あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

山道の先に

2023-04-20 22:58:35 | 前に進む

なかなか会うことができない遠くに住む友だちがこちらに来られるというので、空港からの送り迎えを買って出た。車の中ならずっと話していられるんじゃないかって思いながら、その日を楽しみにしていた。

迎えた当日、まずは到着に間に合うようにと羽田まで車を走らせた。ほぼほぼ予定通りに空港の駐車場に車を停め到着場所に向かおうと思ったところ、駐車券を持たずにいたことに気付いた。しばらく車内やカバンの中を探してもなかなか見つからなかったけど、何とか見つけてターミナルビルへと向かった。

この日の動画はこちらから

空の旅はもっぱらANAを利用するので第1ターミナルを訪ねるのは10年以上振りだった。チェックイン端末が並ぶ様子も第2ターミナルとは全く違い、それがまた興味深かった。

空港からの行き帰りの車中はほぼほぼ聞き役に徹した。友だちは普段誰かの話を聞く側なので、こういう時ぐらいはいいんじゃないかって思う。まあ、聞いてほしいことが無くもないんだけど、それはまた次の機会でもいいかなって。

友だちを目的地に送り届けたのち、独り車を走らせた。カメラを持ってきたので景色の良さそうな場所を探しながら…って、探しながら車を走らせた訳ではないけど。スマートフォンの地図で「展望台」を検索したら、割と近くにその場所を見つけた。ただ、そういう場所は平地からだとそれなりに上がって行かなければならず、また道もそれなりに狭い。とはいえ、まだまだ運転は楽しいと思えるので、10年以上乗り続けるコンパクトワゴンでもそれなりに走りを堪能した。

ちょうど天気も良く、展望デッキではハイカーの方々が記念写真を撮ろうとしていた。そういう様子を見るとつい「シャッターを押しましょうか?」と声を掛けたくなるけど、この日もやはりそういう感じで、喜んでシャッターを押した。その時の、そして撮った写真を確認してもらう時の表情を見るのも楽しみだったりする。

再び友だちと待ち合わせ、羽田まで向かった。途中関越道で事故渋滞に巻き込まれ互いに言葉も出ない時が流れたものの、渋滞を抜ければあとは順調に空港までたどり着いた。空港に近づけば別れの時ももうすぐだと淋しさを感じるものの、遠方からの日帰りによる疲れをなるべく軽くできたらという気持ちもあった。

次に会えるのはいつになるだろう。会いに行くには思い切りが必要だったりする。いや、そんなふうに自分にブレーキを掛けているのかも…と。それを否定するためにも、次の予定を立てよう。


緑を求めて

2023-04-15 08:06:45 | ふらり

時々、緑の中に身を置きたくなる時がある。大抵は疲れている時なのかな。

遠出をしたいという気持ちもありつつ、移動の煩わしさや疲労を伴うだろうことを考えると躊躇してしまうのは、きっと「もう若くはない」ということの裏返しなのだろう。

そう、近場にだって、東京都区部にだって、緑を楽しめる場所がある。そのうちの一つが、この日訪ねた石神井公園。池もあり、この時期ならまだ渡り鳥が羽根を休めている姿も見ることができる。

の日の動画はこちらから

遠出にはならないけど、少し早めに家を出て、7時過ぎには辿り着いた。早朝の空気感が緑と相まって、ここが23区内であることをひととき忘れさせてくれる。まあ、忘れなくてもいいんだろうけど。その景色に鳥の囀りが響く。そんな中をゆっくり、意識的にゆっくりと歩く。時の流れを感じながら。

途中、大きなレンズを付けたカメラを持つ人たちの姿を見かけ、そのレンズが向けられた先に注目すると、そこにはカワセミの姿があった。

その輝きに多くの人が魅了されるのもよくわかる。それは、僕もまたその姿に魅了されたから。次の予定を気にしつつも、こういう出会いは大切にしたい。そんな気持ちとともに、その光景を味わった。

さて、ここを訪ねた理由の中に、園内に根を張るメタセコイアの木々を見たいというものだった。紅葉した姿も美しいけど、新緑の頃もまた見応えがある。そこには、思った通り、いや、思った以上に美しく緑を纏った姿が待っていた。少しずつ、そして確実に、疲弊した心にエネルギーが貯まっていくのを感じながら、風に揺れる姿を見上げた。

売店が開いていなかったので朝酒とはいかなかったものの、寧ろアルコールによって千鳥足にならなくて良かったんだろうな。

その後、少し歩いて隣の駅近くにある牧野記念庭園を訪ねた。

植物学者の牧野富太郎博士が晩年を過ごされた邸宅の跡地に建つ記念館と、博士が植えられたものをはじめ数々の植物が彩る庭園を、ゆっくりと愉しんだ。

ちょうどこの日まで、牧野博士の生誕160年を記念し募集された博士への手紙の入選作を展示する企画が行われていた。普段ならながし見くらいで済ませてしまうところ、それぞれの手紙に込められた思いが僕の心の奥に響いたようで、じっくりと読ませていただいた。展示の中には、恵泉女学園の山口美智子氏に充てた牧野博士の手紙も展示されていた。恵泉女学園と言えばつい先日、大学の閉学を前提とした学生募集停止というニュースに触れ、過去に深く関わった仲間がこの大学の卒業生だったことを思い出した。そして、この学校の取り組みを知り、今後より強く求められるものだと思った。昨今、大学教育が企業などからの「即戦力」の要望に応えるものになる中、こうした本質的な学問へのニーズが低下してしまうのは致し方ないと思う一方、それだけこの国に将来を考える余裕すら無くなっているのかと淋しくなる。中学・高校は残るそうだけど、これまで培われた大学教育の場が何らかの形で継続される可能性を模索してほしいと願う。

開園の9時過ぎに着いたときにもすでに先客がいらしたが、1時間ほど後に庭園を後にする頃には多くの人が集まっていた。先日から始まった朝ドラの主人公が牧野博士だということで、今後さらに多くの人が訪れるようになると思うと、また季節ごとに訪ねるとしても、開園すぐか閉園間際がいいのかな。

この日はもう少しあちこち歩けたらと思いつつ、最寄りの大泉学園駅から帰途についた。言うまでもなく、「銀河鉄道999」ではなく、一般的な電車に乗り込んで。


進もう

2023-04-02 21:00:07 | 前に進む

1月末に今年初めての記事をアップして以降、ここに新しい記事をアップすることをサボっていた。そもそも1月末まで書けなかったことをどうかと思うものの、振り返ってみるとその直後に厄介ごとに巻き込まれ、仕事にも影響が出てしまっていた。

ただ、そんな中でも動画はアップし続けて、今年に入ってから16本の動画をアップした。

Kozy is Walking

初期はBGMを入れていたけど、その後は録画した現場の音をそのまま使っている。著作権のことを気にしてというのが理由だけど、これはこれでいいんじゃないかなって思っている。そして、当初から拘っているのは字幕だ。動画だけで表現すべきなのだろうけど、文字にして伝えたいという思いが強いのかな。だったらここでも書いたらと言われるかも…だけど、動画の字幕に拘っているからこちらが疎かになってしまっていると言ったら言い訳だね。

老後の趣味の予習にと始めたけれど、視聴数はだいたい一桁。それでも視ていただけることがありがたいし、何よりも表現手段の一つとしてとても面白い。

このブログを始めたときにも、文章を書く力を身に着けたいといった理由があった。その成果があったかどうかは別として、言葉を紡いでいくことが楽しいと思えた。動画は続けるとして、このブログもまた書き続けたい。時に動画の紹介でもいいかもしれないし、動画では表現できないことをこちらでというのが理想的なのかな。

さて、次の記事はいつアップすることができるかと、自分自身に問うてみる。