距離を置いて…

久しぶりにイベントボランティアに参加した。

もともと予定をしていなかった気持ちを変えたのは、誘われたということもあるが、被災地にいる仲間を訪ねる件について誰かと話ができたらという思いからだった。

多少動機が不純だったことに加え、朝から別行動を取っていたため、他の仲間との接点はあまり持てなかった。いや、持とうという気持ちになれなかった。以前からの仲間と話をしたいと思いつつ、声を掛けることすら躊躇ってしまった。

ただ、それは間違っていたとは思っていない。もう僕のサポートがなくても仲間はチームワーク良く動いている。その姿を少し遠めに見ながら安心することができただけでも良かったと思う。

それと、被災地にいる仲間を訪ねる件について数人と話すことができたので、それなりに意味があったとは思う。だが、僕の振る舞いが他の人たちに悪い気持ちを抱かせたとしたら申し訳なく思う。

明日もまた行くことにしたが、どんな立ち位置にいればいいのかと考えてしまう。だが、行かないという選択肢は持たないようにしたい。

あついよる

職場を出たら、夕空の美しさに惹かれ、遠回りした。日の入りの時刻は過ぎていたのだろうか、上空はかなり暗くなっていて、地平線のわずかに上が夕陽に染まった感じだった。

そんな時間になってもまだ暑い。アスファルトが熱を帯びているからだろうか。モワッとした暑さが伝わってくる。埼玉では39度を記録したところも出たと聞き、昨年の異常な暑さを思い出した。この夏も同じような暑さなら、節電の意欲は萎えてしまうのではと心配になる。

そうなったら、スーパークールビズで臨むしかないのだろうか。そうなると、メリハリがなくなってしまいそうで心配だ。だったらいっそのこと在宅勤務にしてほしい。家では気が散るが、図書館やカフェで仕事をする方が集中できるかもしれない。

これまでの当たり前が通用しない今、組織にも、そして個人にも、発想の転換が求められる。

蒸し暑さにも

今朝はかなり蒸し暑い。仕事をサボってどこかに行ってしまいたくなるが、現実にはそれは難しく、諦めてハンカチを余分に持って家を出た。

弁当のおかずを作っていた分、駅に着く時間も遅くなり、いつもより混雑した電車に乗る羽目になった。一旦暑さが増したように感じたが、すぐにエアコンに助けられる。

明日はもっと暑くなると言うから、今から心配だ。ただ、今さらじたばたしても仕方がない。そう、腹を括って歩いていくしかないんだ。

梅雨が明ければすぐに夏がやってくる。湿度さえほどほどに収まってくれたらいいのだが…

我慢

体育会系ではないので、「我慢」とか、「忍耐」といったことが苦手だ。だからいつも、楽な方へと舵を切りたがるのだが、なぜかそこで待ち受けるのがそれらだったりする。まあ、そんな時は「運命」だと思って諦めるしかない…

何らかの回避行動は、自分の持つ安全装置が働いてのことだし、現にそれによって今まで何とか過ごして来られたのだ。そしてそこには、「我慢」や、「忍耐」などの抑制が伴っている。

そう、だからそれらは、自分を制御する回路だと、そう思って我慢しよう…

ひとり

夜になり、強く冷たい風が吹いていた。
そんな中、いつものようにひとりで歩いていた。

ここまでひとりで歩いてきた。
だから、これからもひとりで歩いていける。

誰かとつながりを求めても、磁石の同局のように、近付けば遠のいてしまう。

だから、ある程度の距離を保っていれば、そのほうが安全、安心だと思う。

黄色い線からは出ないほうがいいのだろうか…

いや、たぶん場所を間違えたのだ。
だから…　あしたはきっといい日だと思いながら歩いていこう。

手を伸ばせば掴めそうな月が、目の前の道を照らしている。