岡嶋二人 著 「99%の誘拐」を紹介します。
岡嶋 二人(おかじま ふたり)は、井上泉と徳山諄一によるコンビのペンネーム。
末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。
そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。
そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。
その犯行はコンピューターによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。
第10回吉川英治文学新人賞受賞作。
文庫本になったのは2004年ですが、最初に出版されたのは1988年。
この作品が書かれたのは、インターネットやメールが一部の人にしか利用されていなかった頃です。
しかし、今、読んでも決して古臭くないし、不自然さも感じません。
ストーリー展開がスピード感に溢れており、気楽に一気に読めてしまう作品です。