@ kill time

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笹本 稜平/フォックス・ストーン

2009年07月09日 | 小説


笹本 稜平 著 フォックス・ストーンを読みました。



傭兵経験のある桧垣耀二は、除隊後の事業に失敗し、鬱々とした日々を送っていた。

ある日、かつての戦友であり親友でもあったダグが東京で謎の死を遂げた。

彼の死に不審を抱いた桧垣は、真相を調べるうちに、北米、アメリカ両大陸にまたがる大きな陰謀の存在に気付く・・・


「時の渚」・「太平洋の薔薇」・「天空の回廊」・「グリズリー」・「ビックブラザーを撃て」

どの作品もこってりしたハードボイルドを味合わせてくれる著者。

この作品はフランス外人部隊、傭兵もの

日本人でありながらフランス外人部隊上がりの元傭兵、現セキュリティ・コンサルタントの主人公が、傭兵時代のパートナーの不審な死の謎を追って、アフリカ小国の虐殺の落とし物を拾って歩く物語。

導入部からテンポ良く物語は進む

過去

CIAFBI

音楽ジャズ

マティーニ

クール男女関係

ダイヤを取り巻く陰謀

国家転覆策略

ぐいぐいと深まる謎

転がる死体

続出する証拠と証人たち

さすがは笹本作品

文章の濃さが違う。

たった1ページで事態は180度の急展開をしていたり

主要登場人物、と思った者があっさり命を落とし、

黒幕か、と思った人間もまた直後に命を落としていく


徹頭徹尾、がちがちのハードボイルド!

世界を股に掛ける重厚感と読み応えのある作品

コメント
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