浅田 次郎 著 「珍妃(ちんぴ)の井戸」を読みました。
列強諸国に蹂躙され荒廃した清朝最末期の北京。
その混乱のさなか、紫禁城の奥深くでひとりの妃が無残に命を奪われた。
皇帝(光緒帝)の寵愛を一身に受けた美しい妃は、何故、誰に殺されたのか?
犯人探しに乗り出した日英独露の高官が知った、あまりにも切ない真相とは―
私は帯にあるように「蒼穹の昴」を読まずにこの本を読みました。
登場人物の名前や背景を覚えるのがまず大変。
光緒帝も含め、計7人から証言を得るわけですが、そのどれもが他の証言と一致せず、何が事実なのかサッパリ分かりません。
一応、最後までそれなりに読ませるのだが、浅田次郎特有の読後の希望や爽やかな涙はありません。