あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

暗いところで・・・

2006-11-30 23:13:18 | つれづれ
日本映画が好きなのは、そこに漂う空気が僕の呼吸に合っていると言うか、そういうところだ。

暗いところで待ち合わせ」を観た。
原作を読んでいないので違いはわからないが、物語の流れ、そして画面の造りに引き込まれた。だが何といってもこの映画を魅力あるものにしているのは、主演の田中麗奈さんとチェン・ボーリンさんの演技だと思う。必要以上のセリフはなく、その表情や身振りで、主人公の心の動きを自然に表現していた。そしてその空気は、僕の呼吸にシンクロしていた…

プログラムの解説にも書いてあったが、この作品では主人公の2人の間の愛だけではなく、いくつもの愛が描かれている。すぐに通じ合うものは少なく、互いを思いやる気持ちがすれ違い、ぶつかり合ったり、日常のささやかな愛のしるしに涙したり… 観た後に暖かな気持ちになる、お気に入りの作品になった。

帰り道、街路樹を彩るイルミネーションを見上げると、その先にが輝いていた。
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選択

2006-11-29 23:30:42 | つれづれ
今日、初めてリアルタイムで「14歳の母」を観た。
ビデオで観る習慣がつくと、ほんの短いCMの間も、イライラしてしまうが、まあ、ガマンガマン…

さて、彼女はいよいよ出産の時を迎える。ただでさえリスクの高い出産であるのだが、周りの大人たちは、彼女に安心して出産できる環境を与えてはくれない。
それでも彼女は、愛する人との子どもと出会うため、歩き続ける… ドラマだとわかっていても、彼女の強さの前に弱虫の僕は呆然としてしまう。

ところで今日観ていて思ったのだが、出産に際して女性が迫られる選択は、男性の比ではないということだ。生む・生まないもそうだし、万一の時には、自分の命か、子どもの命かを選択しなければならないときもある。そんな時、「最後に決めるのは君だよ」などと言ってしまいそうだが、いや、僕にはできないだろうな。

昔、保健の授業で「妊娠中毒症」について習ってから、妊娠や出産を素直に喜べないようになったような… 女性と付き合うということは、それほどの責任を持たなければと思っているうち、いつも責任回避に走っている。

いや、リスクのない人生はないように、リスクのない愛もないのだろう。もしそんな愛を見つけたとしても、それはまやかしに過ぎないのかもしれない…
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彩り

2006-11-28 21:43:19 | つれづれ
恵比寿ガーデンプレイスの中央に、大きなシャンデリアが飾られていた。
Baccaratのクリスタルだそうで、そう聞くと何だか一段と輝いて見えるような気がする

そう、もう街はクリスマスに向けて彩られている。至るところに幸せがあふれる…
けれども、やはり今年も何事もなく過ごすんだろうと、ちょっぴり寂しい気もしないでもない… いや、幸せな人と比べたら寂しいけれど、だいいち、幸せか不幸かなんて、自分の気持ちの持ちようじゃないか。

誰かを不幸にしなければ、それでよしとしよう。

そして、今を大切に、楽しもうと思う…
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アジアンタムブルー

2006-11-27 23:37:55 | つれづれ
映画「アジアンタムブルー」を観た。
感想から言うと、悪くないかな…といったところだろうか。

大崎善生さんの美しい文章をどのように映像で表現するのか。そこが最も気になるところだった。
多分それはセリフではなく、映像の部分ではないかと思っていたのだが、その点ではもう少し工夫して欲しいと思った。

でも、後半の二人が過ごしたニースでの日々は、淡々とした描写に悲しみが胸にこみ上げてきた。

阿部寛さんは、山崎隆二という主人公になりきっていたんじゃないかな。良かったです。
それと、松下奈緒さん。その美貌が浮いてしまうのでは…という心配はただの杞憂だった。素材としての良さだけでなく、葉子という難しい役柄を熱演していた。
これからどんどん魅力を増していく女優さんだと思う。

さて、今週末は映画の日だが、果たして観に行くことはできるだろうか?

◎写真はアジアンタムではありません
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青い鳥

2006-11-26 22:08:56 | つれづれ
この間も書いたが、現在見続けているドラマは「14歳の母」だけである。
ドラマは結構好きだが、最近は観る本数も減ってしまったなあ…

「今まで観てきたドラマの中で最も好きな作品は?」と聞かれたら、僕は「青い鳥」と、もう一本を挙げる。その作品についてはまた別の機会に取っておくとして、ここを訪れてくれた皆さんは、この作品をご存知だろうか? もう9年も前の作品である。

豊川悦司扮する信州の片田舎の駅員が、その土地の実力者の息子が東京から嫁として連れてきた女性(夏川結衣さんがとても魅力的)と恋に落ち、逃避行の末に悲劇的な結末を迎えるまでの前編と、彼女の娘(鈴木杏ちゃんが成長し、山田麻衣子さんに)と再び逃避行する後編からなる物語である。

多分、人を好きになるっていうのは、ある意味ハプニングではないかと思う。脚本家の野沢尚さん(数年前に自ら死を選ばれてしまい、残念です)が描く登場人物の心の動きに、自分の心もシンクロしていた。

僕は人を好きになると、その気持ちを押さえ込もうとする。「僕が好きになることが相手に迷惑をかけてしまうのでは…」という建前と「振られたら辛い」という本音が交錯しながら、来る日も来る日も僕の胸を苦しめていた でも、裏を返せばそれを乗り越えたくなるほど人を好きになったことがないのかもしれないな

購入したDVDは1、2度見ただけだけれど、たまにウェブで検索すると、今でもコアなファンがいて、何となくうれしい気持ちになる。

年末年始にまた観てみようかな?
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希望

2006-11-25 21:12:16 | つれづれ
やや長くなった朝の散歩の途中、湯島聖堂脇の緩やかな坂を下っていると、真正面から差す日差しが地面を、そして聖堂の塀を照らしていた。
陽を受けた塀には、幾すじもの光と影の線が現れていた。
その線は、まるで僕を別のどこかに誘うように見えた…

夜の飛行機に乗るのが結構好きだったりする。
整備員の人たちが手を振る中、青い誘導灯に導かれてエプロンから滑走路に向かう時の高揚感を味わうために、帰りはわざと遅い便を選んだりする。もちろん、そのほうがチケットが安いと言うこともあるが…

光は、僕らに希望を与えてくれる。時々その光を見失うことがあるが、そんな時は心が迷走しはじめ、自分が今どこにいて、どこに向かおうとしているのかがわからなくなる。

そう言えば先日、日本から燈台守という職業がなくなったと、ニュースが伝えていたが、今僕らが生きていく上で、燈台守が必要なのではと感じた。
ゴールまで導いてなどとは言わない。それでは人生ではなくなってしまうようだから… ただ、踏み出す歩みの少し先を照らしてくれればいい。

そして僕も、誰かのための燈台守になりたいと思う…
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暖かな陽を浴びて

2006-11-25 08:46:19 | つれづれ
昨日記事を書いた後に、井川遥さんが結婚したことを知った。
最近一層綺麗になったように見えたので、もうじきそんなニュースを聞かなきゃならないな…とは思っていたけれども(・・;)
いつまでもあの素敵な笑顔で、お幸せに…(^^ゞ

ということ?で、現実を生きようと改めて思ったという訳ではないが、今朝は日比谷公園まで歩いてきた。
今、朝の日差しを浴びながら安らぎを感じている。そして、この同じ青空の下にいる、まだ見ぬ人のことを想う…
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ネクタイ選び

2006-11-24 23:20:04 | つれづれ
先日デパートのセールでワイシャツをしつらえた。
既製品だとバランスが悪い体型なので、作ってもらうようになったのだが、バーゲン品でないワイシャツとそれほど値段も変わらず、体にあったものが着れるので、たまに作っている。

出来上がりを待つ期間は、スーツとワイシャツとネクタイのローテーションを考えているのだけれど、その間に「どんな記事で作ったんだっけ?」ってなことになってしまう。

いよいよ受け取り当日、出来上がったワイシャツを確かめると、すぐに隣のネクタイ売り場に向かい、ネクタイ探しをはじめる。今日もどうしようか迷いながら、生地を片手に店員さんに相談してみた。一本は店員さんおすすめのネクタイとしたのだが、もう一本がなかなか決まらない。でも、店員さんに「ぱっと気に入ったものが正解」と言われ、目に留まった一本を取り出した。家に帰って改めて見てみたが、いい選択だったと思う。ただ、着る人の問題は残るが…

まあ、アフター5に付き合ってくれる人もいないので、正解してもポイントは付かないような…
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休日

2006-11-24 00:26:37 | つれづれ
いつもは座れる電車も、休日の帰りは空席を見つけるのも難しい。
そうそう、乗客の多くがカップルで、楽しそうに会話をしている様子を見ていると、「どうせ…」と開き直るか、ひとまず退散するか、である。

途中駅からやっと座れたが、本を置いてきたため、時間を持て余してしまった。

どんよりとした空は、夜を迎えると我慢しきれなくなったのか、しとしとと雨を降らせた。寒さが一層厳しく感じられた…

うとうととしている間に、日付が変わっていた
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無責任って・・・

2006-11-22 23:10:28 | つれづれ
斑な体毛に哀れさを漂わせ、その犬はベンチの上に佇んでいた。
やさしい子どもが、手のひらに載せたご飯を彼に与えようとしていた。
その傍らで、お母さんらしき人が見守っていた。
ほほえましい、のどかな昼のひと時…と思っていた。

弁当を開けたその時、彼が足早に寄ってきた。
眼の輝きは失せ、顔は泥やら何やらで「汚らしい」という言葉以外に表現しようがない。
僕に向けられたその弱々しい眼差しを無視して食事をし始めると、彼は僕のベンチに乗りあがりそうな勢いでさらに近づいてきた。
哀れみよりも鬱陶しさで、僕は弁当箱の中にあったおかずを地面に放った。
彼は鼻を近づけたものの、それを口にすることはなく、再び僕に何かをせがむように顔を向けた。
なけなしの、もう一つのおかずをさらに地面に落とした。「今度は肉だぞ、さあ食べろ」と、心の中でつぶやいたが、齧るそぶりを見せるだけだった。

彼はなおも物欲しそうな表情をみせたが、僕は弁当やカバンを抱えてそそくさとベンチを後にした。

少し離れたところに席を見つけ、彼を眺めると、他の人のベンチに寄って行き、同じような表情でその人に視線を送っていた。

持て余した飼い主に捨てられたのだろうか。彼は首輪をしていた。その首輪は、飼い主が彼に残した未練なのか、それとも、ずぼらではずし忘れただけだったのか

先日新宿の駅前で、捨てられた犬を助けようという活動をしている人を見かけた。以前にも見たことがあるので、定期的にここで活動をしているのだろう。
以前も、そして先日も感じたのだが、そもそもペットを飼うということ自体を問題にすべきではないのか…

昼食を食べ損ねたせいか、夜にいろいろつまんでしまった…
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