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発電排出CO2も温室へ

2008-07-02 17:04:00 | 国際・政治

花がグングン環境にもグ-                                                   関西電力など六ヶ所村で検証

100_0727電気とその発電時に出る熱、二酸化炭素(CO)                           の三つを花卉栽培に生かす「トリジェネレ-ショ                           ン」の国内初の大規模実証研究が、青森県六ヶ                           所村で始まった。発電時の排熱を活用するコ-ジ                          ェネレ-ション(熱電供給)は一般家庭にも普及し                          つつあるが、さらにCOを温室に供給して植物の                          生育を促す仕組み。温室効果ガス削減策としてで                          そうだ。(東京政経部 関口裕士)

関西電力などか゛、トヨタ自動車系列で花卉栽培                           を手がけるトヨタフロ-リテック(六ヶ所村)の国内                          最大級約2㌶(幅88㍍、奥行き230㍍)の温室内                          で始めた。来年度までの2年間で費用対効果を検                          証する。発電は出力50㌔㍗のマイクロガスタ-ビ                           ンによるコ-ジェネシステムで行い、電気は夜間や                          日照の少ない日のナトリウム灯照明などに、排熱                          は温水の供給に利用する。さらに従来は大気中に                          放出していたCOを、温室内に巡らせた配管から                          均一の濃度で供給。植物の光合成(光エネルギ-                          を用いCOと水から炭水化物と酸素をつくる作用)を促す。関電による              と「植物のCO吸収量を数値化するのは難しい」が、重油からの転換               による効果などを含め、従来のシステムよりも少なくとも年間約90㌧               のCOが削減でき、30%の生産性向上を見込める。温室全体で最低                          20%のCO削減が期待できるという。トリジェネシステムの設置費用                         は約7千万円。電気料金など維持費は従来より軽減されるという。トヨタ                         フロ-リテックは年間約2百万鉢のミニバラやポインセチアなどを生産し                         ており、水野勝義取締役は「環境にやさしい技術で栽培した花という付                         加価値をPRしたい」と話す。トリジェネは、日照量の少ないオランダやデ                         ンマ-クなどで実用化され、国内でも大阪ガスが青森県藤崎町の農協                         と共同でトマトのハウス栽培に活用している。関電エネルギ-ビジネス戦                        略グル-プの手島泰マネ-ジャ-は「一石二鳥にも四鳥にもなる取り組                       み。熱需要の大きい北海道なら特に効果が期待できる」と話している。

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