茨城県の希少植物「クチナシグサ」の青葉の芽だし発見
撮影は9月6日午前
このクチナシグサは、謎の多い植物で、図鑑には花時の様子が
載せられているが、芽出し時の様子は紹介されていない。
分類もゴマノハグサ科からハマウツボ科に移動したという記載も
ネットに出ていたが、私の手持ちの図鑑が古いので確認出来ていない
この青葉の芽だしについては、今年の2月28日のブログにも掲載して
いるので、興味の有る方はそちらもご覧下さい。
28日のブログでは、前年の10月23日に青葉を撮影して、それが
クチナシグサの最初の芽だしとして紹介している。
しかし、今回はそれよりも早い9月6日に撮影した。
この青葉の大きさから推定すれば、実際の芽出しは4~5日早いと
思われるが、今年の異常気象を考えれば、9月初めがクチナシグサの
芽だし時期と言い切れないもどかしさがある。
付け加えると、この青葉には花がつかず、青い葉のみである。
花のつく茎は、28日のブログで判るように、10月頃に青葉の廻りに
囲むように芽が出てくる。
クチナシグサは元々半寄生植物と言われているので、自分でも
光合成で養分を作れる。
なので私は、花のつく茎に先立って芽出しするこの青葉を、花のつく
茎の芽だしを助けるために、先行して栄養葉の様な役割を担っている
のではないかと、勝手に想像している。
尚、この青葉の芽を出したところには、昨年は芽出しはなく、一昨年
に花が有った場所である。
これも継続観察して判った事だが、クチナシグサの果実は、梅雨の前に
果実が割れて中の実が見えるようになる。
そして雨の後で見に行くと、実が見あたらなくなっているので、雨に
よる散布でタネをばらまいているのではないかと思う。