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『春の雪』

2005-11-09 23:14:25 | └映画のこと
@シネマサンシャイン

三島文学に興味があるわけでもなく、特別ごひいきな出演者がいるわけでも
なかったけど、とりあえず観てみた。

妻夫木聡演じる侯爵家の子息・清顕と竹内結子演じる傾きかけた
伯爵家の令嬢・聡子
聡子は清顕に想いをよせ、清顕はその想いに気付きながらも
聡子を傷つける態度を取り続けてしまう。
そして聡子は宮家との縁談が決まり、清顕は初めて聡子への想いに気がつき
2人は求め合いやがて破滅へと・・・

前半ちょっと眠くなってしまったけど、思ったよりも難解ではなかったかな。
清顕のあの屈折はなんなんだろう。
好きな女の子にいじわるしてしまう子供なのか
手の届かないものを手にすることに喜びを感じるのか。
もっと早く想いを告げていればそんなに苦しまなかったのに・・って
思ったけど、それが人間の“業”なのかな、と。
清顕は家柄や男子たるものという考え方が力を持つあの時代に生きるには
純粋すぎたのかもしれない。

いつもの笑顔のないぶっきーもたまにはいいかな?
以前何かの番組で、行定監督は撮影中本番でなくてもフィルムを
まわし(たいていの監督さんはフィルムを回すのは本番だけらしい。
フィルムが高いから)その出来によっては何度も撮り直しをするって
言っていた。
なので映像はとてもキレイだった。
2人の逢瀬のあと、清顕の背中にシャツをかけようとする聡子の背中に
窓から差し込む光があたるシーンがすごくきれいだった。
ラブシーンで2人の重ねあった手が映るところも好き。
あと聡子の着物はどれも美しかった。

及川ミッチーの出番あれだけ?
もっと宮様っぷりを見せて欲しかった~
そう言えば、幼少時代の聡子役で『女王の教室』の和美ちゃんが出ていた。
ビックリ!

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