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『墨攻』

2007-02-07 23:13:16 | └映画のこと
@シネマサンシャイン

監督:ジェイコブ・チャン
出演:アンディ・ラウ、アン・ソンギ、ウー・チーロン、ファン・ビンビン
上映時間:133分

紀元前の戦乱の中国
10万の大軍を率いる趙軍に攻められる全住民4千人の梁の国
その力の差に降伏を決めたときに梁城に現れた一人の墨者・革離(アンディ・ラウ)
戦国時代の中国で、非攻、兼愛を主とする博愛主義を唱えた思想家集団・墨家
梁の王からの救いの申し出を断った墨家のなかから
1人梁の国を救いに来た革離のその力と苦悩、権力者の欲
繰り返される戦いのお話

小さき国を救うために1人でやってきて戦術を発揮して
10万人の軍を撤退させた革離。
知恵と力をもって人々を守るけど、戦いのあと1人になった革離の
苦悩姿がせつなかった。
平和のために戦って民の信頼を得た革離なのに、王は自分の地位を危ぶみ
革離を謀反者として攻める。
なんなんだよー。
勝手すぎるよ。
それが権力ってもんなのかな。

敵の命を惜しむ姿が観ていてつらい。
ただ強いだけだったらそのみごとな戦いっぷりは痛快なんだろうけど
アンディ・ラウの表情がせつなさをさそう。
鍛冶屋に大きな鍋をつくらせて撤退させた趙の国の料理を
その鍋に作ったシーンは、何で?隠れているかもしれない趙軍を
おびきよせるため?と思ってしまったんだけど
もしかしたら命を落とした趙軍の兵への弔いだったのかな。

最後、革離に報復するために再び梁城にやってきた趙軍の将軍と
サシで決着つけようってなったときは、いきなりサシかい?!
暴走族の決闘みたい、と思ったけど、それが革離が考えた
なるべく命を失わずにすむ解決法だったのかな。

革離に愛を伝えた女騎馬隊・逸悦とめでたしめでたし!ってワケには
いかないだろうけど、最後生きて再会して欲しかった。
悲しい・・・

革離が1人身を挺して平和を得た梁だけど、また戦いはやってくる。
その繰り返しはずっと変わらないんだな。

最初にスクリーンに流れる『墨攻』の題字って
アンディ・ラウの書いたものらしい。
ちゃんと見ればよかった・・
いつもパンフレットは買うんだけど、観る前に読むとネタばれしそうな
ページがあったりするし、かと言ってこういう観る前に知ってた方がいいネタも
書いてあったりするし、ビミョーだ。

それにしてもアンディ・ラウがかっこよかった。

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