万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

韓国には近しき仲にも礼儀ありは通用しない?

2008年02月22日 17時58分49秒 | アジア
 昨日、韓国の次期大統領李明博氏が、民主党の小沢党首と会談し、永住外国人への地方参政権付与に関する法案の早期成立を要請したと言います。時期大統領は、未来志向の親日派との評もあり、今後、日韓関係が改善されるとの憶測もなされています。しかしながら、この会談から見ますと、むしろ、両国関係は拗れてしまう可能性もあるのではないか、と思うのです。

 それは、日韓両国の国民性の違いによるものです。日本国の場合には、近しき仲も礼儀あり、という諺がありますように、親しいければ親しいほど、敢えて相手との距離をとって、関係を崩さないように気を使います。一方、韓国では、親しければ親しいほど、相手に対する遠慮がなくなると言います。むしろ、遠慮があると、他人行儀で水くさい、ということになるのでしょう。

 このような違いを考えますと、親日派の大統領の誕生は、簡単には友好関係の構築には繋がらないかもしれません。永住外国人への地方参政権付与への圧力も、内政干渉とも取られかねません。しかも、日本国民の世論は、反対が多数をしめているのですから、無理強いの印象は、関係悪化を招く原因となるかもしれないのです。

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教育より娯楽?崩れゆく優先順位

2008年02月22日 12時14分06秒 | 社会
楽天初の対外試合に島民3分の1集結(スポーツニッポン) - goo ニュース

 沖縄・久米島にあっては、プロ野球の球団がキャンプを行うことは一大イベントであって、島民を挙げて歓迎することは理解に難くはありません。しかしながら、小学校の生徒までが、授業を午前中で切り上げてバスを連ねて試合の観戦に向かうとなりますと、これは、やはり問題ではないか、と思うのです。

 第一に、小学校は、義務教育過程ですので、教育よりも娯楽を優先させるという態度はいただけません。何故ならば、授業よりもスポーツ観戦が優先されることを、子供たちに、教育の場で体験させることになるからです。もし、このようなことがまかり通れば、学校を休んでスポーツ観戦やレジャーを楽しむことにも、正当化されてしまいそうです。

 第二に、小学生のスポーツ観戦が、任意であったかどうかは分かりませんが、野球には興味のない生徒や他球団のファンの生徒、さらに平常の授業を受けたい生徒まで、学校側が連れてゆくとしますと、学校、あるいは、教育委員会側の越権行為とも見なされかねません。

 第三に、スポーツと言いましても、学校で行う体育と、娯楽化したプロのスポーツの観戦とでは、教育上の意味合いが違います。スポーツ教育は、やはり、学校という場で行うことを基本としなくてはならないのではないでしょうか。

 ゆとり教育の失敗もあって、子供たちの学習意欲が低下する中で、こうした事例が、悪しき前例となるのではと、大変心配です。沖縄は自然にも恵まれ、伸び伸びとした環境があるのですから、スポーツ教育を通して、健全な子供たちの育成を目指していただきたいと思うのです。情報不足のため誤解もありましょうし、厳しい見方かもしれませんが、沖縄県民の将来を思う故につき、お許しくださいませ。

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