あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

まだまだ

2009-02-27 21:49:51 | 本を読む
最近、ふと自分より一回り以上若い仲間と一緒に何かをすることに、もうじき限界がくることを考えていた。今度はどんな引き際がいいだろうか。寂しさを感じつつ、そんなことを考えていたとき、この本を読み始めた。

石田衣良さんの本は初めて読んだが、テレビ番組のコメンテーターなどとして発せられるそのオピニオンには、共感できるところが多い。

主人公は、世間的には負け組に属するだろう40歳の男性。不器用な生き方をしているところが共感できる。そんな彼が、自分自身の意図とは違うところで何かを実現させていくストーリーは、そんなことはないだろうと思いつつ、単純にフィクションと片づけられない。それはきっと、僕が頭の片隅で描いていたことに近かったからだろうか…

その前に読んだ本の後味の悪さを消し去ってくれただけでなく、前に進む気持ちを後押ししてくれた。読み終えたのが谷根千の北の縁を走るバスの中だったのも、何か皮肉めいていた。
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ああ…

2009-02-25 22:36:51 | つれづれ
涙が溢れなくても、心が揺さぶられなくても、いい作品はある。
だが、今回は心に届くものが感じられなかった。

小川糸さんの新刊『喋々喃々』を読んだ。
前作『食堂かたつむり』があまりにも素敵な作品だったことと、物語の舞台が谷根千と呼ばれる、なじみ深い場所だったからだ。

大人の男女の恋が、周囲の人たちや、この街のお店や名物を絡めながら描かれている。着物についての描写には惹かれるものがあった。けれども、主人公がなぜこの相手を選んだのか、読み終えても何とも分からない。

不倫が悪いとは思わないし、むしろ恋愛には賞味期限があると思っている。それは、そう願い行動すれば何度でも伸ばせるものだとも… それよりも、人はある人の所有物であってはならない。

まあ、ろくな恋愛経験もない僕が何を言っても仕方ないが、その男性の存在がリアルに感じられない。もしかしたら、ただ僕が知らないだけで、仕事中に職場を抜け出して女性に会いに行ったり、家庭を持ちながらあちこちおいしいものを食べに行ったりできる人は少なくないのかもしれない。だが、主人公が恋したのは、形からのように思えて仕方がない。わざとその男性を描かなかったのかもしれないが…
まあ、この本が多くの人に受け入れられるのなら、40年間恋に縁がないのも当然なのだと、諦めと納得が得られるような気もする。

いっそのこと、店の写真やマップなども載せてくれれば、エンタテインメント性を持ったガイドブックと割り切ることもできたかもしれない。
まあ、読む前の情報だけで強くおススメしなかっただけ良かったかな…
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鬼気迫る

2009-02-24 07:52:48 | 音楽を聴く
先日の『銭ゲバ』では、父の死にショックを受け、朦朧とした状態になっていたた緑が、風太郎の本心に触れ、身を守るためにその状態を演じていたと告白するとともに、彼を「金に負けた」と激しく責め立てるシーンに釘付けになった。
風太郎がマカロンのデコレーションケーキを食べるシーンを含め、テレビドラマではあまり見ることのない強烈さを持っていた。

松山ケンイチさんの作品に対する思いは、『セクシーボイスアンドロボ』のときにも強く伝わってきたが、今回の作品では、その主題の過酷さもあいまって、ストイックさがより強く感じられる。
さらに、ミムラさんのあの演技は、一部で「神が降りてきた」と評されるのも納得の、「鬼気迫る」という言葉そのものだった。公式ホームページのスタッフブログには、彼女がそのシーンにいかにして臨んだかが綴られているが、裏話抜きでも、あのシーンを目の当たりにしたら、彼女が魂で演じていることは強く伝わる。

終盤を迎え、彼や周りの人々の心がより深く描かれていくだろうが、脇を固める役者さんも含め、みなそれに応えられる人ばかりだ。岡田惠和さんの本も、演出も今までの流れはしっくりしていると思うので、最終回まで目が離せない。

さて、昨日CDショップに寄って、かりゆし58が歌う主題歌『さよなら』を試聴していたら、目が曇ってしまった。それまで買おうか迷っていたが、吹っ切れて一枚手にしてレジへと向かった。

帰宅して改めて聴き、また心が震えた。
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見とれる

2009-02-23 23:38:32 | つれづれ
雨に濡れた花びらに見とれる。

街灯に照らし出された花びらは、雨露の宝石を纏い妖しく輝く。

花びらはやがて夜の闇に消え、水滴は蒸気となって消えていく。

その前の、ほんのいっときの輝きだから、見とれてしまうのだろうか…
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青空

2009-02-23 17:36:51 | つれづれ
朝から雨が降っていたので、ついさっきまで空を見上げることはなかった。

どんよりとしたその空の、ちょうど見上げた辺りにうっすらと青空が見えた。

携帯を開いた時に目にした占いでは、「11位」となっていたが、少し順位が上がったような気がしたが、代わりに誰かが悲しむのだとしたら、そのままでいい。
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地球防衛軍

2009-02-22 16:52:54 | つれづれ
打合せの時間まで、どこか公園にでも行ってスケッチとか、写真を撮ったりしていようと思い、原宿駅から西へと歩いたものの、なかなか気のきいたところが見つからず、結局3時間近く歩き続けてしまった。

だが、途中で地球防衛軍の本部を見つけることができた…訳はなく、東海大学の建物だった。

ちょっと古めかしいけど、ある年代には郷愁を誘われるデザインだ。
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心地よい疲れ

2009-02-21 21:57:23 | つれづれ
次の駅で発煙があり、現場検証のために止まるというので、電車を降りて次の駅まで歩き、動いていた別の線に乗り換えて先に進んだ。

そう言えば、行きにこのふたつの駅の近さを見ながら、ホームによってはとなり駅の方が近いのではと考えていたが、まさか帰りにこんなことになるは…
まあ、近いからたいしたことはないからいいが。

少しづつ疲れがたまるが、逆に心は軽くなる。そんな感じが心地よい。
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バカチン

2009-02-20 07:15:13 | つれづれ
今朝、新聞を流し読みしていたら、あの「ぐだぐだ会見」の写真の脇に大きく「バカチン観光」という見出しがでていて、なるほど言い得ていると思いつつ新聞で使う語ではないとよく見たら「バチカン観光」だった。神聖な名をバカにする訳ではないので…

しかしまあ、世の中にはバカチンが多い。一般の人なら、愛嬌の一つとして勘弁できることもあるが、権力や金を持った人々の場合は影響が大きいので困ったものだ。

漢字検定の問題も、なんであんなことになったのか。広告に「ビジネスに役立つ…」とあったが、それはあんたのビジネスだろうと突っ込みたくなるが、遅きに失した感もある。
理事長という人物の公私混同もバカチンだが、それを許していた所管官庁の責任は大きい。

教科書を一所懸命検定する前に、漢字…いや、国語教育の質を真剣に考えているのだろうか。

と、変な変換がされていないか、頭から読み直す。
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仰ぎ見る空

2009-02-19 07:12:08 | つれづれ
昨晩、眠る前にチョコレートを食べたら目が冴えてしまい、遅くまで寝付けなかった。
とは言え、今日も同じように朝はやって来て、いつものように身支度を整え、家を出る。

いつものように空を見上げると、出番を待つクレーンがひっそりと佇んでいた。僕と同じように空を仰ぎながら…

真っ青の空に見えたが、車窓の遙か西に雲が漂っていた。
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冒険

2009-02-18 14:00:18 | つれづれ
午後は休みを取り、この前発送作業を手伝ったところにまたボランティアに行くことにした。
その前に食事をとろうと、途中駅で降りて店を探した。初めての街ではないが、初めてと言ってもいいくらい不案内なので、どこに行けばよいのやら…と、不安が頭の片隅に現れだした頃に、ハンバーグ店と洋食屋さんが一店挟んで並んでいた。見つかるときはそんなもんだし、並んでいたから見つかったのかもしれない。
少し迷った末に、ハンバーグ店を選んだ。

メニューを見ると、ハンバーグ以外にもメニューがあり、興味をそそられたが、その中から「ペッパー風味のハンバーグ」を選んだ。

しばらくしてやってきたその品は、ハンバーグの表面一杯に粒コショーがかかっていた。もちろん、火は通してあるが…

ハンバーグ自体はジューシーでおいしかったが、ペッパーは僕には合わなかった。まあ、未知の味と出会えたのは良かったかな…

さて、次は何を食べるか、洋食屋に行くか、はたまたこの駅で途中下車するだろうか。
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