日曜日7日と土曜日6日の天気予報を、金曜日の夕方に調べて6日に行きますと
メールが来たのは金曜日だった。
6日朝5時半、集合場所に行くと雨降りの天気、目的地の湯ノ丸も昨日の予報から
一晩で悪化して、午後は雨の確立が高くなっていた。
花友のお父さんも含めて総勢4人、それでも行くというKさんの一言で決行決定
湯ノ丸は遠い、3時間半かけて湯ノ丸の地蔵峠に着くと、前が見えないほどの霧が
カラマツ林を流れて、曲がりくねった湯ノ丸高峰林道を覆っていた。
雨が局部的に降ったらしく、ぬれた道と乾いた道が有った。
こんな濃霧でもライトもつけない車が突然下って現れたりして、独りよがりの
ドライバーにひやひやする。トンネルでライトをつけない人と同じで、自分の
車が相手から見えているかを気にしない人も増えた。
兎平の駐車場でトイレにより、避難所前から右へ村界の丘と見晴歩道を目指して
歩き出した。
今回、私たちが歩いた「池の平のコース案内パンフレット」
池の平インフオメーションセンター・避難所と書いてある登山口から出発して
村界の丘→雷の丘→雲上の丘→ピグミーの森→見晴岳→見晴コマクサ園→三方ケ峰
→三方コマクサ園→オトギの森→鏡池→放開口→東歩道→登山口と大外の一周コースを
歩いた。
今回の私の目玉は、「シテンクモキリ」でクモキリソウ属の新種である
シテンクモキリ(紫点蜘蛛切)、ラン科クモキリソウ属の自生の多年草
花が緑色のクモキリソウに似ているが、唇弁基部の溝が濃紫色になることが
名前の由来。
私が説明すると長くなるので、検索で「シテンクモキリ、研究」で調べると
ウイキイや博物館の堤千絵博士の論文や花さんぽさんのHPが出てくるので
そちらを参考にしてください。
シテンクモキリの唇弁、右上の花の唇弁の溝が濃紫色なのがわかる
シテンクモキリの花のつき方
シテンクモキリの群落
今までクモキリソウとして扱われてきた池の平のクモキリソウは、ほとんどが
シテンクモキリであるという。
昨年から調べている花友の案内で、登山口近くで撮影することができた。
登山口周辺で、もう一つ忘れてならないのが赤い縁取りのあるツマトリソウで
私は褄ありのツマトリソウと呼んでいる。
薄紅色の縁取りがあるツマトリソウ
ツマトリソウの名前の由来が、この縁取りにあることは何度も書いているので
今回は省略
言わばツマトリソウの本物である。
他の山では縁取りの無い白いツマトリソウばかりだが、池の平の登山口周辺では
毎年、縁取りのあるツマトリソウが咲く。
それでも登山口のインフォメーションセンター前にいた案内の方は、「ピークを
過ぎて、少し色が薄くなった」と言っていた。
ピークを過ぎると色が薄くなるのは、初めて聞いた。
シロバナヘビイチゴ
スズラン
ハクサンチドリ
アヤメ
水玉付きのツマトリソウ
ヤマドリゼンマイ
霧の登山道を登って行く
根性倒木の前を登る
草むらのオオヤマフスマ
岩陰にグンバイヅル
アヤノ咲く斜面
咲き始めたカラマツソウが下側の斜面に点在
またもやグンバイヅル
グンバイヅル(軍配蔓)、オオバコ科クワガタソウ属、別名マルバクワガタ
(分類がゴマノハグサ科からオオバコ科に変わった)
分布が長野県と群馬県のみの地域限定の野草、日本固有種 長野県の準絶滅危惧種
山地帯の林縁や砂礫地に生える多年草
茎は長く地上をはい、節から根を出して広がる。茎には開出毛が多い。
葉は対生し、広楕円形か楕円形、鋸歯があってやや厚い。
葉腋から高さ6~13センチの直立する総状花序をだし、多くの花をつける。
花柄には腺毛がある。花は青紫色。花期は7~8月
(信州の希少植物と森づくり希少植物図鑑から引用)
花冠は漏斗状鐘形で直径8ミリ、深く4裂する
雄しべは2語、雌しべは1個ある
果実は扁平な広楕円形で先端はへこみ、軍配状。(なのでこの名がある)
この部分は「山に咲く花」から引用)
アヤメ咲く斜面
ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、オオヤマフスマ、ミヤマニガイチゴなどの咲く
登山道の脇
わずかに褄ありのツマトリソウ
コケモモが登山道に続く
ゴセンタチバナ
ゴゼンタチバナの大群落、特に村界の丘付近はこの花が多かった
この日、数株見かけたオトギリソウ
シテンクモキリが草に紛れて咲いている
ハクサンシャクナゲ、7月に入ってようやく咲き始めた。
花友の好きな花で、この花を見ると声が高くなる(笑)
ハクサンシャクナゲ、花の内側に薄緑色の斑点がある
雷の丘に着いた。標高2108メートル 曇りで展望が無い
ナナカマドの花が見えた
花友がゴヨウマツの花だという
グンナイフウロ
なかなかこちら向きの花が無かったが、ようやくこちら向きの花が有った
森の中に終盤のイチヨウランが咲いていた
イチヨウランの咲く様子
まだ見ごろのイチヨウランも有った
続きはまた後で
真っ赤なレンゲツツジ
終盤のイワカガミ
林の奥にギンリョウソウ咲き始め
グンナイフウロ
グンナイフウロの白花、曲がり角に咲いていた
シャジクソウの白花
シャジクソウの白花を望遠でアップ
ミネヤナギ
ミネヤナギの綿毛
葉影のスズラン
ハクサンフウロ
ヒメイズイの開花した花の先の縁取りが可愛い
見晴岳の表示
クロマメノキ
シャジクソウ
ハクサンシャクナゲ
ミヤマハンショウヅル(深山半鐘蔓)、キンポウゲ科センニンソウ属
北海道~関東・中部地方の亜高山帯~高山帯に生える高山植物で、木質の
つる植物。
葉は2回3出複葉で、対生する。小葉は卵形または卵状披針形で、葉の質は薄く
縁にはあらい鋸歯がある。
長い花柄を葉の間から出して濃い紫色の鐘形で長さ2.5~3.5センチの
大きな花をつける。萼片は4枚で内側に白い花弁がある。
和名は、深山に生え、花の形が火事の時に鳴らす半鐘に似ていることから。
花期は6~8月
ミヤマハンショウヅルの萼片が落ちて、中が見えている
萼片の内側に白い花弁があると言われているが、どれが花弁か
分からなかった。
花が終わると花柱が伸びて褐色を帯びた羽毛状になると言われているので
オキナグサの果実のようになるのであろう。白髪頭と言った方が良いか(笑)
ミヤマハンショウヅルを正面から撮れる花が有った
雄蕊や雌蕊の数を書いた図鑑が無いので、正確にはわからないが、多数の
しべが見えているのであろう。
ミヤマハンショウヅルの花と葉
サラサドウダンが見ごろだった。
サラサドウダン(更紗灯台)、ツツジ科ドウダンツツジ属 別名フウリンツツジ
高さ2~5メートル、分布 北海道(西南部)、本州(兵庫県以北)、四国(徳島県)
深山の林内や林縁などに生え、北海道にまで分布するドウダンツツジの仲間では
本種だけ。花は鐘型で、花冠は5裂する。果実は楕円形で、熟すと裂開する。
花期は5~7月で、枝先に鐘型のかわいらしい花を5~15個吊り下げて咲かせる
花は帯白色または帯黄色で、紅色の筋が入り、花の先端は淡紅色となる。
和名は、この花の模様を更紗染めにみたてたもの。
花だけでなく秋には葉が美しく紅葉するので、庭木や公園樹としてよく植えら
れている。
花色の濃いサラサドウダン
続きはまた後で
メールが来たのは金曜日だった。
6日朝5時半、集合場所に行くと雨降りの天気、目的地の湯ノ丸も昨日の予報から
一晩で悪化して、午後は雨の確立が高くなっていた。
花友のお父さんも含めて総勢4人、それでも行くというKさんの一言で決行決定
湯ノ丸は遠い、3時間半かけて湯ノ丸の地蔵峠に着くと、前が見えないほどの霧が
カラマツ林を流れて、曲がりくねった湯ノ丸高峰林道を覆っていた。
雨が局部的に降ったらしく、ぬれた道と乾いた道が有った。
こんな濃霧でもライトもつけない車が突然下って現れたりして、独りよがりの
ドライバーにひやひやする。トンネルでライトをつけない人と同じで、自分の
車が相手から見えているかを気にしない人も増えた。
兎平の駐車場でトイレにより、避難所前から右へ村界の丘と見晴歩道を目指して
歩き出した。
今回、私たちが歩いた「池の平のコース案内パンフレット」
池の平インフオメーションセンター・避難所と書いてある登山口から出発して
村界の丘→雷の丘→雲上の丘→ピグミーの森→見晴岳→見晴コマクサ園→三方ケ峰
→三方コマクサ園→オトギの森→鏡池→放開口→東歩道→登山口と大外の一周コースを
歩いた。
今回の私の目玉は、「シテンクモキリ」でクモキリソウ属の新種である
シテンクモキリ(紫点蜘蛛切)、ラン科クモキリソウ属の自生の多年草
花が緑色のクモキリソウに似ているが、唇弁基部の溝が濃紫色になることが
名前の由来。
私が説明すると長くなるので、検索で「シテンクモキリ、研究」で調べると
ウイキイや博物館の堤千絵博士の論文や花さんぽさんのHPが出てくるので
そちらを参考にしてください。
シテンクモキリの唇弁、右上の花の唇弁の溝が濃紫色なのがわかる
シテンクモキリの花のつき方
シテンクモキリの群落
今までクモキリソウとして扱われてきた池の平のクモキリソウは、ほとんどが
シテンクモキリであるという。
昨年から調べている花友の案内で、登山口近くで撮影することができた。
登山口周辺で、もう一つ忘れてならないのが赤い縁取りのあるツマトリソウで
私は褄ありのツマトリソウと呼んでいる。
薄紅色の縁取りがあるツマトリソウ
ツマトリソウの名前の由来が、この縁取りにあることは何度も書いているので
今回は省略
言わばツマトリソウの本物である。
他の山では縁取りの無い白いツマトリソウばかりだが、池の平の登山口周辺では
毎年、縁取りのあるツマトリソウが咲く。
それでも登山口のインフォメーションセンター前にいた案内の方は、「ピークを
過ぎて、少し色が薄くなった」と言っていた。
ピークを過ぎると色が薄くなるのは、初めて聞いた。
シロバナヘビイチゴ
スズラン
ハクサンチドリ
アヤメ
水玉付きのツマトリソウ
ヤマドリゼンマイ
霧の登山道を登って行く
根性倒木の前を登る
草むらのオオヤマフスマ
岩陰にグンバイヅル
アヤノ咲く斜面
咲き始めたカラマツソウが下側の斜面に点在
またもやグンバイヅル
グンバイヅル(軍配蔓)、オオバコ科クワガタソウ属、別名マルバクワガタ
(分類がゴマノハグサ科からオオバコ科に変わった)
分布が長野県と群馬県のみの地域限定の野草、日本固有種 長野県の準絶滅危惧種
山地帯の林縁や砂礫地に生える多年草
茎は長く地上をはい、節から根を出して広がる。茎には開出毛が多い。
葉は対生し、広楕円形か楕円形、鋸歯があってやや厚い。
葉腋から高さ6~13センチの直立する総状花序をだし、多くの花をつける。
花柄には腺毛がある。花は青紫色。花期は7~8月
(信州の希少植物と森づくり希少植物図鑑から引用)
花冠は漏斗状鐘形で直径8ミリ、深く4裂する
雄しべは2語、雌しべは1個ある
果実は扁平な広楕円形で先端はへこみ、軍配状。(なのでこの名がある)
この部分は「山に咲く花」から引用)
アヤメ咲く斜面
ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、オオヤマフスマ、ミヤマニガイチゴなどの咲く
登山道の脇
わずかに褄ありのツマトリソウ
コケモモが登山道に続く
ゴセンタチバナ
ゴゼンタチバナの大群落、特に村界の丘付近はこの花が多かった
この日、数株見かけたオトギリソウ
シテンクモキリが草に紛れて咲いている
ハクサンシャクナゲ、7月に入ってようやく咲き始めた。
花友の好きな花で、この花を見ると声が高くなる(笑)
ハクサンシャクナゲ、花の内側に薄緑色の斑点がある
雷の丘に着いた。標高2108メートル 曇りで展望が無い
ナナカマドの花が見えた
花友がゴヨウマツの花だという
グンナイフウロ
なかなかこちら向きの花が無かったが、ようやくこちら向きの花が有った
森の中に終盤のイチヨウランが咲いていた
イチヨウランの咲く様子
まだ見ごろのイチヨウランも有った
続きはまた後で
真っ赤なレンゲツツジ
終盤のイワカガミ
林の奥にギンリョウソウ咲き始め
グンナイフウロ
グンナイフウロの白花、曲がり角に咲いていた
シャジクソウの白花
シャジクソウの白花を望遠でアップ
ミネヤナギ
ミネヤナギの綿毛
葉影のスズラン
ハクサンフウロ
ヒメイズイの開花した花の先の縁取りが可愛い
見晴岳の表示
クロマメノキ
シャジクソウ
ハクサンシャクナゲ
ミヤマハンショウヅル(深山半鐘蔓)、キンポウゲ科センニンソウ属
北海道~関東・中部地方の亜高山帯~高山帯に生える高山植物で、木質の
つる植物。
葉は2回3出複葉で、対生する。小葉は卵形または卵状披針形で、葉の質は薄く
縁にはあらい鋸歯がある。
長い花柄を葉の間から出して濃い紫色の鐘形で長さ2.5~3.5センチの
大きな花をつける。萼片は4枚で内側に白い花弁がある。
和名は、深山に生え、花の形が火事の時に鳴らす半鐘に似ていることから。
花期は6~8月
ミヤマハンショウヅルの萼片が落ちて、中が見えている
萼片の内側に白い花弁があると言われているが、どれが花弁か
分からなかった。
花が終わると花柱が伸びて褐色を帯びた羽毛状になると言われているので
オキナグサの果実のようになるのであろう。白髪頭と言った方が良いか(笑)
ミヤマハンショウヅルを正面から撮れる花が有った
雄蕊や雌蕊の数を書いた図鑑が無いので、正確にはわからないが、多数の
しべが見えているのであろう。
ミヤマハンショウヅルの花と葉
サラサドウダンが見ごろだった。
サラサドウダン(更紗灯台)、ツツジ科ドウダンツツジ属 別名フウリンツツジ
高さ2~5メートル、分布 北海道(西南部)、本州(兵庫県以北)、四国(徳島県)
深山の林内や林縁などに生え、北海道にまで分布するドウダンツツジの仲間では
本種だけ。花は鐘型で、花冠は5裂する。果実は楕円形で、熟すと裂開する。
花期は5~7月で、枝先に鐘型のかわいらしい花を5~15個吊り下げて咲かせる
花は帯白色または帯黄色で、紅色の筋が入り、花の先端は淡紅色となる。
和名は、この花の模様を更紗染めにみたてたもの。
花だけでなく秋には葉が美しく紅葉するので、庭木や公園樹としてよく植えら
れている。
花色の濃いサラサドウダン
続きはまた後で