花の詩山の詩

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このブログは「花と山とを友として」の続編です

林道歩けばハクウンランに当たる

2019年07月20日 04時06分49秒 | 自然観察
林道に入ったら、赤いテープをつけた野草が刈られていた。
刈ったばかりのようだなと思いながら歩いていたら、林道のずっと先の方で
ヘルメット姿の作業員が草刈りの最中だった。
一人の方が私の姿を認めて、他の作業否の方に声をかけて、作業を中断して
私を通してくれた。
夏の草刈りの大変さは、自分も経験で知っているから、ご苦労様ですと声を
かけて通り過ぎた。
そしてずっと奥の方にも車が止まっていて、別のグループが草刈り中だった。
どうやら何組かに分かれて草刈りしていたようだ。

明るくなった林道に、アブラチャンの青い実が、葉陰にひかり、誰が付けたか
名札を付けた若い木もある。
虫こぶだらけのマタタビが刈られて転がっていた。
このボコボコの虫こぶだらけの実が猫の好物だというし、果実酒や塩漬けに
するらしいが、虫こぶと聞いただけで私は引いてしまう。

草刈りの音が聞こえなくなったずっと奥で、花芽をつけた野草を確認して
歩いていたら、急に光が差して気温が上った。
お目当ての野草の花芽を確認できたので、帰ろうかなとヒニールを敷いて
ザックを下ろし、喉をうるおした。
何気なく回りを見まわしていたら、藪陰にちらりと白い花が見えた。
なんと数本並んでハクウンランが咲いていた。
犬も歩けば棒に当たるというが、mino爺はハクウンランに当たった。


仲良く咲き始めていたハクウンラン


ハクウンラン(白雲蘭)、ラン科チドリソウ亜科ハクウンラン属
和名は中井猛之進氏が朝鮮半島の白雲山で初めて採集したことによるという
根が退化して菌への栄養依存が強いと思われるとハンドブックには出ている
それでも、茎の下部に葉が数枚互生しているので、多少は光合成をしている
のであろう。
背の低い藪の中や、青木の木陰で咲いているのは、登山道で見ていた。
しかし、お立ち台よろしく、こんなに並んで咲いているのは初めてだ
(写真の中の花に虫がついているのに気付いたかな、mino爺の遊び心(笑))