万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本国の使命は中国との喧嘩

2008年02月12日 18時44分38秒 | アジア
東シナ海ガス田が奪われる日-対等な日中関係は喧嘩なしでは築けない-中川昭一(衆議院議員・自民党)(1)(PHP研究所) - goo ニュース

 『権利のための闘争』という19世紀にイェーリングの著した書物があります。この本は、自己の権利=法を守るためには、不法な侵害に対して闘わなければならないことを訴えています。現在の中国に対する対応を考えますに、つい、この本の意図するところが思い起こされるのです。

 日本国が、中国に対して抗議し、反論を述べている内容は、決して、国際法に反した不当な要求でも無理難題でもありません。その反対に、中国政府が、軍事力を背景に推し進めている不法行為、あるいは、不当な要求に対して、当然な対応をしているのです。これで、両国間に喧嘩が起きたとしても、それは、法による国際秩序を守るためには、いたしかたのないことです。逆に、もし、日本国が正当な抗議をしないとなりますと、あっという間に、アジアは、中国の覇権主義に飲み込まれてしまうかもしれません。友好のスローガンに隠れてひたすら追従し、中国の覇権主義を許せば、日本国は、後世に災いを残すことになりましょう。

 日本国のアジアにおいて果たす役割とは、もしかしますと、中国と”喧嘩”することなのかもしれません。”喧嘩”によって、法による秩序が守られ、アジア諸国が安全を得られるならば、日本国こそ、中国との”喧嘩”を買って出るべきなのではないでしょうか。

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コメント (1)
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