チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 262

2019年11月26日 09時47分49秒 | 日記
一週間ぶりのブログ
この間「大嘗祭二つの布」の原稿を書いたり、撮影があったり、日帰り講演にでかけたりーー
しかしどんなに時間がなかろうがブログを書いていたチャコチャン先生おサボりも甚だしい
そしてわかったことがある

自分に課せたことを一度サボると二度三度とズルズル...サボっていくものだなーーと
そういえば今までの稽古事、二度三度とサボっていく間にいつの間にかやめてしまうけーすがあったなと振り返る

数え上げても多い
子供の時のお茶、お琴、ピアノ大きくなって水泳、ヨガ、社交ダンス、英会話、フランス語ーーああ
続いているのは声楽のみ35年

これほどにおサボり専門の私が続いているのが「きもの探求」趣味と実益が伴っているという人がいるが、最近は実益はない
しかし着物の探求は続くおそらく死ぬまで続く

探求すればするほどきものは「おいで、おいで」と深みに誘っていく
今回もそうだ縁あって大嘗祭に向けての「斎服」作りのプロヂュースを頼まれた
そして「あらたえ」について「にぎたえ」について取材を重ねる内、大嘗祭そのものの意味を知らなかったことに気が付き、その内容を調べ始めたら「古事記」に行き着いた

かなり前、蚕の歴史を調べている時、古事記のオオゲツヒメの頭から蚕が生まれたというところを思い出し、改めて古事記を取り出し読み始めた。よその方の古事記ではなく原文を読もうと頑張った。そうしたらなんと、大嘗祭の内容はすべて古事記にあった

大嘗祭は日本の文化技術に感謝し、その継承を誓い、日本の祖霊に命のつながりを感謝する祭祀であった。本来は同じ日、国民ともども一緒になって祭祀につながっていたのだ
大麻と絹は日本で最も重要な布であり人を健康にまた心根を磨く布でもある。なんと言っても「神御衣」(かみみそ)なのだ。

この二つの布がいま息絶えそうな状態になっていることと、日本が瀕死状態とはつながっていることもまた着物が導いてくれた

着物の語りかけが続く限りおサボりはできない


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あら不思議!髪の毛染まっち... | トップ | 着物が繋ぐもの 263 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事