@ kill time

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三崎 亜記/となり町戦争

2009年07月01日 | 小説


ある日届いた「となり町」との「戦争の知らせ。

僕は町役場から敵地偵察を任ぜられた。

だが音も光も気配も感じられず、戦時下の実感を持てないまま。

それでも「戦争」は着実に進んでいた・・・


戦争」をする事によってもたらされる利益は計り知れない

もし、”公共事業”として自治体同士が「戦争」を始めたら・・・

戦争」について回る生々しさは描写されておらず、「戦争」が起こっているという実感の無い生活。

戦死者は数字にはめこまれた、名前のない人々によって、提示される。

それでも、確実に「戦争」は行われている。

それは図らずも世界中で今も行われている「戦争」に、我々も知らず知らずのうちに加担しているのだというメッセージ。

アイデアとしては面白いが、書き方が抽象的すぎてインパクトに欠ける。

恋愛小説として読んだほうが面白いかも。

第17回小説すばる新人賞受賞作
コメント
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