ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

介護のこと <はじめに>

2008-05-13 | 介護
いつか書こうと思いながら、伸ばし伸ばしにいていたことがあります。
それは、先日一周忌を終えた義父の介護のこと。

とても個人的なことではあるし、書きづらい内容でもあって迷ったのですが、
主人からは記録として書いてほしいと言われていました。
一度下書きを書き始めたのですが、私自身忙しかったこともあって、
結局そのままうやむやに・・・。

5月の連休に、去年の今ごろは大変だったなあ・・と思い返しはしたものの、
日々その記憶は薄れていきます。
いつ、また直面するかもしれない親の介護。
家族や地域によって介護をめぐる状況は違うだろうし、
あまり他の方の参考にはならないかもしれません。
でも、自分自身の記録として、あれこれ悩んだこと、感じたことを
忘れないうちに書き残しておこうと思います。
しばらくこの内容になりますので、関心を持たれた方はおつきあいください。



  ・・・   ・・・   ・・・



義父の介護といっても、私はほとんど介護らしい介護はしていません。
義父は気難しい人で、別居ということもあり(すぐ近くではあるのですが)、
介護が必要になったときも世話はしっかり者の義母に一切まかせていました。

実は、介護認定を受け介護保険のサービスを受けるとき、
義父母と考えが食い違ったのです。
自分の経験から(私の祖母が認知症でした)、
頼めることは頼んだほうがいいと思う私と、
他人が家に入ることを嫌がる義父母。

少しでも義母の負担が軽くなるようにと頼んだ訪問看護もデイサービスも断り、
私としては「何で~!?」と不満に思ったものの、
義母からも必要ないと言われたら承知するしかありませんでした。
それに、介護認定はうけたものの、義父もまだしっかりしていたのです。

義父は以前胃を切ったことがあるものの、
テニスや山歩きが好きな元気な人でした。
しかし80歳になった頃から、何度か救急車のお世話になったり、
入退院を繰り返すようになりました。
致命的な症状で入院したのは去年の1月のこと。
脳梗塞で自力で歩くことができなくなったのです。
退院の時は支えれば歩けるほどにまで回復しましたが、
今までのような日常生活を送ることは難しくなってしまいました。
そして退院後、本格的な介護の生活が始まったわけです。



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風の影

2008-05-08 | 読むこと。

        『風の影 上・下』 
      カルロス・ルイス・サフォン


最近ちょっとストレスがたまっていたので、
ぱ~っと現実を忘れさせてくれるような本を探していました。
で、思い出したのがこれ、『風の影』です。

去年だったか、新聞の書評で「とにかくおもしろい」とべた褒め。
そのときすぐに探したのですが、本屋にも図書館にも見当たらず、
結局そのまま忘れていました。
今回、図書館で検索したらヒットし、ようやく手元に。

待ちに待ったぶん期待が高まり、さっそく本の世界へ・・・。


舞台は内戦後のバルセロナ。
ひとりの少年が、父親に連れて行かれたのは「忘れられた本の墓場」。
そこから一冊の本を選ぶように言われます。

少年ダニエルが手にした本はフリアン・カラックスという
作家が書いた小説『風の影』。
ダニエルはその小説に深く感動し、その作家を調べ始めるのですが、
調べるにつれその作家の謎がだんだん深まります。

しかも、ダニエルとフリアン、
ダニエルの恋人ベアトリスとフリアンの恋人ペネロペ、
ダニエルの友人トマスとフリアンの友人ホルヘが、
過去と現在において、不思議な相互関係を見せ始めるのです。

そして、少しずつ真実がわかりかけたとき、
ダニエルの身にに恐ろしい危険が迫ります・・・。


過去の出来事と現在が絡み合い、様々な人物が登場して
その過去と現在を繋いでいきます。
そして、あっと驚く結末。

はい、もうこれは映画化にはもってこいの小説でしょうね~
恋愛あり、ミステリーあり、しかも舞台は美しい古都バルセロナ。
登場人物も、ひとくせありそうな魅力的なキャラクターがいっぱい。
さすが、書評でべた褒めしてあっただけのことはありました!

なのですが・・・。

どういうわけか、私、主人公のダニエルにひっかかってしまったんですよね
どうも彼に好感が持てない・・・(爆)

最初に登場したとき、彼はまだ10歳なのですが、
年上で美しい盲目の女性に憧れたときから「ませた男の子」っていう
イメージができてしまったんです。
その後彼女の「決定的な場面」を目撃してしまい、
少年の初恋は惨めな終わり方をしてしまうわけですが、
その後もやたら美しい女性を見るとふらふらするわけですよ(苦笑)

おまけに、誰にも言ってはいけないと約束した「忘れられた本の墓場」へ、
彼女を連れて行ったりするんです。
おいおい、そんなことしていいのか~

なんだかとても軽~い男の子という印象を持ってしまい、
それを最後まで引きずってしまったようです。

少年から青年へと成長するダニエルの、初恋や失恋、
初体験なども描かれていて、どちらかというと男性読者のほうが
共感が持てるかもしれませんね(笑)

他の登場人物は個性的で、いきいきと描かれていました。
浮浪者からダニエルの父が営む古書店の店員になったフェルミン。
フリアンを憎悪し、ダニエルを追い詰める冷酷な刑事フメロ。
フリアンの過去を知る中年の謎めいた美しい女性ヌリア。

脇役でさえ、これまで彼・彼女の人生があって、
その結果、今の彼・彼女がここにこうしているんだ、みたいな印象を受けます。
内戦をくぐり抜け、それぞれの人生を背負って生きている人たちに、
ひとりひとりの物語があるんだなあ、と感じられるのです。

なのに、どうして肝心の主人公に好感持てなかったんだろ・・・
どちらかというと、本好きで趣味で古書店を営んでるオジサマの
グスタボ・バルセロの方が好みかも。
(単に私の好みの問題?)


世界的に大ベストセラーになった作品だそうです。
読み始めたら止まりません。
できれば映画で観たい!
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海辺の休日

2008-05-06 | 日々のこと。



義父の一周忌の法要が無事すんでほっとしています。

長男の嫁ですからね、何を言われてもニコニコ笑って親戚の相手して、
夜は飲んだくれた主人と義姉夫婦の相手して、ほんまに疲れましたわ~(苦笑)

で、翌日は義姉夫婦、わたしたち夫婦、長女の5人で
海辺の休日を満喫しました。
(次女はこの連休もずっとレースです

毎年5月の連休には海へいくのですが、
去年の今ごろは義父の世話で大変で、海どころではありませんでした。
夏も、子どもの受験とか部活で忙しく結局行かずじまい。
だから、久しぶりに見る海の青さが目に沁みるようでした。

この日はこちらでは30度を超す暑さ!
海辺の心地よい風に吹かれ、気持ちよさげに飛ぶ海猫を
(羨ましくて)飽かずにずーっと眺めておりました(笑)

他の人たちは獲物(?)探し。
潜るのが得意な義兄は何の準備もしていないのに、
ワカメを大量に採ってくれました。さすが~
いつも流れてくるのを待ってるだけの主人とは違います(笑)





ワカメはさっとゆでてサラダにすると、
とても美味しくていくらでも食べられます。

夕飯はこのワカメと新玉ねぎのスライスに、
サーモンのたたきや鯛の刺身を乗せてカルパッチョ風。
白ワインですっかり酔っ払ってしまいました~
コメント (8)
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