花の詩山の詩

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花友Kさん撮影の秋の週刊高尾山の花・総集編その2

2019年11月10日 23時57分28秒 | 自然観察
花友Kさんの高尾山の花の続き
 

クルマアザミ、キク科アザミ属のノハラアザミの一形態
ノハラアザミのうち、頭花の下の苞葉が車輪状に輪生するものを言う
茎葉は少なく、花時にも根生葉は残っている。


クルマアザミ
この名前は、高尾山関係の図鑑には載ってないので、ネットで調べると
以前はノハラアザミの変種扱いされていたが、近年はノハラアザミの
一形態として扱っているらしい。


ノササゲ、マメ科ノササゲ属 
kさんのメールには、ノササゲの黄色い花から紫の実までと書いてあった。


ノササゲ、ノササゲの若い実


ノササゲ、ノササゲの熟しかけた紫色の実


マルバノホロシ、ナス科ナス属
実の色づきが始まった


ナギナタコウジュ、シソ科ナギナタコウジュ属
Kさんのメールには、フトボナギナタコウジュのようなと書かれていたが
見分けるポイントがはっきり写っていなかったので、ナギナタコウジュとした


セキヤノアキチョウジ、シソ科ヤマハッカ属
これの名前の由来がややこしい、産地が箱根の関所の近くだったので、関所の
役人が住む建物「関屋」がつけられたという。いわば産地を表す言葉だ
花が秋咲きで丁子ににているので「関屋の秋丁子」になったという。


セキヤノアキチョウジ、シソ科ヤマハッカ属
この花の分布は、関東と中部で、箱根だけでは無い。
Kさんはいつ見てもけったいな花と書いてよこした。


ツルグミ、グミ科グミ属
常緑低木、花期は10月~11月、林縁や林内に生え高さは1~2メートル
枝はつる状に伸びる。枝先はとげにならず下を向く。葉の下面は赤褐色


ツルグミのアップ、地味だけどけっこう咲いていたという


ヤマホオズキ、ナス科ホオズキ属
分布 関東地方南部以西、四国、九州
すでに花が終わり、萼が袋状になり、中には液果ができつつあると思われる
液果は熟するとホオズキにそっくりな黄燈色の球形になる
「実がなって気付いたヤマホオズキ」とKさんのメールに書いてあった


ナンバンギセル、ハマウツボ科ナンバンギセル属
これは何度も取り上げているので、今更説明するまでも無いが
ススキ、ショウガなどに寄生する1年生の植物、特徴は萼の先がとがる
花冠の裂片は全縁。
Kさんのメールには、「咲かないと見つけられないナンバンギセル。
今年の高尾山はナンバンギセルの当たり年なのか?
3週に渡って楽しめました。」と書いてあった。


テイカカズラ、キョウチクトウ科テイカカズラ属
常緑のつる性木本、花は白色で芳香がある。
袋果は2個ついて細長い。


サネカズラ、マツブサ科サネカズラ属、別名ビナンカズラ
常緑のつる性木本、雌雄異株、葉は楕円形、集合果は球状で
11月頃赤色に熟す
別名のビナンカズラは、つるを切ると粘液が出る、それを江戸時代に男性の
鬢付け油(びんつけあぶら)の代用によく使われたので「美男葛」
女性も使ったらしいが、男性ほどでは無かったのか「美女葛」にはならなかった
花の特徴も面白い、夏に雄花は淡黄の花の中に、赤い苺状の雄しべがあり
雌花は、緑色の粒が球状についた花が咲く。赤が雄、緑が雌と覚えよう(^0^)


センブリ、リンドウ科センブリ属
越年草、民間の胃腸薬として知られ、乾燥させたものを目の粗い布の袋に入れて
お湯に浸し、布袋を振ると薬の成分が出てくる。これを振り出しという。
その振り出しを千回行っても苦み成分が出るので「千振り」の名前になったという
まあ、あまり苦いので顔を千回振ったという笑い話もあるという。


センブリ
花の基部に緑色に見える蜜腺が2個ずつついていて、周りに長い毛がある
花びらは5弁花の様に見えるが、基部がつながった合弁花である。