“東京が大停電になったクリスマスイブの夜
あなたはどこで、何をしていましたか?”
1年が終わる頃、外国から帰国したディレクターのもとに届いた
送り主不明のビデオテープ。
そこに写っていたのは東京が大停電になったクリスマスの夜の
ある12人のそれぞれの時間。
一体誰が撮ったのか?
ビデオテープを受け取ったディレクターが、そこに写る12人の男女に会い
その時暗闇で何が見えたのかインタビューする。
映画『大停電の夜に』のアナザーストーリーのような
サイドストーリーのような感じのお話しです。
インタビューするディレクターは女性で声だけが12人に語りかける。
見ていてなんだかしっくりこないなぁと感じたのは
12人が語る場所に“光”があるからなのかな?
映画のなかではずっとろうそくの灯りにいたあの12人を
蛍光灯の光で見るのがなんだか違和感。
それほどろうそくの炎がもつあの色合いは映画全部を包んで
いたんだなぁと思った。
このなかで吉川晃司演じる大鳥銀次は
“真っ暗だったから見えたものは?”っていうディレクターの問いかけに
“無念と愛”と。
あの、それって銀次じゃなくて吉川晃司まんまじゃないっすか。