あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

今も

2015-03-20 23:30:14 | テレビを観る
今朝のNHK『あさイチ』に、トークゲストで松山ケンイチさんが出られていた。その事をNHKドラマツイートで知り、録画予約をしていたけれど、国会中継が入り短縮版となってしまい、結局出かける前に最後まで視ることができた。

今回は、明日3月21日に放送されるドラマ『紅白が生まれた日』の宣伝が目的だったけど、ツイートで「『平清盛』についても語ってくれる」というお触れが出ていたので、Twitter上で少しざわめいていた。

彼が主役を演じた大河ドラマ『平清盛』を、僕は1年間存分に楽しませてもらった。しかし、リアリティを追求した映像や大胆な脚本などが多くの視聴者には受け入れられなかったのだろうか。また、各方面から批判の声が寄せられるなどが重なり、視聴率が史上最低を記録した。けれども、クリエイティブな人たちからの評価は高く、また一部のコアなファンにより熱狂的に支持されたのも事実で、放送中にTwitterを使って解説をするなど、斬新な取り組みも見られた。

しかしながら、一般的に低評価であったためだろうか、主演の松山ケンイチさんが放送終了前後に『あさイチ』や『スタジオパークからこんにちは』などのトーク番組に呼ばれることはなかった。そこが僕にとっては消化不足で、最終回のパブリックビューイングには参加できなかったものの、その日はスタジオパークに駆けつけ、衣装の数々や「盛絵」を観て楽しむとともに、「いそP」こと磯智明チーフプロデューサーに「ファンブックを作って下さい!」と直訴したりした。結局ファンブックは作られず、脚本の藤本有紀さんによる締めの言葉を聞けなかったのは今も残念だ。

その後、松山ケンイチさんは著書『敗者』でこの作品に関して述べられているけど、今朝のトークでは今まで聞けなかったエピソードにも触れられていた。

さて、今朝は『紅白が生まれた日』に時間を割きつつ、『平清盛』をしっかりと取り上げてくれていた。松山さんの人となりを伝える役目は、清盛の父・平忠盛を演じた中井貴一さんが担い、映像で彼の印象などを語ってくれた。そこで、『平清盛』で清盛が亡くなった弟・家盛のために曼荼羅を描くシーンが流れた。中井さんの松山さんに対するコメントがとてもおもしろい(笑えるという意味ではない)内容だった。

いつかこの作品は再評価される日が来ると思う。ただ、それにはずいぶんと時間がかかるだろう。でも、コアなファンはいつまでもその時を待っているとともに、その時が来たら自慢げに語り始めるだろう。やはり藤本有紀さんが書かれた朝ドラ『ちりとてちん』が辿ったように。

美しい瞬間

2015-03-19 22:08:00 | テレビを観る
ここ数日、世界女子カーリング大会の中継をよく視ている。

男子の試合はほとんど視たことがないのは他のスポーツと同じだけど、カーリング女子は魅力的だ。

懸命に何かに向かっている人って、女性だろうが男性だろうが美しいと思う。

カーリングはあのストーンを滑らせる時の姿が特に美しい。その美しさは、目を見開きまっすぐ先を見つめるところに際立って現れると思う。

他のスポーツても、際立つ美しさが現れる「ここぞ」という瞬間はあるだろう。そして、そこで美しい姿を見せてくれるプレーヤーは、名プレーヤーでもあると思う。

カーリング女子日本チームの活躍を視ながら、僕はそんなことを考えていた。

大連にて

2011-12-11 21:18:48 | テレビを観る
昨日から中国の大連に来ている。

この歳になって初めての海外旅行の行先をここに決めたのは、『坂の上の雲』を見ていたからではなく、レトロな建物が気になったからだ。

ただ、この季節は海を見に行くという季節でもなく、昨夜も今夜も早々にホテルに帰りNHKを見ている。で、初めてその『坂の上の雲』を見た。ちょうど二〇三高地の戦いの場面で、ここ大連から近いこともあり、真剣に見てしまった。

さあ、明日は朝の飛行機で次の目的地、北京へ行く。

七子と七生

2011-07-29 23:56:21 | テレビを観る

このところ、ビデオテープの整理をするのが休日の日課となっている。今日はそれほどの本数はなかったが、その中にびっくりするものがあった。

瀬尾まいこさんの『卵の緒』に、『7's blood』というお話がある。読んだ時に心に沁みたのだが、この作品がドラマになっていることをその後知り、見たい見たいと思っていた。DVDも発売されていて、よっぽど買おうと思ったのだが、結局そのままとなっていた。

今朝整理していたビデオテープに何とこの作品が録画されていて、急いでハードディスクにダビングした。その間、ずっとそのドラマを見ていたのだが、やはりウルウルと来てしまった。蒼井優さんは七子の不器用さを等身大で演じていて、また、お母さん役の石田えりさんのさっぱりした感じが、作品をただ悲しいだけのものにしないスパイスとなっていた。

瀬尾さんの新作がまた読みたくなったが、まあ、気を長くして待とう。


五反田の前田さん

2011-02-19 11:24:26 | テレビを観る

『スタジオパークからこんにちは』に、劇作家などなどの前田司郎さんが出演するというので、録画しておき、先ほど見た。

以前新国立劇場で彼が書いた『混じりあうこと、消えること』観て、その時のシアタートークで、演出された白井晃さんと、司会の堀尾正明さんとの会話がおもしろく、特に、なぜか堀尾さんに食ってかかっていた(ように見えた)感じが、前田司郎という名前を僕の記憶に刻んだ。その後、彼が脚本を書いたドラマ『お買い物』を観て、彼の魅力を改めて感じた。

スタジオパークでは、生放送ということもあったのか、かなりいろいろ話をして、時間が押しているようだった。住吉美紀さんが前田さんの魅力をうまく引き出していた…なんて、評論家風に書くと偉そうで嫌だが。

その前田さんの新作『迷子』が今夜放送される。設定を読んだだけでも興味をそそられる。 予告編を見ただけで、なんだか心が温まるような感覚を覚えた。 今夜も『デカワンコ』は録画をしておこう。

ところで、『混じりあうこと、消えること』に出演された國村隼さんが、この秋に再び新国立劇場の舞台に立つ。三島由紀夫作の『朱雀家の滅亡』を、演劇監督の宮田慶子さんが演出される。三島さんの本を読んだことがないので、これをきっかけに読んでみようか。

何だかまとまりがなくなってしまったが、ドラマ『迷子』は今夜9時からNHK総合で放送される。


泣き顔

2011-01-15 17:43:01 | テレビを観る

なんとか朝は起きたのだが、昼前に横になったらそのまま、夕方まで眠ってしまった。何も予定をしていないと結局ずるずると時間ばかりが過ぎてしまう。こういう日は後悔で気持ちが疲れてしまう。

そんな中、録画しておいた大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』の第一回を観た。すっかりハマってしまった『篤姫』を書いた田渕久美子さんが再び脚本を担当されるというだけで楽しみだが、主演の上野樹里さんの作品を今まで観たことがなかったので、いまいち関心が強まっていなかった。だが、豊川悦司さん演じる織田信長がなんだかピタッと来る感じで、それだけでも観てみようという気持ちになった。

実際に観始めると、ぐいぐいと引き込まれていった。特に、時任三郎さん演じる浅井長政のやさしさに心が揺れた。そして、『Mother』で多くの人の心を掴んだ芦田愛菜ちゃんが幼少の茶々を演じていた。あの泣き顔がキャスティングの決め手となったのだろうか。残念ながら2人とも次回以降は回想シーンにしか登場しないのだろうが、そんな贅沢さが大河ドラマの魅力なのだろうか。

この作品は最後まで観続けられるような気がする。そんな第一話だった。


てっぱん

2010-10-18 23:42:30 | テレビを観る
秋からの朝ドラ『てっぱん』を見ながら、尾道の町を思い出していた。

尾道を訪れたのは、もう20年以上前になる。朝5時くらいに大阪駅を出て、各駅停車を乗り継いで、尾道駅に着いたのは何時頃だったろう。まだ明るいうちに港に行き、向島との間を渡船で行ったり来たりしたり、たこの天ぷらをかじりながら海を眺めたりしていた。そう、スーパーで針と糸を買った事は覚えているが、それで何を繕ったのかは忘れてしまった。

さて、そんな尾道で生まれ育った女の子が、あるきっかけで大阪に出て、様々な人々と出会い成長していくという物語は、もしかしたら前作『ゲゲゲの女房』で獲得した視聴者層には受けないかもしれないが、僕にはどストライクな展開だ。ベタな、そしてありえない話でも、見ているうちどんどんに引き込まれていった。そして、涙を誘うシーンに素直に涙を流している。

そう、主人公のあかりを演じる瀧本美織さんが魅力的だ。キラキラした瞳と、まっすぐだけど弱いところもある、そんなところに惹かれる。

そして、祖母を演じる富司純子さんがいい。優しい感じの富司さんがべっちゃーな役を演じているところが、孫とのふれあいを素直に喜べない初音の気持ちにしっくりくる。

そんな『てっぱん』を見て涙しながら、尾道へ、そして大阪へと誘うそぞろ虫の気配を感じた。

演技派

2010-05-26 23:50:44 | テレビを観る
最近の演技派女優として名が挙がる一人が尾野真千子さんだが、彼女の出演作はドラマ『火の魚』しか見たことがなかった。だが、彼女に対する評価の真偽は、その一作を見るだけでも十分に感じられた。

彼女が『Mother』に出ている意味を考えていた。わが子を虐待し、ゴミ袋に入れて寒い夜に放り出すなんて役を誰が引き受けるだろう。いや、手を挙げる女優さんはいるだろうが、その心に潜む何かを表現してもらうには、誰でもいいということは決してない。

今夜の回では、彼女演じる仁美が怜南(継美)に会いに葉菜の店を訪ね、そこに奈緒が現れるところで終った。奈緒と仁美が対峙する中、仁美の心の中がどのように描かれていくのか、そしてそれを尾野さんがどのように演じるのか、興味は尽きない。

ウェルかめ

2009-12-23 01:32:45 | テレビを観る
もう折り返しまで来てしまったが、朝の連続テレビ小説『ウェルかめ』がおもしろい。

その前の作品は全回見たものの、「もういいかな」という感じがした。だが、HDDレコーダーの予約を解除していなかったため、そのまま録り続けていた。切り替わりの時に放送された告知番組を見ていたら、案外おもしろそうだなと思い、結局観続けている。そう、『ちりとてちん』もそんな感じだった。

主人公の浜本波美の人生は、かめのようにゆっくりと、時に波を受けつつ、だが確実に進んでいく。そんな彼女をあたたかく見守る家族や幼なじみの友だち、職場の仲間たち、そして、一風変わった年下の青年。それぞれが光っていて、物語を彩っている。中でもその青年、山田勝之新が面白い。彼と波美の掛け合いは、険悪になっても何だか微笑ましい。もちろん、ヒロインも魅力的で、演じる倉科カナさんは、溌溂として、また弱いところもある波美を精一杯演じている…と、初めて昨日彼女のプロフィールを見たら今日が誕生日とのこと、おめでとうございます。

さて、今まで書かなかったのはもう1人(?)の魅力的なキャラクターを紹介したかったからだ。「かめっ太くん」は、オープニングに登場する「公式キャラクター」だ。その映像でどこかを目指していく彼の姿がかわいらしく、またちょっぴり心に響く。その彼のグッズがないかと探していたら、マスコットが売り出されたのを知り、昨夜東京駅で途中下車し、地下街にあるNHKのキャラクターショップで購入した。「ご自宅用ですか?」と店員さんに聞かれ「はい」と言った僕は、彼女にはどう映ったのだろう。

これからも、機会があれば書いてみたいと思う。

傍楽

2008-08-09 23:01:10 | テレビを観る
祖父がよく言っていた言葉に、「はたらくとは、傍を楽させることだ」というのがあった。数年前まであまり意識していなかったが、昨年末にふとその言葉が頭の中に浮かんできた。もしかしたら、社会人になってからずっとこの言葉に影響されていたのかもしれないと思った。しかし、ある場面でそのことを話す機会があったのだが、傍を楽にさせてどうするのかと問われ、答えに窮した。それからまた、この言葉を心の奥底に閉じ込めていた。

ごく最近になって、またこの言葉を思い出し、いろいろと考えていた。それは、「楽」というのは、「楽にする」というのではなくて、もしかしたら「楽しませる」の方が近いのではないか… そう思うと、その方が正しいような気がしてきた。

今日は特に予定もなかったので、録画してあった番組をいろいろと観ていた。その中の一つが、宮崎駿さんを紹介した『プロフェッショナル 仕事の流儀』だった。
映画『崖の上のポニョ』が大人気だそうだ。一見して、『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』に通じるものを感じ、観てみたいと思うのだが、この年の男が一人で行くには、夏休みは避けた方がいいかも知れない。
で、番組ではこの作品の制作過程を通じ、宮崎氏の仕事の流儀、さらには生い立ち、特に母との関係について紹介されていた。

ラストの手前で一つ盛り上がりを作りたいという氏が悩み、苦しみながらそのシーンを生み出していく過程を追う場面が印象的だった。「生み出す過程」が一向に進まないその状況を打ち破ったのは、氏の亡き母への思いだったそうだが、それがどのように作品に刷り込まれているのか、気になるところだ。

さて、宮崎氏を仕事に駆り立てるのは「人を楽しませたい」という気持ちだそうだ。それは、最近僕が思っていたことと結びついてどこかに向かわせてくれるような気がした。

僕らの仕事はエンタテインメントとはかけ離れている。けれども、人を楽しませることは可能だと思っている。楽をさせてそこで工数を浮かせる…なんていうのではなく、人を楽しませ、その人が気分よく仕事に向かってもらえるとしたら、僕の仕事も「人を楽しませる」という気持ちが大切になる。

まずは、自分自身が楽しんで仕事をすることこそ大事だが…