『平清盛 天皇に翻弄された平氏一族』という本を読んだ。
大河ドラマ『平清盛』を見ながら、日本史を勉強していなかった学生時代を後悔している。彼の名を学んでいたにも関わらず、彼がいつの時代に活躍したのかを全く覚えていなかった。源平合戦というのが、誰と誰が戦をしたのかもピンとこない。源氏についてもあまりよく知らない。本当に何を勉強していたんだか…
ただ、「奢れる平家は久しからず」という言葉のイメージは頭の片隅に微かに引っかかっている。その言葉から平家のことを、横暴な独裁者というイメージで捕えていた。そんな中、大河ドラマをきっかけに、平清盛という人について知りたいと思っていた。
読み始めるとすぐに、平清盛という人の魅力に引きこまれた。もちろん、大河ドラマを見ているからというのもあるが、源氏との比較においてもその魅力が増していった。武家としてのイメージが強い源氏に対し、平氏は武士であるとともに、天皇家や貴族が支配する世を、彼らのルールに従い出世を果たしていった。短期間で会ったが平清盛がこの国を治めた期間を、最初の武家政権であったと同時に最後の貴族政権と捉えていたが、歴史をしっかり覚えていない僕にもしっくりくる説明だった。
ふと、中華人民共和国の初代首相である周恩来氏のイメージが重なった。天皇家や貴族による退廃した政治を革命的に変えるのではなく、彼らに仕える形を取りつつ、蓄積した武力や財力を武器に民衆の生活を守ろうとしたということがただしいとすれば、文化大革命など、毛沢東氏や四人組による乱世に対し、表面的に彼らに従いつつ、民衆を守ろうと苦労した姿とダブる。
僕自身、数年前までは仕事に対し大きな変化が必要だと考えていた。それは今も変わってはいないが、それが絶対必要であるというスタンスではなくなっている。大きな変化を望むとすると、必ずと言っていいほど大きな抵抗を受ける。それが力と力の対立となってしまったとして、大きな変化を望む側が負けてしまったら、何の成果も得られない。だったら、多少の妥協を伴ったとしても、緩やかな変化の方が望ましいのかもしれない。
平氏の行き方は、さまざまな面で今の世の中に対する示唆に富むものだと感じた。そして、今後の大河ドラマの展開が寄り楽しみになった。そして、変化に対する自分の思いを踏まえ、今なにをすべきかについて考えてみよう。
大河ドラマ『平清盛』を見ながら、日本史を勉強していなかった学生時代を後悔している。彼の名を学んでいたにも関わらず、彼がいつの時代に活躍したのかを全く覚えていなかった。源平合戦というのが、誰と誰が戦をしたのかもピンとこない。源氏についてもあまりよく知らない。本当に何を勉強していたんだか…
ただ、「奢れる平家は久しからず」という言葉のイメージは頭の片隅に微かに引っかかっている。その言葉から平家のことを、横暴な独裁者というイメージで捕えていた。そんな中、大河ドラマをきっかけに、平清盛という人について知りたいと思っていた。
読み始めるとすぐに、平清盛という人の魅力に引きこまれた。もちろん、大河ドラマを見ているからというのもあるが、源氏との比較においてもその魅力が増していった。武家としてのイメージが強い源氏に対し、平氏は武士であるとともに、天皇家や貴族が支配する世を、彼らのルールに従い出世を果たしていった。短期間で会ったが平清盛がこの国を治めた期間を、最初の武家政権であったと同時に最後の貴族政権と捉えていたが、歴史をしっかり覚えていない僕にもしっくりくる説明だった。
ふと、中華人民共和国の初代首相である周恩来氏のイメージが重なった。天皇家や貴族による退廃した政治を革命的に変えるのではなく、彼らに仕える形を取りつつ、蓄積した武力や財力を武器に民衆の生活を守ろうとしたということがただしいとすれば、文化大革命など、毛沢東氏や四人組による乱世に対し、表面的に彼らに従いつつ、民衆を守ろうと苦労した姿とダブる。
僕自身、数年前までは仕事に対し大きな変化が必要だと考えていた。それは今も変わってはいないが、それが絶対必要であるというスタンスではなくなっている。大きな変化を望むとすると、必ずと言っていいほど大きな抵抗を受ける。それが力と力の対立となってしまったとして、大きな変化を望む側が負けてしまったら、何の成果も得られない。だったら、多少の妥協を伴ったとしても、緩やかな変化の方が望ましいのかもしれない。
平氏の行き方は、さまざまな面で今の世の中に対する示唆に富むものだと感じた。そして、今後の大河ドラマの展開が寄り楽しみになった。そして、変化に対する自分の思いを踏まえ、今なにをすべきかについて考えてみよう。