チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 45 

2018年11月08日 17時25分49秒 | 日記

決めた
今日は新月新しいことを決心するといいと聞いた
どう生きていくか青写真を作った

着物に携わって55年になる
この間逃げようとしても逃げられなかった
すごい年月だ
その間20年間は365日着物を着て過ごした(えらいよ)
だからこそ言えることがある
だからこそやれることがある

それはなにかといえば

24時間着物を着ていても楽で着崩れない着付けのコツ

これをこれからの歳月伝えていこうと決めた
チャコちゃん先生は着付けを極めたと思う
だってあらゆる素材を着てきたもの
更に色んな色のものを身に着けてきた
様々なコーデイネートを楽しんだし、いろんな着付けもやってみた

何も大変なことではなく
昭和初期までに生まれた日本の女がみんな身につけていた着方だ
それがかの敗戦以来なんだかややこしいことになっている
着物を着た多くの人たちが苦しいという

どうして?

着るのが面倒だという
だって5分できられるのに
初めて着物を着た若い子が「早く脱ぎたい」という

どんどん着物の着方が難しくなり
逆に洋服はどんどんカジュアルで下着のような洋服でも一流ホテルに入れるようになっている
こういう時代にどうして着物の着方を複雑にしてしまうのかチャコちゃん先生は理解できない

コスプレのような感覚で長襦袢をおモテギのようにして歩いている女の子を渋谷の歩道で見た
チャコちゃん先生の美学に反して素敵とは思わないけど
これも時代なのだと受け入れる

また本場結城紬を着ていて柄足袋を履いたり色半襟を付けている女性にもあった
色足袋を履くのは女中か女学生だった
でもそれもありと受け入れる
しつこく「どうして色えりなの?柄足袋なの?」と聞いたら
「私は口紅をつけないから顔が寂しいから色襟」
「なるほど」

だって室町時代や桃山時代はもっとすざましい破廉恥な着方が流行っていたもの
しかも男も女も一般人は思い切り弾けている
しかし上流社会の貴婦人達はオーソドックスこそ美しいというスタンスだ
階級制の社会ではそれでいい

これから変革の社会の中で
宇宙(神と言ってもい)はこの地球に必要のないものは消していくだろう
人の力なんて何の役にも立たない
人間は楽しく生きていればそれが正しい道となる
そういう時代がやってきたとき(もう来ているのだが)

ややこしい着物の着方をしていたら宇宙に取り上げられてしまう
人間の細胞すら変わっている
最近生まれる赤ちゃんの顔何もかもご存知の表情だ

ややこしいのはもう時代に合わない
やっとこさチャコちゃん先生の出番だね

お話どこでも行きますよ

#着物 #色襟 #柄足袋 #宇宙 #細胞 #本場結城紬 #長襦袢 #破廉恥 #安土桃山 #室町時代 #着付け #美学
コメント
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