着物に関してはいろんな技術が消えていっている
今日も大島紬につい話を聞いた
信頼しているワンズベストの藤後一矢社長は大島紬を絶やさないようにと自己資金で機屋を守る為に大島紬を作り続けている。そればかりか、大島紬に更紗模様の帯が合うとばかり、インドネシアに赴きもう何十年も現地の人を教育して、今は着物も染めている。
出来上がったのを買うのはお金があればできる、しかし技術を教えて作品づくりに成果を上げるまでは、並大抵でない努力が必要。体力、金力、感性、人間力ーいやはや凄い男がいるもんだ。
藤後社長がまだ鹿児島の大手の大島紬のメーカーにいた時から懇意にさせていただいているが、そのころから一本気、いかにも九州男児というメリハリの効いた人だった。
それは「今市場には何が必要なのか?」常に消費者の「ウオンツ」を考え、その上で自分が最も楽しいことをするというタイプのマーケッターだった。
調子に乗りやすいチャコちゃん先生は、客の「ウオンツ」より自分の楽しみを先に出す企画をいつも彼にぶっつけていた
「大島紬を欲しい人はこういうのがいいと思う」と自分の「ウオンツ」をぶっつける。当たる時もあればそうでない時もあるーそれでもめげずに色々面白そうな企画を出しては楽しませてもらった。
獨立して自己資金でここまで商品作りに精を出している人は少ない
応援するには購入が一番いいのだが、なかなかそれができずもどかしい
せめて大島紬を好きになってもらおうと思うが、巷の古着屋さんには大島紬が山とあるーしかも安価な値段がついている。更に多くの家にも大島紬が眠っている
昔着物コンサルタントという御仁がいて「サブロクセール」という売り方3年間毎月1万円ずつ出して大島紬を買いましょう。というキャンペーンで大量の大島紬が日本中に溢れた。原価は?ここでは言えない
その時そんな売り方したら産地も弱る、呉服屋さんも潰れると矢面に立ったのが藤後さん。もちろんチャコちゃん先生もそのコンサルタントと大喧嘩をした
しかし目先のお金の欲しい人達が多く多勢に無勢の時代
その時代にしっかりいいものを作りその大島は「もう非売品、だって今はもう少しできないもの」
唾をつけたかったが、代わりに咳がでた
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