昨年末からの長いトンネルを抜けたのは先月だった。絶望はしていなかったけど、そこに近づいていた。トンネルを抜けたとはいえ、それまでと同じスピードにはまだまだ及ばないし、この先、そのスピードまで到達することはないかもしれない。
トンネルを通過している間は、それまで付き合いのあった人たちとの接点はほとんど失ってしまった。それは、僕自身が望んだからというのもある。辛い時ほど誰かの存在を大きく感じるというけど、僕にはそれがなかった。まあ、今さらそれを欲しいと願っても仕方がない。
それでも、見知らぬ誰かとの一期一会を楽しめた。電車の中で出会った子どもとにらめっこを楽しむこともできる。
そんな2015年だったけど、今までで最悪の年だったという思いはない。残りの人生はそれほど長くはないけど、その残りの人生にとってプラスになると思う。失ったものの量は多かったけど、得られたものの質は高い…と。
その、得られたものを明日以降活かしていきたい。残りの人生はそれほど長くはないということは、やり直しもそう何度も出来ないということだ。若い時には失敗を恐れていたけど、今更ながら、失敗を恐れず、失敗したらやり直せばいいと思っている。
そして、そろそろ自分の命のゴールについても真剣に考えておかなければと思う。独り身としての人生の幕引きを、小奇麗にして迎えたい。よっぽどのことがなければまだ先だろうけど、ここまでくると自分が家族を持つということはないだろうから…
さて、最後は暗い話題になってしまったけど、それでも、前向きに生きてみよう。何たって、来年は年男だ。
ということで、皆様、よい年をお迎え下さい。