藤は恐ろしい

山藤のことですわ
今藤の花が真っ盛りの能登のやま
見た瞬間は「なんと美しい！」
と興奮していたが
だんだんよく見ると藤の花が巻き付いている杉の木やその他の木
みんな枯れてきている
「そうか命を取り上げて自分が美しく咲いているのか」
と少し怖くなった

逆を言えば
それだけヤマの手入れを怠っていると言うことであろうか
道路の脇に
藤の花に埋もれた民家も見た
家はほとんど傾いているのだが
花は美しく咲き誇っている

つい
かの國と我が日本の國との関連に思えてしまったのは考えすぎか
900兆円も渡してしまったのだもの
家を全部取り上げられるのも時間の問題か

こうやって命を取って藤は又来年も美しく咲く
そのご藤の花に魅入られた家も3軒見てしまった

自分さえ良ければと言う見本のような気がしてしまった
つぶしてしまった家の上で見事に咲き誇る藤の花
やりきれない景色だった

西はまだ袷よ

宗静先生の金魚の糞宜しく能登島で行われたお茶会に参加
この方との旅はなんと言ってもお宿が良い
今回も「のと楽」なのだが此の旅館には何回も宿泊しているが
このたびはなんと最上級の部屋

部屋のベランダに外風呂温泉が有
月を眺めながら
又朝日を浴びながら「ごくらくごくらく」
「せんせいさまありがとうござんす」

テレビを付けたら愛する寺尾聰のドラマ
なんと幸せ

しかしね
「単衣を着るの?西はまだ袷よ、でも別に良いけどね」
釘はさすけど絶対にノーと言わない宗静先生
ありがたや

茶会に参加するとなるほど皆さん袷
お天気は良いけど気持ちの良い皐風
いつも気の早いチャコちゃん先生
出も堂々とするしかないもんね
しかもよ
長襦袢も絽ですよハハハハと笑うしかない

大先生の腰巾着宜しく座っているので
有り難いことにどなたも気が付かなかったみたい
宗静先生
「そのきもの単衣には見えないから良いんじゃあないの？」
東京だとまずほとんどの人が今自分は単衣だけどね
とフオローしてくれるのもありがたい

先生自ら結城紬の無地を着ている
「だって最近の結城紬はきれいな色が多くてお茶会にはもってこいね」
私みたいに細すぎる人はこういう紬がいいかもしれないとつぶやいていた

リュック背負って逃げる

岩手の友人がタラの芽を送って下さった
お礼の電話をしたら
「お山は元に戻ったけど人はあの日から変わっていない」
つまり
彼女は呉服屋を営んでいるが
「もう店をたたむしかないかもーー」

みんないつでも逃げられるように大事なものは背中にしょって
スニーカーを履いて暮らしているので
「おしゃれなんてするきもちにもならないらしいの」
買い物は１００円ショップ
外での外食もなく
家で食事をしているので外食業も暇

「テレビやラジオのニュースでは都会の人たちは景気がいいらしいわね」
同じ日本の話かと思ってきいているけどーー
「家も同じようなものよニュースとはかけ離れた生活よ」

最近都会でもリュックを背負った人がやたらと目につく
そしてスニーカーを履いている
特に中高年に多い
背中にしょってるのは楽だということもあるのだろうが
たしかにこれではおしゃれもしなくなる

デパートでは高額品がぼんぼん売れていると聞く
東京の呉服屋さんが
「去年の３割増の売れ行きです」
とおっしゃっていた

大変な時期に山菜を送ってくださるその心に感謝の気持ちでいっぱい
人間の大きさというものを感じながらタラの芽をみんなでいただいた

生まれ変わりません

あるときチャコちゃん先生
「私はもう生まれ変わらない」
と堅く天に誓ったのですよ
こういうのあとでいろんな方にご注意を受けたのだけど
神の領域を侵していることになるらしい
でも誓ってしまったのだからこれから起きることは必死で解決せにゃあならんと

いやいや本当に驚いた
毎日毎日難題が雨あられと降ってくる
それに挫けてしまうと命も取られるし何回も生まれ変わりをしながら修行しなくてはならない

つまり
「もう生まれ変わりをしません」
ということは
今世で修行を終わりにしますという意味らしいんだわさ
偉いこと言ってしまった！
と今更後悔しても始まらないもう言ってしまったのだから

一つ一つどうにか周りの助けをいただいて何とかクリアしているけど
これが死ぬまで続くと思うとーー
「うれしいなー」これ強がり

そしてここへ来て分かったことは
「おまかせ」がいちばん
自分でやろうと思うと更に難しい事が降りてくる
「ココまではやりますがあとはよろしく」
と天に投げかけておくとだいたい後で解決する

結局今世での修行というのは「我をとる」「自分を過信しない」「生かされていることに感謝」
と言うことらしいことが分かってきた

でも分かった！なんていうと
又どかっとくる　
クワバラクワバラ

忌部氏のはなし

徳島の高校の先生で忌部氏の話をさせたら右に出る人のいない林先生
忌部氏の歴史を調べているうち
忌部氏が（そうそういんべし）徳島・淡路島・和歌山
そして千葉から江戸にも足を延ばして
農耕をはじめとする文化を伝承した

私たち日本人の魂の原点とも言っていい忌部氏
もともとは古事記にも登場するおおつげひめ

スサノウノミコトが天界から追放され
お腹がすいて食べ物をくれと頼んだ相手がこの姫
なんと頭から目から鼻から耳から最後は肛門から
食べ物を取り出したので
「なんと無礼な」
と姫を切り捨ててしまうスサノウノミコト

しかしその死体から五穀が生まれ
つまりは姫は五穀の神様となる
その流れを汲む血筋が忌部属
私たちの祖先でもある

この忌部族は争わない、競わない、自然との協調こそが人としての道
そのために
生活道具の開発や
土地の耕し方植物の育て方またその植物の命の扱い方
そして何より大切なのは
命あるものに対しての感謝と愛のそそぎ方の礼法などを解く

はるか昔の日本人の魂を私たちは確実にもっているので
その魂に触れる話を林先生に教えていただこうと思う

場所と時間は昨日のチャ子ちゃん日記に書いているのでよろしく

忌部氏と江戸文化

忌部氏の研究では日本一の林　博章先生
林さんは徳島で高校の先生の傍ら「忌部」の研究に余念がない
その林さんとの出会いは昨年だった
錦糸町という渋いところで忌部氏の話を聞けると友人の誘い
早速出かけ
その場所で
「今度徳島にみんなといきます」と無謀な約束をしたが
夏おおあさを尋ねてと言う旅を20人で

一週間聞き出しても全部は聴くことができないと言うほどに
林さんの頭の中は忌部氏の事ばかり

忌部は古代の豪族の一人で
聖徳太子の憲法十七条が作られたときにも登場する豪族
主に生活を基本にした衣食住の文化を広め指導した豪族
天皇の祭祀行事も司りおおあさの栽培養蚕の奨励も深めた家

それに対抗して出てきた藤原家に天皇祭祀は取って代わられるけど
大麻の栽培や養蚕・水稲・神社文化はしっかりと継承していく

藤原家が娘を天皇に差し出し権力をほしいままにする傍ら
忌部家は黙々と日本人の魂を中心にした文化を広めていった

三浦半島から房総そして江戸に忌部家の文化を見ることができる
さてそう言う話を林先生とチャコちゃん先生がすることになった

5月19日（日）
13時30分～講演　入場料4000円
15時30分～懇親会　会費2000円

場所ーカナエル　渋谷区桜ヶ丘２９－３３渋谷三信ビル５０１
☎ー０３－６４１６－５７８８

目印はセルリアンタワーのうしろ

直接いらしても良いけど０３－５３５０－４２６１までお電話下さい

新幹線の車窓

この時期日本は美しいとつくづく思う
新幹線新横浜を超えるともう冨士山の姿を垣間見る
だんだん緑が多くなって小田原に入り
丹沢の緑を望む
そして熱海遠くにゆらゆらとした青い海
丹那トンネルを越えると「ああ冨士山」
たいていの人は「ああーー」と声を立てる

文化遺産に指定されるという冨士山
世界で一番形が良く美しい冨士山
車内の雑誌も富士山特集だ
それを読むのも惜しく目は外に行く
今この瞬間の緑をみたいと心が欲求するのだ

富士山が一番美しい場所がある富士川から望む場所
ここを通り過ぎると静岡の茶畑になる
茶畑の山を通り過ぎると田んぼだ

水を引いたらしく一面が銀色に光っている
遠くの山がその田んぼに影を落とす
中には田んぼをつぶし埋め立てを急いでいる場所もあり
これも現実だなと思ったりしてーー

浜名湖の青い色に浸る間もなく
浜松から名古屋まではビルと家
正直なものでそういう場所に入ると眠くなる

名古屋を抜けると目はらんらん
木曽川の川の流れも美しいしその両脇の緑が美しい
そうするともう米原の米どころ
見渡す限り銀色に輝やく田んぼの水面

時々つばめがすいすいと水を撫でるように飛びさる
そういえば特急つばめというのもあったな
最近はつばめよりはやいひかりにこされている
いや光りより「のぞみ」のほうが早く叶う時代になったのだろう

なんて思っているうちにはや京都

明日葉ーあしたば

3月八丈島に行ったとき
お土産に明日葉を6個苗を購入
いまそれが毎日見事に成長して食卓に上っている
此の成長課程は本当に凄い物があり其れこそ日々大きくなっていく

アスパラもそうだった
アスパラと言えば3年くらいは霧のような葉っぱが只伸びるだけ
一回目は其れが雑草だと思い片っ端から抜いてしまって
種を送ってくれた友人に軽蔑されるします

二回目は言われたとおりにそだてたのででるわでるわ毎朝アスパラ
その力強さに敬服したが
明日葉も同じようにスゴイエネルギーだ

でもやはり朝日が好きらしく
朝日しか当たらないところが一番元気が良い
もう見事としかいいようがない
色々実験しているのだ

日陰で作ってみたり
西日しか当たらないところに置いてみたり
植物の多くはやはり勢いのある朝日が好きなのだと納得

新聞の朝日は最近勢いがないけどね

鳩の求愛

鳩の声はドウして耳障りなのだろう
特に求愛の時はすざましい
喉を膨らませて鳴いている
そしてくちばしを重ね合わせて
本当に仲が良い

時々三角関係になって雄同士が激しい追っかけこしながら
雌を獲得しようとしている
そのときは鳴き声を出さない

めでたく愛が調ってから激しくなく
もう一つは巣を作ろうとしているとき
そのときも

言葉が分かったら面白いのだけど
なにせ私にはうるさい
我慢のならない鳴き声である

鳩の夫婦は奥さんの方が厚かましい
餌を催促して部屋の中まで平気で入ってくる
なにせアノ鳴き声が気に入っていないので
すぐ追っ払ってしまう

あるとき
もう我慢ならないというように卵をぽろりと畳の上に産んだことがあって
こればかりはさすがのチャコちゃん先生も遠くに捨てるわけにはいかず
雑草を集めてその中に入れておいた
しかし
めんどりは二度とその場には来ないで卵は孵ることなく腐ってしまった

冷たい母親だと思い
ますます鳩を邪険にするようになったチャコちゃん先生

ここまで書いたら
「私の悪口書いてるでしょう」
とばかり部屋の中にはいってきましたよ
「しーー」

きものという農業

此のタイトルが人目を引いたらしく
きものに関係のない方からのお問い合わせがおおいし
またそう言う方からの講演依頼もある

明日はそのご縁で大阪へ
「おおあさ自由学校」の第二回目講師
此の学校の内容は
大麻が如何に衣食住にすぐれた植物であるかの啓蒙で全九回月一回
東京でも去年開かれていてココで勉強した人たちが
それぞれの場所で大麻に限らず自然の尊さを人に伝える仕事を始めた人が多い

無農薬の野菜作りを始めた元自衛官
大麻の繊維で洋服を作り始めた人
今日本では麻の繊維は輸入に頼っているので
此の円安で原料費が高騰し仕事がしにくくなったと今日も電話があった

アベノムクスの恩恵なんてまったくなし
自立して自分の生活を確立しきちんと日本人としていきたいと思う人ばかりだ

講師の先生方も医療、法律、建築などのプロの方々の話が聞ける
個人で作り上げる学校である
こういうこと日本はおかしいんだよ
９００兆円もカの國に貢ぐならもっとやることがあるだろう？
と下品な言葉で言いたくなる

ということでチャコちゃん先生は絹と麻と木綿とそして草木染めで健康になっていく話を
させて頂く

一回だけでも参加できるのでもしよろしかったらいらして下さ
大阪十三　カフエスロー大阪内　おおあさ自由学校事務局　０７０－５０４５－１２３７（担当るりこさん）
時間１８時から２０時

チャコちゃん先生このために大麻の葉を柄にした帯を作ったんだ！