脱出

人間ドックを終えたら、あっという間にリバウンドしてしまった。このままなら目標を早期に達せられそうだと思っていただけにショックが大きい…

それにしても、気の緩みというのは大敵だと、ここに至る経過を思い出してみた。ポイントポイントで、一瞬の満足を得るために後悔の種を撒いてしまっていた。

ただ、ここで諦めてしまったら今までの繰り返しだ。来週の予定からしても望ましくない。そんな理由をミックスして、気持ちを持続させていこう。

後悔はいつも後

寝坊したわけではないが、家を出るのが遅れた。昨日までと比べて湿度が高いためか、動きが緩慢になってしまったようだ。もちろん、それだけではないが。

乗換駅まであと一駅というところで電車が止まってしまった。人身事故が発生したとのことで、それ以上の情報はしばらく入らなかった。

空いている反対方面行きの電車の席に座り様子を待っていたら、しばらくして運転再開が１時間後となるという放送があり、地下鉄に振替乗車した。

もっと早く動いていたらって思うものの、なかなか判断は難しい。まあ、その後は順調だからいいかな？

大事にする気持ち

昨日、玄関前のもみじの枝を落とした。かなり伸び放題になっていたので思い切り落とした。

落とした枝を袋に詰めていたら、この前見つけた新芽が入っていた。これから成長していくだろうに、可哀想なことをした。プランターに蒔いた種も、芽が出たところで枯らしてしまった。

生きものを大事にするという気持ちが足りないんだと思う。今さら養っていくものでもないだろうが、もっと心に余裕がほしい。

役割

休日や休日明けの朝は、たいてい電車内で寝ている酔っ払いがいる。ガラガラの車内なら許せる気もするし、自分も思いっきり眠ってみたいと思うが、混雑していると、席を占有されていることに加え…よりも、その優雅さに腹が立ったりする。

今朝もそんな光景に出くわした。自分も仕事を休んで遊びに行くということを棚に上げ、投げ出された足を押しのけて席を確保した。

次の駅で降りたその男性を目で追うと、反対側のホームに立っていた。乗り過ごしていたのだろう。とすると、良いことをしたのかもしれない。不粋だったかと思うが、僕以外の人も座れたんだからいい。もしかしたら、これが今朝の僕の役割だったのかも…

今日も暑いのだろうが、ぼちぼち役割を果たしていこう。

迷い

昨夜は蒸し暑さに茹だっていた。「まだ６月なのに」と言ったところでどうしようもない。

弁当を詰め終えた後、慌ただしくシャワーを浴びる。汗がスッと落ち、一時の爽快感を得る。そう、ほんの一時だということはわかっていて、その後しばらく余熱で汗が出ることを覚悟しなければならない。

弁当箱を鞄に詰めたことを確認して家を出る。雨の量は微妙だったが、折り畳み傘を開いた。湿気を帯びた空気に包まれながら歩いていると、気持ちがなかなか前へと向かないが、そこは機械的に職場へと向かう。

だが、「機械的に」って、なんだかとても寂しい。仕事に対するモチベーションがないわけではないのに。答えは簡単には出ない。

遅れる

終業時刻ピッタリに職場を出て、一旦デパートに服を取りに行ってから、ミーティング場所に向かっている。

ちょうどセールが始まっていて、先日買ったシャツも価格が下がっていた。それほどショックでもなく、違うシャツを物色してみる。だが、これといったものが見つからず、バーゲンの限界を感じながら売場をあとにした。

そんなこんなで、ミーティングの開始時間はとっくに過ぎているのに、ようやく最寄り駅だ。

月曜の朝だから

「この週末を有意義に過ごしたか？」と聞かれても「はいっ」と元気よく答える自信はないが、現状を考えればそれなりにやっているめ思う。まあ、月曜の朝だからこんな気持ちなのだが…

今朝は、昨日片づけを頑張った反動もあり、また散歩をサボった。夜のうちに弁当のおかずを作っておけば少しは楽だったかと思ったが、イベント関係の資料も昨日を期限と約束していたので、そちらを優先させた。洗濯やアイロン掛けもあったりと、けっこうやることはある。

そしてまた新しい一週間が始まった。予定していることも、突然起こることもあるが、それらをひっくるめて楽しんでいこう。

変わらない

帰りに牛丼でも食べようかと思った心を押しとどめたのもつかの間、たこ焼きの屋台を見てついつい買ってしまった。

屋台のおじさんは、鉄板脇に置いてあった作り置きの一つを持ち上げたところで、「熱い」と声を発した後、コスト削減で一番安くて一番薄いパックを使っているからと解説を加えた。

関わっていたイベントの光景を思い浮かべ、「お客さんにお皿を持ってきてもらったらどうですか」と投げかけてみたら、おじさんは「それはありがたいが、お客さんがどう思うか…」と口を濁したが、昔はお豆腐やさんに入れ物を持って行ったという話をしていた。
確かに、僕が子どもの頃は鍋を持ってお店に買いに行く姿を見ていた。そんなスタイルは、街から「ピープー」というラッパの音が消えたのと同時くらいに消えたのだろうか。

ディッシュリユースの仕組みはこんなところまで浸透したらいいが、難題も多いだろう。だか、何かアプローチしなければ変わらない。

腕の痛み

先週に続き、打合せのためにまた工場に来た。

目的の打合せを終え、先週来たときに頼まれた、防災倉庫の棚卸しの手伝いをした。初めは一人で少しずつやろうと思っていたが、人を集めてくれたのでだいぶはかどった。まあ、一人でなんて無理を考えるものではない。

なんとか用事は終わったが、腕が痛い。いつものようにホームの立ち食いそばを食べたが、器を持ち上げるのも辛いといった感じになり、今もその状態が続いている。

今日はグリーン車ではなくふつうのボックス席を独り占めしている。今のところ。メモを取るにはテーブルが欲しいところだが、降りたらカフェにでも寄るかな…

つながり

妹と姪を家まで送った後、夕方になり床屋さんに行った。

途中、線路際にある屋台のやきとり屋さんが出ているかどうかを覗いてみると、いつも置いてある屋台も、壁にあった張り紙もなくなっていて、どうしたのかと思いつつ床屋さんに入った。

タイミングを見計らいながら、やきとり屋さんのことを尋ねてみると、屋台を営んでいたおじさんは今年に入って亡くなられていたと教えてくれた。行きがけに何となく予想していたことだったが、それが事実であることを知るとやはり寂しい。

子どものころからよく訪れていた。その頃は自転車だったが、自動車を買うとどこかに出かけた帰りによく寄った。たれはちょっと濃かったが、かつてタモリさんも来たというくらいの、おいしいやきとり…やきとんだった。線路際の桜が満開になるころには大忙しだった。そう、妹の結婚式の夜、翌日新婚旅行に行く本人も相手を置いて家に帰ってきて、親戚と共におじさんの焼いたやきとりが並ぶ食卓を囲んだ。

数年前には女の子が手伝いに来ていたが、最近は彼女も社会人になったため、再びおじさん一人で屋台を切り盛りしていた。

いつも訪れれば「ありがとう」の声を掛け合っていたが、改めてお礼を言おうにもその術はない。お線香をあげに行くような縁があったわけでもないし、どこに住んでいたのかも知らない。保健所の許可証に書かれていた名前も住所も、よく見ていた訳ではなかった。

でも、人との繋がりなんてそんなものなのかもしれない。だから、その時その時を大切にしなければならない。

おじさんの「ありがとう」の顔が思い浮かぶ。そのことは、繋がりがあったという証明になるだろうか。