最近、ふと自分より一回り以上若い仲間と一緒に何かをすることに、もうじき限界がくることを考えていた。今度はどんな引き際がいいだろうか。寂しさを感じつつ、そんなことを考えていたとき、この本を読み始めた。
石田衣良さんの本は初めて読んだが、テレビ番組のコメンテーターなどとして発せられるそのオピニオンには、共感できるところが多い。
主人公は、世間的には負け組に属するだろう40歳の男性。不器用な生き方をしているところが共感できる。そんな彼が、自分自身の意図とは違うところで何かを実現させていくストーリーは、そんなことはないだろうと思いつつ、単純にフィクションと片づけられない。それはきっと、僕が頭の片隅で描いていたことに近かったからだろうか…
その前に読んだ本の後味の悪さを消し去ってくれただけでなく、前に進む気持ちを後押ししてくれた。読み終えたのが谷根千の北の縁を走るバスの中だったのも、何か皮肉めいていた。
石田衣良さんの本は初めて読んだが、テレビ番組のコメンテーターなどとして発せられるそのオピニオンには、共感できるところが多い。
主人公は、世間的には負け組に属するだろう40歳の男性。不器用な生き方をしているところが共感できる。そんな彼が、自分自身の意図とは違うところで何かを実現させていくストーリーは、そんなことはないだろうと思いつつ、単純にフィクションと片づけられない。それはきっと、僕が頭の片隅で描いていたことに近かったからだろうか…
その前に読んだ本の後味の悪さを消し去ってくれただけでなく、前に進む気持ちを後押ししてくれた。読み終えたのが谷根千の北の縁を走るバスの中だったのも、何か皮肉めいていた。