万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

言えば言うほど中国の信頼は低下する

2008年02月28日 18時24分12秒 | アジア
中国公安省、日本で農薬混入示唆 「袋の外からも浸透」(朝日新聞) - goo ニュース

 中国公安省は、農薬混入地は中国国内ではない、と言い張れば、自国の食品の安全性をアピールできると考えたのでしょう。しかしながら、中国側が、頑なに否定すればするほど、逆に、中国製品、ならびに、中国に対する信頼は低下するのではないか、と思うのです。

 日本国の犯罪事件における警察の捜査技術は高く、農薬の成分分析や袋の精密検査などによって、日本国が農薬混入地ではないことを証明する科学的なデータを、既に揃えているはずです。もし、中国側が主張するように、袋の外側から毒物が浸透するならば、それを追実験してみれば、真偽のほどを確かめることができます。科学が大好きな中国が、科学的な証拠を受け入れないことも奇妙なことなのですが、中国の自己保身と責任転嫁の態度は、やがて、中国が、立証された事実さえ受け入れることができない頑迷な国である証しとされ、中国という国家のイメージを著しく害することになりましょう。

 他国からの信頼を勝ち取り、自国のイメージをアップさせるためには、中国は、素直に農薬の混入地が自国であることを認め、日本国および被害者に対して謝罪すべきではないか、と思うのです。もし、このまま、中国がこの問題を押し切るとしますと、日本国の消費者は、金輪際、中国製の食品は御免こうむる、ということになりましょう。

 よろしければ、クリックをお願いいたします。

にほんブログ村 政治ブログへ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする