熊谷達也 著 「山背郷」を読みました。
「山背(やませ)」とは初夏の東北地方に吹く冷たい風のことをいう。
その山背が渡る大地で様々な厳しい営みを続け、誇り高く生きる男たち。
マタギ、漁師、川船乗り、潜水夫…。
明治から昭和にかけての東北地方の寒村を舞台に、豊かだが厳しい自然に対峙する人々の姿を描いた九編の物語。
東北の海に生きる者、山に生きる者、東北に生きる動物に焦点をあわせた短編集
自然にはかなわないと悟りつつ畏怖や葛藤を抱えながら、愛する家族のために、それでもなお自然と懸命に対峙する人間の強さ
現代では失われつつある”真の人間の強さ”を見出す事が出来る作品
北国の人々は強い!