あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

Cocco Live Tour 2016 "Adan Ballet"

2016-10-02 22:45:00 | 音楽を聴く
NHKホールで開催された、Coccoのライブツアーに行った。



2006年と2008年に日本武道館で開催された彼女のライブに魅了されたが、その後のライブは抽選に外れたりして行けなかったけれど、一昨年に上演された彼女主演の舞台『ジルゼの事情』再演のチケットは何とか入手して、彼女の演技を楽しんだ。



がちゃがちゃをしたり、グッズを買ったりしているうちに開演時間が来て、慌てて席についた。席はオーケストラピットのあたり、で正面から少しずれているという、特等席といってもいい場所だった。

席に着いてすぐに会場が暗くなり、演奏が始まる。そして、白いドレスを纏ったCoccoが舞台中央に艶やかに登場した。

そのしなやかな体のどこからあんな力強い歌声が出てくるのだろうといつも思う。そして、その歌声に魅了される。

今回は8月に発売されたニューアルバム
『Adan Ballet』に収録された曲を中心に、先日から始まったNHKドラマ『運命に、似た恋』の主題歌に使われている『樹海の糸』や、『強く儚い者たち』、『遺書』など懐かしいナンバーも織り交ぜられ、ほんの少し遠慮気味に唇を動かしてみたりした。

彼女の歌声の魅力は今さら語るまでもないけど、今回は照明の表現がとても豊かだと思った。そう、今はLEDが使われているのか…などと思いながら、フラッシュのように展開する照明によって舞台で歌う彼女の姿が連続写真をパラパラで見ているような場面が印象的だった。

そして、幕間というか彼女が舞台を降りて再び登場するまでの間に流される映像がとても美しく、こうして書いていると映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』で彼女が演じた真白という女性が重なる。

アルバムの1曲目として収録された『愛しい人』が流れるところでは、沖縄の今、そして昔を写した様々な写真が映し出された。その写真を見ながら彼女の歌を聴くと、この『愛しい人』に込められた思いが伝わってくるように感じた。


さて、彼女のライブではその歌声だけでなく、彼女の素が垣間見えるMCを楽しみにしているんだけど、今回はないのかな?って思うくらいのところに挟んでくれた。バンドメンバーをいじった後に「明日は大安」ということから話し始めた彼女の言葉が優しかった。

先日の『ミュージックステーション』でも披露された『有終の美』は、その激しく優しいドラムが魅力の一つだと思っていたけど、ライブで聴くとその魅力が何倍にも増して耳に、そして心に響いた。


彼女はメディアに頻繁には登場されない。でも、多くの人が彼女の歌声と彼女の世界に魅了され、会場に集まる。その中の1人として今日のライブを聴くことができたことを感謝するために、ライブの最後で立ち上がり精一杯拍手を贈った。

また遠くない先に、彼女のライブを楽しみたい。そして、沖縄に対する彼女の思いに少しでも寄り添えたらと思いながら、会場を後にした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高音の輝き

2011-04-11 21:08:00 | 音楽を聴く
乗換駅の改札を出ると、聴き慣れた高音が響いていた。その声に向かっていくと、声の主はギターを弾きながら振り絞るように、歌を奏でていた。

すでに数人…いや、十数人が彼を囲んでいた。大西洋平さんの声はいつ聴いてもいい。その声は、少しずつ人の輪を広げていった。

新しい曲も聴きたかったので、CD+DVDを購入した。途端に輪になった人たちの注目を浴び、かなり恥ずかしい思いをした。

彼はもっとメジャーになれると信じている。それがいいことなのかはわからないが、少なくとも彼はそれを望んでいるだろう。

そういう訳で、ささやかながら、僕も応援の輪に加わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜の木になろう…

2011-02-17 00:14:39 | 音楽を聴く

帰宅して、買ったばかりのAKB48の『桜の木になろう』のPVを観ている。

アートディレクションを森本千絵さんが、そして、PVの監督を是枝裕和さんが担当したという理由で、この作品を買った。

それと、『Q10』以来、前田敦子さんと、そしてAKB48という存在が気になっている。

PVを観たら、ちょっぴり涙ぐんでしまった。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幸せのメロディー

2010-03-19 17:07:07 | 音楽を聴く
上野公園を御徒町方面へと向かって歩いていると、なんだかほんわかしたメロディーが流れてきて、自然と足がそちらへと向かっていた。

そこでは、おじさんがノコギリを持って縁のところを弓で弾いていた。弾く位置を変え、ノコギリを撓ませてメロディーを奏でていた。どこか懐かしさを感じる、やさしい音色を響かせていた。

長い間聞き続けていたら、「リクエストを」とレパートリーを見せられ、「エーデルワイス」を選んだ。おじさんは二挺のストラディバリウスを使い分けて演奏してくれた。500円以上の投げ銭でCD進呈と書いてあったが、それでは足りないくらい楽しませてもらった。

おじさんは、ソーヤー谷村さんといい、多方面で活躍しているそうだ。もし耳にかける機会があれば、なんとなく幸せな気持ちになれるかもしれない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンドレ・カンドレ

2009-12-05 22:22:03 | 音楽を聴く
とは、井上陽水さんの昔の芸名だ。学生時代にそんなことを聞いたことがあったと、録画してあった特集番組を見ながら思い出した。ただ、アンドレ・カンドレと井上陽水とはミュージシャンとしては「別人」であることを、今日初めて知った。

先日、今年の紅白歌合戦の出演者が発表されたが、あっと驚く人は残念ながらいなかった。

事前に参加が噂されていた人の中には、矢沢永吉さんと井上陽水さんがいた。特に陽水さんについては、『LIFE』という特集番組と、レギュラー番組の『SONGS』で、それぞれ4回の放送で彼の足跡を紹介していたから、「もしや…」と思ったが、結果を知ったあとに読んだ筑紫哲也さんの本に書かれていた陽水さんの件を読み、納得した。

iPodを買い、どの曲を入れようかと考えた際に最初に思い浮かんだのが、10年前に買ったこのベスト盤だった。以来、10年間の空白を埋めるかのようにしょっちゅう聴いている。それは、空白を埋めるというよりもむしろ、陽水さんの言葉がわかるようになったからというのが本当の理由のような気がする。

思い出して、筑紫さんの一周忌に合わせて出発された本に掲載された陽水さんのインタビュー記事を読んでみた。『最後のニュース』を書いたのが20年前で、ちょうど今の僕と同じ歳の時だったのかと思うと、いったい今僕は何をやっているのだろうと思ってしまう。

もっと若い頃から脇目を振りながら歩いていれば…なんて、今さら思っても遅いが、気がついたところから始めればいい。そう、陽水さんの曲を聴きながら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鬼気迫る

2009-02-24 07:52:48 | 音楽を聴く
先日の『銭ゲバ』では、父の死にショックを受け、朦朧とした状態になっていたた緑が、風太郎の本心に触れ、身を守るためにその状態を演じていたと告白するとともに、彼を「金に負けた」と激しく責め立てるシーンに釘付けになった。
風太郎がマカロンのデコレーションケーキを食べるシーンを含め、テレビドラマではあまり見ることのない強烈さを持っていた。

松山ケンイチさんの作品に対する思いは、『セクシーボイスアンドロボ』のときにも強く伝わってきたが、今回の作品では、その主題の過酷さもあいまって、ストイックさがより強く感じられる。
さらに、ミムラさんのあの演技は、一部で「神が降りてきた」と評されるのも納得の、「鬼気迫る」という言葉そのものだった。公式ホームページのスタッフブログには、彼女がそのシーンにいかにして臨んだかが綴られているが、裏話抜きでも、あのシーンを目の当たりにしたら、彼女が魂で演じていることは強く伝わる。

終盤を迎え、彼や周りの人々の心がより深く描かれていくだろうが、脇を固める役者さんも含め、みなそれに応えられる人ばかりだ。岡田惠和さんの本も、演出も今までの流れはしっくりしていると思うので、最終回まで目が離せない。

さて、昨日CDショップに寄って、かりゆし58が歌う主題歌『さよなら』を試聴していたら、目が曇ってしまった。それまで買おうか迷っていたが、吹っ切れて一枚手にしてレジへと向かった。

帰宅して改めて聴き、また心が震えた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恋の路

2009-02-16 00:01:41 | 音楽を聴く
昨日の新聞の土曜版の見出しに目が止まった。

村下孝蔵さんの『初恋』と『踊り子』を、カラオケに行くとよく歌っていた時期があった。最近はカラオケに行くこともないから、歌うこともないが、「好きだよと言えずに初恋は…」というフレーズだけでなく、一番だけなら歌詞を見ずに歌える。

さて、村下さんが熊本県水俣市の出身だというのは、以前参加していたNPOの活動でいろいろ調べているときに知った。その活動で数回水俣を訪れたが、そこが公害の原点というのは、表面的にはわからなかった。もちろん、人々の心の中にはまだ癒えない傷が残っているだろうが…

だが、そのことを忘れさせてくれるほどに、海も川もきれいだ。海沿いと川沿いに温泉を有するこの土地とそこに住む人々に、水俣病が残した傷は容易に癒えるものではない。

今はまったく関係していないが、新聞やテレビに「水俣」という言葉が出てくると、つい反応してしまう。昨日の朝もそうだった。

いつかまた、不知火海に沈む夕日を見に行きたい。その時は、「初恋」ではないが、好きな人と一緒がいいな。だってそこは、恋の町だから…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする