「比佐子つれづれ」今年のテーマは「時代の色」
縄文、彌生、古墳、飛鳥、奈良、平安、鎌倉、室町、安土桃山、江戸、明治、大正、昭和、平成とそれぞれ時代に色がある
その色の感じ方は人それぞれなのだが、なぜその色を感じるかで、日本を、自分自身を、更に未来をどう感じているのかがうかがえて、毎回私自身が勉強の場になっている
昨日もそうだった
「飛鳥時代」を取り上げた
古墳時代の豪族たちを統一して統一国づくりが始まった時代だ
そこに「大王」という世のすべてを統制する「長」が据えられ、それがのちに天皇となる
それまではつまりは力のある豪族たちの連立国家、合同会社のようなものだったのだろう
そういう中でも権力志向の男が現れ、他をなぎ倒して国をわがものにしてしまうのだが、そこに神のような清廉潔白すべてを見通せる男の誕生、厩戸皇子、聖徳太子
聖徳太子が作ったといわれる冠位十二階・十七条憲法、これが日本人の基礎になっている気がする
十七条憲法は今の政治に絶対取り入れてほしいものだ
今も昔も権力にあがなわない風潮があったことに気づく
「民のため」の政治だとあえて言わなかればならないことは、この飛鳥時代にも富む和の国ものと瀕するものがあったという証
金銀体に付け華やかな人を優遇し、貧しき布をまとった者を邪険にするのも今と昔は変わらない
裁きは公平ではなく、自分に有利な者を優遇する
民からは税金を取り立て自分たちは優雅に暮らす
仕事は与えるもので自分たちは働かず、そこからの上がりものを検分する
このようなことは一切してはならない
というのが十七条憲法が言いたいことだ
冠位十二階では色で冠位を決めたのだが、それは陰陽五行思想から来ているもので、隋の文化を取り入れ「倭の国」ように日常に取り入れている
五行五色に紫を加え、その紫の意味を「徳」とした
人に一番必要な「徳」その紫を「紫根」で染めることにしたのだ
徳・仁・礼・信・義・智が人間の基本という、六色濃淡で12色、十二階
私たちの先祖は賢くて優しいとつくづく思う
来月五月のつれづれは27日(第四土曜日)
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