「Y150 はじまりの森」からみなとみらい線「馬車道駅」へ向かう途中に「牛鍋 荒井屋」がありました。
「牛鍋」は、明治時代に横浜で初めて店が作られ、文明開化の象徴としてブームを起こし、その後に「すきやき」として一般家庭にも広がったそうです。
当時の作家仮名垣魯文の『安愚楽鍋』には「牛鍋食わぬは開化不進奴」(現代風に意訳すれば「牛鍋を食わないとは、とんでもない時代遅れな奴だ」)と書かれています。
「牛鍋 荒井屋」は、庶民風の牛めし、牛なべの店として初代荒井庄兵衛が明治28年に創業しました。
「開化のお味は路面電車のお値段で」と庶民の食べ物と謳い、牛めし・牛そばがチンチン電車の初乗り運賃と同額にしたのが当たったそうです。
あまり甘くない醤油味で煮込んだ牛鍋をビヤ酒で楽しみ、その後で飯を食べるのがハマの粋なスタイルともなったそうです。
これは、食べずに帰る訳には行きません!
今晩は奮発して「牛鍋」に決定!
店内は落ち着いた雰囲気。
メニューにも文明開化?の香りが・・・
そして、出てきた「牛鍋」がこちら!
肉は茨城の日立牛だとか。
この店では牛を一頭買いしているそうです。
「牛鍋」と「すきやき」の違いは最初から割り下が入っているかどうかだそうです。
溶き玉子に入れて食せば・・・
美味い!! に決まってます。
これぞ、文明開化の味!?
食後のデサートはレモンシャーベットでお口の中もスッキリ!!
横浜を訪れた際には、一度は「牛鍋」を食してみてはいかがでしょう。