ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

60周年

2010-06-15 | 日々のこと。
昨年の12月に、実家の両親が結婚60周年を迎えたことを書きましたが(*)
あれから半年たって、ようやくお祝いの席を設けることができました。

金婚式は、子ども夫婦、孫、母の妹夫婦と姪の総勢17名が京都に集まって、
とても賑やかでした。
でも今回は、孫たち全員が集まるのはとても無理だし、父が
派手なことはしたくない、遠くへ出かけるのはいやだ、というので
結局、両親と3姉妹夫婦で高浜の宿で一泊することに。

 
夕飯は舟盛会席とステーキ付会席。




普通のステーキと違って、お肉は縦長に盛ってあります。
これに蓋をして蒸し焼きのようにしていただきます。



でも残念ながら、私はこの日の午前中体調がわるかったので、
いつものようにぱくぱく食べられませんでした。
楽しみにしてたのに・・・


こんなふうにみんなが揃うというのも久しぶりで、
着いてから夜遅くまで母と3姉妹はしゃべる、しゃべる。
義兄と主人たちは、さぞあきれていたことでしょう(笑)

実は、今回の席を設けるにあたって、姉と心配していたことがあるのです。
それは、年齢もキャラも違うそれぞれの連れ合いたちが、
一緒に飲んで盛り上がるかなあ、ということ。
一番上の姉が何年か前に再婚したので、あまり
このメンバーで飲むということがなかったのです。

でも、アルコールが入ったらそんな心配いりませんよね~
(3人ともよく飲むし
一番おもしろかったのは、若い頃誰が一番無茶していたか、
という話で盛り上がっていたこと。
50~60代のおっさん連中がですよ~
まあ、古き良き時代の思い出ですね(笑)



それにしても、父と母は60年もよく連れ添ったものです。
まわりを見回しても、結婚60周年という夫婦はあまり聞いたことがありません。
夫婦揃って元気でいてくれるからこそ、こうやってお祝いできるわけです。
うちも、少しでもあやかりたいものですですね~

それでも、父は今年83歳、母は80歳。
足腰は弱くなったし、物忘れは多くなりました。
父はみんなを前にして、自分が死んだらこういうふうにしてくれ、
というような話もしました。
用意周到な父は、あとで残った者が困らないようにと
連絡先や保険・税金関係など細かく書かれたノートをつくり、
それを私に見せてくれたこともあります。
義父が亡くなったとき、いろんな手続きが大変だったことを思えば、
きちんと整理してくれてる父の準備は、うれしいような、淋しいような・・・。

娘を3人とも嫁に出してしまったとき、父には「娘たちには頼れない」という
思いがあったのかもしれません。
私自身、娘ふたりを持った今になってようやく
そんな父の気持ちが少しわかったような気がします。

本当は孫やひ孫に囲まれて、賑やかに老後を暮らしたかっただろうになあ。
可愛がっていた猫が死に、野良猫の世話をする母を注意したとき、
「淋しいから」と言われて何も言えませんでした。

今はまだふたりとも元気で、自分たちで生活してくれているけれど、
どちらかが倒れたらどうしたらいいんだろう、という不安も常にあります。
義母と自分の親と・・・。
結婚60周年をお祝いする一方で、こんな心配もしなくてはいけないなんて
つらいことではあるのですが。
今はただ、ふたり揃って元気でいてくれることを願うばかりです。

私のほうが先にボケないように、気をつけなくてはね


コメント (4)
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