中国外務省の談によりますと、ドイツとの関係修復の合意に際して、チベット独立を支持せず、また、台湾の国連加盟の是非を問う国民投票の実施にも反対する、とするメルケル首相の言質をとったと言います(本日付日経朝刊)。この報道の真偽のほどはわかりませんが(中国政府は、しばしば勝手な翻訳をしますので・・・)、もし、本当であるとしますと、ドイツの政策は、ダブル・スタンダードになるのではないか、と思うのです。
現在、EU諸国の多くは、ヨーロッパの内部問題とも言えるコソボ独立については、民族自決を尊重し、早々に独立承認を行う構えを示しています(明日にもコソボの独立宣言が・・・)。その一方で、アジアに関しては、チベットが侵略されているという事実にも、台湾の独立にも否定的ということになりますと、国際社会において共通の原則であるべき民族独立の原則は、巧妙に使い分けされていることになります。コソボと比較しましても、チベットの国家としての歴史は長いわけですし、また、台湾の独立国家としての地位は国際法に照らしても合法的なのですから、ドイツの方針は、ダブル・スタンダードということになりましょう。
これまでメルケル首相は、多くの諸国が中国になびく中で、ダライ・ラマ一四世と会談するなど、侵略行為や国民弾圧に対して毅然とした態度で反対を表明してきました。それだけに、今回の態度豹変は、まことに、残念でなりません。中国の覇権主義を止めなくては、国際社会は、決して安全と安定を得ることはできないのですから。
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