外食もなく
家で食事をしているので外食業も暇

「テレビやラジオのニュースでは都会の人たちは景気がいいらしいわね」
同じ日本の話かと思ってきいているけどーー
「家も同じようなものよニュースとはかけ離れた生活よ」

最近都会でもリュックを背負った人がやたらと目につく
そしてスニーカーを履いている
特に中高年に多い
背中にしょってるのは楽だということもあるのだろうが
たしかにこれではおしゃれもしなくなる

デパートでは高額品がぼんぼん売れていると聞く
東京の呉服屋さんが
「去年の3割増の売れ行きです」
とおっしゃっていた

大変な時期に山菜を送ってくださるその心に感謝の気持ちでいっぱい
人間の大きさというものを感じながらタラの芽をみんなでいただいた
コメント
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