快適

従姉妹が結婚したというので、御祝いを持って行くことにした。車でまっすぐ行けば一時間ほどで着いてしまうのだが、なかなか行こうという気にならないから、どうしても足が遠のいてしまう。

ついでだから、昨日買ったサンダルの履き心地を試してみることにした。革製のものなども考えていたが、無骨なスタイルが気に入らず、テレビで見かけたこのタイプに決めた。

履き方がよくわからなかったがやっと馴染んできた。この夏はこれで快適に…というほど大げさでもないが、気に入っただけでも快適につながるだろう。

才能

どこででも眠れるという人がいるが、それはある種の才能だと思う。僕はいつでもどこでも眠ってしまいがちだが、あきらかにそれとは違う。

猫もこの才能を持っているようで、あちこちで眠っている風景を見かける。我が家の車の上も彼らのベッドになっていて、すでに多くの爪痕がある。

家に帰ったら少し眠ろうかと思うが、積み残しがまだまだたくさんある。

アリエッティ

映画『借りぐらしのアリエッティ』を観に行った。

ジブリ作品に登場する女の子は、強さと好奇心を持っていて、でも危なっかしくて、そんなところが魅力的だ。とはいえ、この歳になって一人でアニメ映画を観に行くのも気が引けるということもあり、すべての作品を観に行っているわけではない。だが今回は、ポスターを見たときになんとなく興味を持った。

夏休みに入ったとはいえ、平日だからそれほど混雑してはいないだろうと思っていたが、映画館に着くと人でごった返す光景が広がっていた。それでも何とか席を確保することができたのは、シネコンに変わったピカデリーの２スクリーンで上映されていたからだろう。

物語は、小人の少女アリエッティと心臓の病を抱えた少年の翔との関係を軸に展開していく。２人の間に漂う淡い恋心が奇跡を起こす…などという展開はない。それを物足りなく思う人も少なくないだろうが、その潔い結末に魅力を感じる。ジブリ作品は、子どもももちろん楽しめるが、大人が観ればそれなりの楽しみ方がある。今も残る余韻は、そんな大人の切り口の部分が多くを占めている気がする。

子どもたちの感想を聞きたいという気持ちはなくはない。だが、今はこの余韻に浸っていればそれだけで満足だ。

うっかり

仕事をサボって…というか、用事があって休みを取ったのだが、その用事も午前中には終わり、新宿まで映画を観に来た。別に渋谷でも池袋でも構わなかったのだが、新宿にした理由は、昨年ここで『プール』を見損なったからかもしれない。

映画については後ほど書くとして、見終わったあとに地下の立ち呑みバーに寄った。以前から気にはなっていたものの、夜は混んでいてなかなか入れず、ふと通りかかったの口実に寄ってみた。

昼間から飲むビールの何と美味しいことか。それだけで満足し、隣にたばこを吸う客が現れたのを口実に、早々に退散した。

そういえば、今日はアルコールや運転を控えるように言われたのを今になって思い出した。一体どうなってしまうのだろう。

スローに

今朝はサボってしまおうかと思ったが、距離を少し短くして歩いた。

昨日に引き続き涼しい朝で、発汗量は期待していなかったものの、途中から蒸し暑さを感じ、僅かながら挽回した。

今日はのんびりといこう。

濃いめ

出先からの帰り、電車が来るまで少し時間があったので、いつもの立ち食いそばを食べた。「食べてしまった」と書こうと思ったが、おいしいと思うものに対して「…しまった」はないだろう。

濃いめの汁が茹で麺によくからみ、上品な蕎麦屋のとは違ったうまさを感じる。やや多めの刻みネギは、いつも減らしてもらおうと思いつつ、ほぼほぼ飲み終えた汁に僅かしか残っていない。

さっと食べ終え電車に乗り込むと、快速電車だからかわずかしか空席かなく、多少遠慮がちにその一席を拝借する。

快速とはいえ、まだまだ時間はかかる。本も読み終えてしまったので、しばらく目を閉じていこうか。

花街道

昨日はサボってしまったが、ここ数日散歩道にしている道路沿いに、住民の人たちが花を育てている、家々の庭が狭いという理由もあるが、それ以前に「花が好き」という気持ちがなければできない。

そんな心持ちの恩恵にあずかりながら、今日も歩いていた。期待することがなくても、流されながらも楽しいことが見つかればいい。

きっかけ

ここ数日の暑さを忘れてしまいそうな、涼しい朝だ。散歩していたときに見た空には多少青い部分が残っていたが、出勤する頃には傘が必要になっていた。

久しぶりに大きな傘を手に取ると、絵の部分がややべた付いた感じがする。灼熱の中、化学変化でも起きたのかと疑うが、考えすぎると僕の頭も化学変化を起こしそうなので、ここまでにする。

さて、この天気も週末には回復するらしいから、その点だけは期待してもいいということだろうか。まあ、取り立てて予定もないので、それはそれで構わないのだが、体を動かすにはいいだろうから、そのきっかけにしよう。

期待など

日増しに昼間が短くなっていくのを、改めて実感する。夜は夜らしいほうがいいかもしれないが、ほの明るい夕暮れに心も体も委ねるのもいい。まあ、ビアガーデンに行くこともなければ、あまり実感はしないが…

近頃張り合いがない。いや、それはかなり前からかもしれない。報われなくてもいいと思いつつ、いつもどこかで何かを期待してしまう。報われないから、張り合いがなくなるという負の連鎖から抜け出せずにいる。だが、はさみを握りその連鎖を断ち切るところまでは行かない。その輪の中は何となく心地よかったりする。

期待などしなければ、世の中はもっと過ごしやすいのかもしれないと思いつつ、楽しい週末を期待してしまう。

戸惑い

反対方面の電車を降りてきた人たちの一団をかき分けてホームに降りると、いつもよりかなり空いていた。電車の到着を知らせるアナウンスを聞きながら次の駅の方を見ると、前の電車が走り去っていく姿が見えた。ダイヤは少し乱れているのだろうか。

来た電車に乗ると、車内はお盆休み中を思わせる空き具合で、すぐに空席を見つけて座った。しばらくうとうとしている間に乗換駅に着いた。直前に目が覚めたので、体の中のタイマーは正確に働いているようだ。

今朝は散歩をサボってしまったので、夕飯後に少し歩こうと思う。またサウナで帳尻を合わせるかどうかはまだ考え中だが…