「おはようございます。死にました。」
そんなセリフと共に、朝ドラ『カーネーション』が最終回を迎えた。ほぼ録画だったが、全話を観続けた。
エンディングまであと1カ月というところで、力強い演技でこの作品を引っ張ってきた尾野真千子さんから夏木マリさんに主役が交代した。今もこの主役交代に異を唱える人は多いようだが、僕も直前まで一切公表されていなかったことに違和感を感じつつ、それでも夏木さんの演技に引きこまれていた。
確か、夏木さんの登場は「おはようございます。歳をとりました」だった。その一言で観る者を一気に引き寄せたと思う。年齢を重ねた人の魅力をメイクだけで処理するのは難しいだろう。娘たちの若さに違和感を感じる人たちも多々いるが、それは、主役ではないから許されるんじゃないだろうか。
先週、心震わす「奇跡」を見せられ、これでまだ1週間あるんだと、いい意味で驚いていた。ただ、主役交代の時に、晩年を描くことに意味があるといった話があったので、期待していた。そして、その期待を越えるエンディングを見せてくれた。
最終回を観終えてすぐTwitterに書いた言葉に、気持ちを込めた。
「人は亡くなっても、その存在は無くならない。糸子はその生涯を通じ多くの人たちの人生を縫い合わせていった。サロンに集った人たちはそのごく一部。そして「朝ドラ」になることでさらに多くの人と繋がっていく。そんな、岸和田に生まれた一人の女の子の奇跡のお話だった」と。実際、先週から今週にかけて「奇跡」を感じた。
年を重ねてなお気持ちの赴くまま全力で相手に向かい合った糸子の姿に、「歳をとったから」ということを理由に引っ込むことはないという思いが重なった。積極的に前に出ることはないだろうが、かといって、舞台裏に引っ込んでしまうこともない。このドラマを観ていた高齢の方々の感想を伺いたいと思った。
今はまだこのドラマ全体の「感想」をまとめることはできないが、少なくとも、初めてこの作品について書いた時の期待をはるかに超える内容だった。この半年間の楽しみを与えてくれたスタッフやキャストのみなさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。
そんなセリフと共に、朝ドラ『カーネーション』が最終回を迎えた。ほぼ録画だったが、全話を観続けた。
エンディングまであと1カ月というところで、力強い演技でこの作品を引っ張ってきた尾野真千子さんから夏木マリさんに主役が交代した。今もこの主役交代に異を唱える人は多いようだが、僕も直前まで一切公表されていなかったことに違和感を感じつつ、それでも夏木さんの演技に引きこまれていた。
確か、夏木さんの登場は「おはようございます。歳をとりました」だった。その一言で観る者を一気に引き寄せたと思う。年齢を重ねた人の魅力をメイクだけで処理するのは難しいだろう。娘たちの若さに違和感を感じる人たちも多々いるが、それは、主役ではないから許されるんじゃないだろうか。
先週、心震わす「奇跡」を見せられ、これでまだ1週間あるんだと、いい意味で驚いていた。ただ、主役交代の時に、晩年を描くことに意味があるといった話があったので、期待していた。そして、その期待を越えるエンディングを見せてくれた。
最終回を観終えてすぐTwitterに書いた言葉に、気持ちを込めた。
「人は亡くなっても、その存在は無くならない。糸子はその生涯を通じ多くの人たちの人生を縫い合わせていった。サロンに集った人たちはそのごく一部。そして「朝ドラ」になることでさらに多くの人と繋がっていく。そんな、岸和田に生まれた一人の女の子の奇跡のお話だった」と。実際、先週から今週にかけて「奇跡」を感じた。
年を重ねてなお気持ちの赴くまま全力で相手に向かい合った糸子の姿に、「歳をとったから」ということを理由に引っ込むことはないという思いが重なった。積極的に前に出ることはないだろうが、かといって、舞台裏に引っ込んでしまうこともない。このドラマを観ていた高齢の方々の感想を伺いたいと思った。
今はまだこのドラマ全体の「感想」をまとめることはできないが、少なくとも、初めてこの作品について書いた時の期待をはるかに超える内容だった。この半年間の楽しみを与えてくれたスタッフやキャストのみなさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。