チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 51

2018年11月15日 11時27分35秒 | 日記
湯文字の話
ただの布切れと思っていたのにとんでもない優れもの
これはもっともっと研究の必要がある
だいたい「湯文字」という名はどこからきているのか
母は「昔からそう呼ばれている」
このお方は何を聞いても「誰でもそう呼んでるとか昔から決まっている」というフレーズで全くもって知性がない
姑に聞いたら「ヒサコさん調べて教えて?」ときた(実母よりはるかに賢い)
調べなければいけない
男は使用していたのだろうか
あったあった東海道五十三次の絵の中にあった

お姫様はどうなのか
これはなかなかわからない
しかし装束の辞書を見ていたら「ふた布」という呼び名で同じような形のものがあった

湯という文字が付いているので風呂関係の錦絵を探す
ありましたねえ
なんと!やんごとなき方の御湯殿でお背中流しのご女中が身につけていた
湯文字の湯は女房言葉だとわかった

芸者はどうなの?
「ふた布」こちらは絹のようだ絹の反物を二枚つなげるのでふた布と呼んだらしい
今は名前を忘れたがある男の小説を読んでいる時
「最後のふた布を取って」という描写があり嬉しくなった(立原正秋だったかもしれない)

さて
この湯文字が何故にこんなに愛されているのか
ただつけ心地がいいだけではなかろう?
あの座談会のご婦人たちは体が敏感になると言っていたではないか
しかもいしゃにもかからないと

今度は湯文字と体について学ぶことにした
スポーツ医学の先生のところに湯文字を持って行って実験!

なななんと「骨盤」を安定していることがわかった
特に女の骨盤の中には子宮卵巣があり胎児をここで育てるのだ
つまり骨盤は宇宙と直結している(すぐこういうことを言ってしまう)

つまり
湯文字をつけることでーーーー骨盤が安定し背筋がまっすぐ伸び、肩甲骨も発達して横隔膜も広がり、深い呼吸ができる。

当然血液の循環も良くなり体の信号のキャッチも敏感になる

すごいではないか!
この湯文字をもっともっと広めよう‼️

しかし現実は広まらない
これってどうしたら良いのだろう
親友が
「ヒサコさんが80にもなって薬一つのまず元気でいるというのが何より湯文字を広めていることにならない?」
とみ贔屓でいう

#骨盤 #湯文字 #肩甲骨 #ふた布
コメント
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