厚労省 疫学調査
「せっかち」「怒りっぽい」などの特性がある男性は、比較的のんびり した人より、心筋梗塞などの虚血性心疾患になりにくい可能性があ る-との疫学調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金 昌一郎国立がんセンタ-予防研究部長)が18日、発表した。欧米 の研究では逆に、せつかちな方が日常のストレスが大きく、心疾患 のリスクが高いとされている。今回の調査でも女性は、欧米と同様の 傾向がみられた。研究班の磯博康大阪大教授(公衆衛生学)は「日 本では、せっかちな男性がストレスを意外にうまく発散している一方 で、のんびり型の男性が内にストレスをため込む傾向があるのかも」 と話している。調査は1990年以降、岩手など8県の40-69歳の 男女約8万6千人を、平均で約11年半追跡。この間に約670人が 心疾患を発症した。またアンケ-トでせっかちさや怒りっぽさ、競争 心の強さなどを尋ねて結果を数値化。数値の高さで四つのグル-プ に分け、心疾患との関連を分析。すると、数値が最も低く「のんびり」 傾向が強い男性は、数値が最も高い「せっかち」男性に比べ心疾患 を発症するリスクが1・3゛倍高かった。欧米で逆の結果が出たのは、 せっかち派がストレスを受けやすく、喫煙や大量飲酒など不健康な 生活をしがちなためと考えられているが、こうした生活上の特徴は、 男女とも欧米の結果と一致していた。
※「怒りっぽい」「がんばりや」「完全主義」等などの男女タイプの人は がん発症のリスクが高いとも言われています。何事にも感謝し、生活 をエンジョイできる人、社会的責任感とほどほと゛にがうまくミックスし ているそんな常識人が良いようです。