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絹の凄さを語りたい
蚕の吐く糸の要素はヒブロインとセリシン
ヒブロインを固めるのがセリシンの役目、双方ともにタンパク質
特にヒブロインには10種類のアミノ酸が含まれている
今科學の世界ではこの蚕のヒブロインをどう利用するかに大賑わいだ
そのため養蚕は活発になればいいのだがその養蚕も「無菌蚕の飼育」というブライラー化された養蚕業を政府が奨励している
蚕の三令まで人工飼料
これだけでも噴飯ものなのに、無菌蚕は最後まで人工飼料
「ナカタニさん蚕は人類に役たっているんですから何も繊維だけにこだわることもないでしょう?」と学者の方たちに云われる
しかし蚕は「糸」を吐いてその糸を有効利用してきた日本人の着物のしたて、一ミリも残布がない着物の裁断、こんな衣類の作り方が他にあるだろうか
蚕の命を尊んでこの着物の形を考えた先祖の心
ヒブロインにはコレストロールを抑制し免疫力を高める要素が一番強い
また皮膚の再生にもペプチドの効力で肝臓機能をサポートする
こういうことが21世紀に入って次次に発見されて、医学界、化粧品業界を小躍りさせている
衣類としてもヒブロインは多孔質であることから水分を溜め込まず通風性がよく、吸湿性に優れ、なおかつ光の乱反射で生地そのものが美しく照り輝く
更に直接肌につけることにより免疫力を高め、皮膚の再生を促進するので肌はすべすべ。静電気は起きない。何よりも人体との親和性に富む
一方セリシンは皮膚の保護をし水分を外に逃さないので常に適当に肌は潤う
セリシンのタンパク質を使っての石鹸や化粧水やシャンプーは大人気。セリシンには髪の毛や、爪などを丈夫にする要素が含まれている
着る、飲む、つける今蚕の役割はどんどん広がっていくが養蚕農家は確実に減っている
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