安部元首相暗殺事件は、日本国の首相並びに戦後長らく政権与党の座にあった自民党と元統一教会との関係を、国民の前に明るみにすることとなりました。保守政党が韓国系あるいは‘世界系’新興宗教団体の支援を受けてきたことは、紛れもない事実なのですが、なおも政府を信じ、不可解な暗殺事件やワクチンの安全性を説明も含め、日本国政府に信頼を寄せている国民も少なくありません。‘まさか政府が国民を裏切るわけはない’、あるいは、‘政府がカルトに染まっているはずはない’という、ごく一般的な‘常識’が、政府への国民の合理的な懐疑心を阻害しているとも言えます。‘陰謀論’が効果を発揮するのも、政府が‘常識’というものによって護られているからなのでしょう(疑う人の方が‘おかしい’ということに・・・)。
しかしながら、アドルフ・ヒトラーを持ち出すまでもなく、狂気に囚われた政治家は、何時の世にも出現するものです。特定の宗教が関わっているともなれば、政党や政府が狂信者集団ともなりかねず、国民を巻き添えにするリスクは無視できないほどに高まります。そして、今日の日本国政府にも、同リスクが浮き上がっているように見えるのです。
それでは、日本国政府がカルトに染まっている証拠は存在しているのでしょうか。もちろん、上述したように、安部元首相暗殺事件は、陰謀の実在性並ぶに新興宗教団体との関係を示す証拠ともなりましょう。その一方で、もう一つ、重要な証拠を挙げるとすれば、それは、ムーンショット計画なのではないかと思うのです。
ムーンショット計画とは、2020年1月、即ち、第4次安倍内閣の下で日本国の内閣府が打ち出した科学技術・イノベーション計画です。もっとも、最初に同タイプの計画の必要性が主張されたのは、2018年6月14日に開催された「第39回総合科学技術・イノベーション会議」のことであり、提案者は、同会議の‘有識者議員’であったそうです。9つの目標が設定されており、達成目標年は、2050年としています。研究開発支援制度がセットとなっており、目標達成に貢献する研究計画を公募し、政府が支援する仕組みも備わっています。9つの目標とは、以下の通りです。
目標1:人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現(サイバネティック・アバター生活・・・)
目標2:超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現 目標3:AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現
目標4:地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現
目標5:未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出(微生物や昆虫等の生物機能をフル活用・・・)
目標6:経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現
目標7:主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現(同目標のみ達成目的年は2040年)
目標8:激甚化しつつある台風や豪雨を制御し極端風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現
目標9:こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現
これらの9つの目標は、あたかも人類の未来がパラダイスであるかの如くに掲げられています。しかしながら、現実で起きている諸問題と照らし合わせてみますと、これらの目標が達成された2050年の世界がディストピアとなる可能性の方が高いように思えます。Covid-19による感染症のパンデミック化以降、日本国のみならず、全世界の諸国が、ワクチンパスポートによる身体管理やワクチン接種強制の危機に見舞われるのみならず、昆虫食の普及や生成AIとの‘共生’を強いられる局面に立たされているからです(おそらく、世界経済フォーラムが推進している「グレートリセット」の一環では・・・)。日本国政府が掲げた9つの目標を読むだけでも背筋が寒くなるのですが、そもそも、ムーショットという名称の命名からしてどこか不自然なところがあります。
それでは、ムーンショット計画とは、日本国発の計画なのでしょうか。ムーンショットとは、アメリカの月面着陸計画、即ち、アポロ計画にその語源を求めることができます。同語源からしますと、日本国政府が、外国であるアメリカの国家プロジェクトの名称を借りたことにもなり、どこか、違和感があります。それでは、日本国に先立ってアメリカにおいて同名のプロジェクトが存在するのかどうか調べますと、オバマ政権下の2016年1月に、バイデン副大統領のかけ声のもとでがん撲滅プロジェクトとしてThe Cancer Moonshotが開始されています。また、イギリスにあっても、2020年9月9に、当時のジョンソン首相は、Covid―19の大規模検査プログラムとしてOperation Moonshotを公表しました。米英の動きを見ましても、‘ムーンショット’には、世界レベルでの計画性が伺え、日本国のムーショット計画も、おそらく世界権力の指示の下で作成された可能性も否定はできなくなってくるのです。
宇宙空間につきましては、今日、米中をはじめ各国共に月の開発に鎬を削っておりますが、月への拘りにも、カルト的な精神性が潜んでいるようにも思えます。因みに、元統一教会の教祖である文鮮明を英語で表記しますと、Sun Myung Moonとなります。単なる偶然なのかもしれませんが、この表記には、月(Moon)も太陽(Sun)も含まれています(月と太陽と申しますと、小室夫妻の婚約会見を思い出してしまう・・・)。ムーンショット計画は、日本国政府のカルト化、あるいは、世界権力への従属を強く示唆しているように思えるのです(つづく)。