チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

文楽公演

2013年09月12日 09時46分49秒 | 日記
文楽っていつもいつも今の時代とかけ離れた物語をやっている
ひたすら三位一体の芸を磨いて
古い話だと思いながらも
人の情に涙する

三大仇討ち物語の一つ「伊賀越道中双六」を国立小劇場で見る
これは剣豪荒木又右衛門が義弟の仇討ちの助太刀をする話で
鎌倉から伊賀上野までの道中の様々な人間模様も話しに織り込んでいる
なにせ室町時代の話だ

此の荒木又右衛門密通で結ばれた女房がいるのだが
二人とも親に勘当されているので
その女房の弟の仇討ち助っ人はお上に許してはもらえない
そのため離縁をしまだ七歳という女房の妹と祝言を挙げ
晴れて兄として助っ人が出来るようになる

何ともややこしい話だが
家を大事にする昔のこと
更に武士の心意気を通す志

女もその影にいて「志」を貫き通すオトコを助ける一生だ

そう言う女の気持ちを男達が演じることに面白さがある
秋には歌舞伎も此の演目を舞台に上げる

しっかりと目的を持って人生を送っていた時代がみんな逆に新鮮なのかもしれない
人形に魂を移しこんで動かす演者たち
人間以上に人を感動させる

いまでは人形の演技から包丁の扱いやお茶の入れ方等日常の作法を教わる
9月23日まで
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