カメレオン

昼は、毎週一食はカレーライスを食べるのだが、今週は結局一度も食べなかった。毎日そんな事を考えているわけではないが、振り返ると何だか残念というか、違和感があるというか…
まあ、変わりにあまり入らない店に行ったので、ワンパターンには陥らなかったが…

乗換駅の通路に、マツケンのポスターが貼られていた。アフロだったり、サラリーマン風だったり、他の駅にはヤンキー風のものもあった。そのどれもがそれっぽく見えるのは、様々な役をこなす彼の才能に拠るものだろうか。カメレオンのようだと言ったら、失礼だろうか…

時折見せる朴訥さに、人柄を垣間見るが、なお奥深さを感じる。『デトロイト・メタル・シティ』は見逃してしまったが、これからも僕らをアッと言わせるような役を演じ続けてほしい。

寒に燗

涼しいを通り越して、寒いくらいに感じられるのは、ずっと暑い日が続いていたからだろうか。街中にはすでにマフラーを着用している人もいるし、自分自身、出先の冷えを強く感じる。暦とは関係ないが、東京の寒の入りは、この数日だという感じがする。

ただ、僕が感じる寒さは物理的なものだけではない。まあ、それは季節に関係なくいつもなのだが…

たまには帰りに、ぬる燗でもひっかけていこうか。冷え気味の心と体に染み込みすぎて、悪酔いしてしまうだろうか…

修学旅行

秋は修学旅行の季節と言ってもいいように思うが、「修学旅行」は果たして秋の季語なのだろうか…

駅前に、中学生らしき団体が整列してしゃがんでいた。陽気がいいからまだいいが、雨だったらどうするのかと、添乗員さんのほうをふと見たが、彼は生徒の誘導で忙しそうだった。

中学も高校も、修学旅行の行き先は奈良・京都だった。駅前の彼らを見て、随分と早い時間に京都駅の団体用の集合場所に着いて、つまらなそうに出発時刻を待っていたのを思い出した。今になると、市内の渋滞などを考えて余裕のあるスケジュールが組まれていたのだと納得できるが、当時はもっと楽しんでいたいという気持ちしかなかった。

目の前の彼らがどんな気持ちなのかはわからないが、ある時ふと、今の僕のように思い出すことがあるだろう。願わくば、その時の彼らも、幸せであってほしい。

寒い

昨晩から、空気が冷たいと感じられる。暑がりの僕が、布団をはがずに朝を迎えたのも、そのお陰(？)だろうか…

空には薄暗い雲が立ち込め、いつ雨を降らせようかと思案中のようだが、天気予報も見ずに家を出たその手には鞄しかなく、空を見上げては心細さが募る。

さて、明後日はもう11月。今月やり残したことをしっかり片付けて、12月を迎えたい。

まだ先へ

マラソンの高橋尚子選手が引退を表明した。

先日も書いたが、彼女のシドニーオリンピックでの走りは今でも記憶に残っている。それは、「カッコいい」という表現が当てはまるだろうか。この先、どんなに速い選手が出てきても、あの鮮烈な、けれども爽やかな記憶は消えることはないだろう。

「引退」という選択肢は、残念ではある。けれども、彼女自身が苦しみ、悩んだ末に出した結論だから、それ以上の答えはない。

現役は引退しても彼女の道はこの先も続いていく。僕は、その道を笑顔で走り続ける彼女を、沿道から応援しよう。

その先

秋の深まりは、僕のそぞろ歩きの虫をますます刺激する。だが僕自身は、何だかんだと理由を付けてかまってやっていない。そんな思いで空や木々を見ていると、せめて近場にでも…と思う。

いつも歩く道すがら、イチョウ並木をふと見ると、何だか別の世界につながっているように見えた。本当かどうか確かめたかったが、携帯の時刻表示を見て諦めた。

今度の週末はもう11月、お酉様の月だ。ということは、冬が舞台袖まで来ている。

見頃

色づき始めた木立の中、一本だけまだ青々とした葉を湛えた木があった。他の木々と何が違うのかと見比べてみるが、決定的な違いはわからない。そもそも、色づき始めた木々も、変化のある葉の数はまだ少なく、差を見極めるのは難しい。

だが、都内でも秋の訪れを感じるようになった。うかうかしていると、また見頃を逸してしまうかもしれない。だから、思い立ったらふらりと出掛けてみよう。

「疲れた」という言葉

この３日間の歩数を見たら、平均３万歩だった。歩数だけの問題ではないけど、「疲れた」 という言葉が出てしまう。それでも、楽しい思い出がその何十倍…いや、比較にならないくらいたくさんの楽しみに、元気をもらったので、苦にはなっていない。だが、仕事に集中できるかが少し心配だ…
今日はサクサクと仕事を片付けて、サッと帰れるかな？

歩いていく

３日間参加したイベントが終わった。事前準備からだと、２ヶ月近く前からちょこちょこと関わってきたので、ぽっかりと穴が開いてしまったような感覚がある。

明日からまた現実に戻るのは辛いが、ほんの少しの希望を持って歩き出そう。

方向

普段の僕とはほぼ逆かもしれないが、『内村プロデュース』の面々が見せてくれた世界は僕の憧れる大人の世界だ。どうでもいいことに一所懸命になっているところが本当に楽しそうで、利害関係などそこにはないのだろうと、羨ましく思った。

さて、今僕は今を楽しんでいるだろうか。その時にしかできないことと、真剣に向き合っているだろうか。昨日、今日、そして明日の僕は、後で振り返っても素敵な自分なのだろうか。

その光が指す方向を信じてみよう。