衆参議長、天皇退位で特例法提言=安倍首相「厳粛に受け止め」
実際に読んだわけではないのですが、新聞紙上の広告欄において、小林よしのり氏の著した『天皇論平成29年』の宣伝が掲載されておりました。”天皇を蔑にする逆賊は誰だ!”というキャッチフレーズを付して。
小林よしのり氏は、皇室問題に関心が深く、将来的な女帝等も肯定する立場にあったと記憶しております。このフレーズからしますと、自らの皇室に関する見解こそ、天皇の意向と一致しており、それに反する考え方の人々は、皆、”逆賊”と決めつけているようです。氏の判断基準からしますと、私も”逆賊”の一人となるのでしょうが、氏の逆賊論には、幾つかの疑問があります。
第1に、氏の基準では、天皇の意思に従わず、反対意見を述べたり、批判をする者は、全て”逆賊”となるのでしょうが、歴史的には天皇は祭祀を司ってきたため、天皇の意思を絶対視する考え方は日本の歴史においても殆どなく、天皇親政でさえ僅かな期間でしかありません。宮中において太政大臣等から諌められたり、反対されたりすることは日常茶飯事であり、この点からしますと、小林氏の見解こそ”異端”です(仮に、日本国が天皇絶対主義であったならば、摂関政治、院政、幕府等の成立はあり得なかった…)。
第2に、”逆賊”という言葉は、議論を一方的に封じる言葉でもあります。たとえ正当な批判の根拠があろうとも、批判者は、”逆賊”という言葉で葬り去られかねないのです。この問答無用な批判封じの言葉を氏が用いるとしますと、それは、氏が、天皇の権威を隠れ蓑に議論から逃げていることを意味します。
第3に、小林氏は、”逆賊”という言葉を使う以上、自らの見解が天皇の意向と一致していることを読者に証明する必要があります。一方的に天皇の意思を忖度し、あたかも、天皇の意思を代弁しているかのように振る舞っているとしますと、それは、読者を騙しているに等しくなります。
第4に、今日、皇室の変質著しく、日本国に対する忠誠と天皇に対する忠誠とが必ずしも一致していない状況にあります。公平無私であるべき皇室は私欲に塗れ、その一方で、今日、徹底した情報統制の下で国民を騙しているのではないか、とする重大な疑いが生じております。自国である以上、日本国に対しては自然な愛情を懐いても、皇室は嫌いという国民は少なくないのではないでしょうか。日本国と皇室との間に国民感情の分離が生じている状態にあって、国民には、小林氏に”逆賊呼ばわり”される筋合いはないはずです。あるいは、氏は、”逆賊”という言葉を持ち出せば、国民の大半が自らに賛同すると信じているのでしょうか。
最後に第5の疑問を述べるとすれば、小林氏は、皇室を神聖、かつ、超越的な存在であり、道徳的にも完全無欠であり、絶対的に無誤謬であると心から信じているのでしょうか。国民の多くは、皇室が神の如くに全知全能ではないことを知っていますが、仮に、氏も同様に皇室が俗物であることを知りながら国民に対しては絶対服従を求めているとしますと、それは、日本国民に対して北朝鮮の如きメンタリティーを強要していることになります。尊敬心の強要は、苦しみを与え、良心を侵害することにもなります。そして、”誰だ!”という脅し文句は、”逆賊を見つけ出すぞ”という氏の積極的な意思の現れであり、共産主義国家等に見られる国民監視の容認さえも含意しているです。
以上に5点ほど疑問点を挙げてみましたが、少なくとも、”逆賊は誰だ!”といったフレーズは、一般の国民からは反感を買いこそすれ、一部の熱烈な”信者”からしか支持を得ることはできないのではないでしょうか。小林氏は、皇室を擁護しているようで、皇室嫌いの国民を増やしていることに気が付いていないのかもしれません。
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実際に読んだわけではないのですが、新聞紙上の広告欄において、小林よしのり氏の著した『天皇論平成29年』の宣伝が掲載されておりました。”天皇を蔑にする逆賊は誰だ!”というキャッチフレーズを付して。
小林よしのり氏は、皇室問題に関心が深く、将来的な女帝等も肯定する立場にあったと記憶しております。このフレーズからしますと、自らの皇室に関する見解こそ、天皇の意向と一致しており、それに反する考え方の人々は、皆、”逆賊”と決めつけているようです。氏の判断基準からしますと、私も”逆賊”の一人となるのでしょうが、氏の逆賊論には、幾つかの疑問があります。
第1に、氏の基準では、天皇の意思に従わず、反対意見を述べたり、批判をする者は、全て”逆賊”となるのでしょうが、歴史的には天皇は祭祀を司ってきたため、天皇の意思を絶対視する考え方は日本の歴史においても殆どなく、天皇親政でさえ僅かな期間でしかありません。宮中において太政大臣等から諌められたり、反対されたりすることは日常茶飯事であり、この点からしますと、小林氏の見解こそ”異端”です(仮に、日本国が天皇絶対主義であったならば、摂関政治、院政、幕府等の成立はあり得なかった…)。
第2に、”逆賊”という言葉は、議論を一方的に封じる言葉でもあります。たとえ正当な批判の根拠があろうとも、批判者は、”逆賊”という言葉で葬り去られかねないのです。この問答無用な批判封じの言葉を氏が用いるとしますと、それは、氏が、天皇の権威を隠れ蓑に議論から逃げていることを意味します。
第3に、小林氏は、”逆賊”という言葉を使う以上、自らの見解が天皇の意向と一致していることを読者に証明する必要があります。一方的に天皇の意思を忖度し、あたかも、天皇の意思を代弁しているかのように振る舞っているとしますと、それは、読者を騙しているに等しくなります。
第4に、今日、皇室の変質著しく、日本国に対する忠誠と天皇に対する忠誠とが必ずしも一致していない状況にあります。公平無私であるべき皇室は私欲に塗れ、その一方で、今日、徹底した情報統制の下で国民を騙しているのではないか、とする重大な疑いが生じております。自国である以上、日本国に対しては自然な愛情を懐いても、皇室は嫌いという国民は少なくないのではないでしょうか。日本国と皇室との間に国民感情の分離が生じている状態にあって、国民には、小林氏に”逆賊呼ばわり”される筋合いはないはずです。あるいは、氏は、”逆賊”という言葉を持ち出せば、国民の大半が自らに賛同すると信じているのでしょうか。
最後に第5の疑問を述べるとすれば、小林氏は、皇室を神聖、かつ、超越的な存在であり、道徳的にも完全無欠であり、絶対的に無誤謬であると心から信じているのでしょうか。国民の多くは、皇室が神の如くに全知全能ではないことを知っていますが、仮に、氏も同様に皇室が俗物であることを知りながら国民に対しては絶対服従を求めているとしますと、それは、日本国民に対して北朝鮮の如きメンタリティーを強要していることになります。尊敬心の強要は、苦しみを与え、良心を侵害することにもなります。そして、”誰だ!”という脅し文句は、”逆賊を見つけ出すぞ”という氏の積極的な意思の現れであり、共産主義国家等に見られる国民監視の容認さえも含意しているです。
以上に5点ほど疑問点を挙げてみましたが、少なくとも、”逆賊は誰だ!”といったフレーズは、一般の国民からは反感を買いこそすれ、一部の熱烈な”信者”からしか支持を得ることはできないのではないでしょうか。小林氏は、皇室を擁護しているようで、皇室嫌いの国民を増やしていることに気が付いていないのかもしれません。
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何れにの案にいたしましても、結局は、皇室典範の改正等を要しますので、やはり、国民的な議論を要するものと考えます。今般の皇室を取り巻く様子を観察しておりますと、継承問題のみならず、”天皇像”や”天皇の役割”における対立が深刻化しているように見受けます。おそらく、女帝容認派の人々は、積極的に”活動する皇室”をめざしているのではないでしょうか。こうした、継承問題に留まらない問題が表面化してきている以上、原点に帰り、制度そのものの再検証が必要なように思えます。私は、伝統的な天皇との断絶は、まずは明治期にあり、明治問題を抜きにして今後の方向性を決めるのは難しいと考えております。なお、私の個人的な意見としいたしましては、恥ずかしながら、統合の象徴を三種の神器とする案を提起いたしております。選択肢や思考の幅を広げ、一から天皇の問題に取り組むべき時期に来ているように思えてならないのです。
彼は皇室を利用しているだけの輩でしょう。
さて、偽物愛子を担ぎ出している、昨今の内廷皇族の体たらくを見るにつけ、
①何とか皇室を戦前の強さに戻せないものか、
②そこまで戻せなくとも悠仁様お一人に過重なプレッシャーを与えること、
③彼がいるから皇室健全化の議論はしなくともよい、という姿勢に反対です。
→何かよい策があるのではないでしょうか。
→とググって見ましたら、倉山氏が面白い提案をして、意見を集めていました。
https://office-kurayama.co.jp/20170129114527
⚪「ご意見募集。旧皇族復帰か女性宮家創設か」への50件のフィードバックご意見募集。
⚪世間では、旧皇族復帰か、女性宮家創設かの二択で議論になっている。
⚪適齢期の旧皇族の男性と内親王の方にご結婚していただければ、何も問題が無いのではないのだろうか。
という提案に色んな意見が集まっています。
→私(是々非々)はそのなかで、以下の意見が、いい問題提起をしていて、議論を前向きに進めるいい材料で有意義だと思います。
倉西先生はどうお考えでしょうか。
(引用開始)
"矢吹さん"という方の意見:
(2017年2月3日 01:49)
・世界史コンテンツシリーズで、カンニングしてきました
http://www.geocities.jp/salonianlib/history1/imperial_succession_16.html
1.内親王と旧宮家の男系男子が結婚するケースでの問題点:
①内親王または女王が結婚する際に皇籍を離脱するという現行制度との矛盾はどう解消するか?
②配偶者となる旧宮家の男性に皇位継承権を持たせるか?
③旧宮家の男性と結婚した内親王/女王が即位する場合、夫または男子への譲位を認めるか?
④女性しか産まれなかった場合はどうするか?
2.旧宮家の復活のケースの問題点:
⑤国民は旧宮家の復帰に支持を与えているのか?
⑥旧宮家から皇室に戻る際、復帰には誰が承認を与えるのか?
⑦旧宮家から「誰を」皇室に戻すのか?
⑧皇室復帰を希望しない元宮家の方々の扱いはどうするか?
⑨旧宮家復活に関わる財源は大丈夫か?
⑩復帰を果たした旧宮家出身者の間での皇位継承順位はどのように定義するか?
⑪復帰者に帝王学をどのように教え込むか?
⑫生物学的なリスク(出生率・遺伝病)は緩和されるのか?
私(=矢吹さん)は、
①課題は多くても、女系以外で皇統維持の可能性を最大に出来る旧宮家の復活がベストだと考えています。
②問題は、現皇太子殿下が126代の天皇に即位しても皇位継承に関する改正論議が続いていたら、愛子天皇実現に向けた壮絶なバトルが始まりそうなことです。
③平成は30年までのようなので、それに間に合わせるのなら、内親王と旧宮家の男系男子が結婚する方が早くてベターなのかと思います。
④旧宮家の方に高松宮や秩父宮を継承させて、そこに内親王が嫁ぐという、足して2で割ったような方法もあるみたいですけど。
これだと女性宮家はスルーできます。
⑤悠仁殿下が頑張る以外の方法は、全て皇室典範の改正か特別法の制定が必要です。
⑥今上陛下がご譲位をもって、皇室典範にないことでもやろうと思えばできるとの前例を作ってくれました。
⑦なので、悠仁殿下が居るからほっとこうというのだけは避けたいです。
(引用おわり)
旧皇族の中に怪しげな輩もいるようですし、もう皇族復帰は望んでいないだろうという"推測"もあるようですが、
今の赤化して、弱体化して、膿がいっぱい溜まっているような皇室を浄化し、健全化し、2000年後の将来も磐石化するための議論が今まさに必要だと思います。
そして、その結論はこれまで2000年以上皇室を継続させ、戦後のGHQによる皇室弱体化の策謀からどうにか皇室というものを辛うじて維持してきた日本人の知恵と使命が求められる正念場ではないでしょうか。
聡明かつ冷静沈着、論理の組み立てで右に出るものがいない倉西さまの貴重なご意見を是非伺いたいです。
ありがとうございました。
小林氏は、どこか狂信的なところがあるようでして、自らの思想を国民に押し付け、かつ、反対者を”逆賊”呼ばわりする態度には、疑問を感じざるを得ません。むしろ、皇室の真の問題から国民の関心を逸らしているようにも見えます。伝統的な神道との関連性も見られず、氏の思想的な背景とは、一体、どのようなものなのでしょうか。
その子孫が天皇家という流れからいけば、天皇の意志がすべて正しいという結論にはならない。
よって、天皇の発言や考えに逆らう者すべてが逆賊になる訳ではない。
小林よしのりの論は、その一点からも正しいとは言いがたい。
小林氏の言動が、宮内庁のお墨付きとなりますと、表向きは、復古主義(全体主義)に反対していながら、その実、小林氏を介して自らに対する批判者を”逆賊”とみなしていることとなり、余計に国民の皇室に対する警戒心が強まることとなりましょう。
ご紹介いただきましたサイト、Googleのトップ100記事に掲載されておりまして、既に読んでおります。あながち否定できない推理であり、現実の行動と凡そ辻褄もあっております。それにいたしましても、仮にタイ、ベトナム、フィリピンの何れかに皇室財産を移そうとしてるとしますと、日本国、否、少なくとも、皇室は、その移転先の諸国に頭が上がらなくなります。また、皇室の秘密を外国に漏らすことにもなったわけですから、今後、何れかからブラックメールが届く可能性もあります。国民の疑惑と懸念は深まるばかりです・・・。
彼の漫画によると、園遊会で陛下とお話できますよという宮内庁スタッフのすすめを、恐れ多さから断った趣旨のことを描いています。
彼はどうも天皇を神格化しているようです。
それはそうと、某反天皇皇后ブログでスイス8兆円の隠し財産に関する興味深い考察が投稿されています。
キーワード: M女史告発 で検索してみてください。
以下、要約です。
タックスヘイブ防止のために、秘密口座の情報を交換する制度が2018年9月に施行される。
そうなれば隠し財産の存在と相続税・贈与税の脱税が国民にバレてしまう。
だからお金を協定に参加していない国に移したい。
小和田は勝手にやったのではなく、天皇の意向を受けてやった。
その証拠に、天皇は慌しく協定に参加していないタイ・ベトナム・フィリピンを訪問している。
彼の漫画によると、園遊会で陛下とお話できますよという宮内庁スタッフのすすめを、恐れ多さから断った趣旨のことを描いています。
彼はどうも天皇を神格化しているようです。
それはそうと、某反天皇皇后ブログでスイス8兆円の隠し財産に関する興味深い考察が投稿されています。
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以下、要約です。
タックスヘイブ防止のために、秘密口座の情報を交換する制度が2018年9月に施行される。
そうなれば隠し財産の存在と相続税・贈与税の脱税が国民にバレてしまう。
だからお金を協定に参加していない国に移したい。
小和田は勝手にやったのではなく、天皇の意向を受けてやった。
その証拠に、天皇は慌しく協定に参加していないタイ・ベトナム・フィリピンを訪問している。